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「やりたいこと」は自己表現の手段が見つかること|その手段を職業・肩書きから探す

やりたいことを探すイメージ画

「やりたいことが見つからない」

「やりたい仕事が分からない」

このように感じていないでしょうか。いくら考えても分からず、探しても見つからない状態が続くと、何を手がかりにすればよいのかも分からなくなります。

しかし、それは「やりたいことがない」のではなく、自分の内面が十分に言語化されていないこと。そして、言語化した内面を表現できる手段が見つかっていないこと、かもしれません。


人の内面には、次のような複数の気持ちがあります。

  • 好きなことをしたい
  • こんなことをしたい
  • 生活を安定させたい
  • 誰かに認められたい
  • 社会とつながりたい
  • 自分らしく生きたい
  • 過去の経験を生かしたい
  • こだわっていることがある
  • 失敗したくない

まずは、こうした自分の内面を言語化します。それから、その内面を表現できる手段を、職業や肩書きから探していきます。


本記事では、やりたいことを「自分の内面を、社会に表現すること」と考えます。内面を言語化し、そこから生まれた自己イメージに合う職業や肩書きを探すことで、やりたいことを見つける方法をシンプルに解説します。

本記事を読み終えるころには、「何を探せばよいのか」「まず何を試せばよいのか」が見えやすくなるはずです。

やりたいことは、内面を言語化し、そこから生まれた自己イメージを表現する手段を決めることで見えてきます。そして、その表現手段として職業や肩書きを捉えて探すことは有効な方法です。

目次

やりたいこととは自己表現の手段を探すと見つかる

「やりたいこと」は、どのようにして見つかるのでしょうか。本記事では、自分の内面を表現する手段を探すことで、やりたいことが見えてくると考えます。

やりたいことは自己表現の手段を探すと見つかる|内面を掘り下げ、職業や肩書きを探す流れの図解
自分の内面を掘り下げ、自己イメージに合う職業や肩書きを探すことで、やりたいことを見つける流れをまとめた図解

では、「やりたいこと」とは何でしょうか。「やりたい!」と思えることを見つけるには、運・経験・知識・時間のいずれか、または複数が必要になります。本記事では、やりたいことを「自己表現を通じて社会に働きかけること」と考え、この過程を短縮することを狙いとしています。

やりたいこととは何なのか

つかみどころのない「やりたいこと」ですが、「やりたいことは何か」と問われると、多くの人は、自分の希望や願望を社会の中で実現したいと考えるものです。

それを本記事なりに定義すると、「自分らしさや価値観といった内面から生まれたテーマを表現し、社会に何らかの働きかけをしたいという思い」といえます。

したがって、自分の内面を表現できる手段が見つかると、自分がどのような形で社会と関わり、活動していきたいのかが見えてきます。

その「どのように社会と関わり、活動していきたいのか」が、本記事で考える「やりたいこと」です。

やりたいことの実感

やりたいことが見つかると、心の奥から納得できるような実感が生まれます。それは、長年探し求めていたものが、ようやく自分の手元に届いたときの満足感に似ています。

また、「もし今の知識や経験を持ったまま過去に戻り、人生をやり直せるとしたら」と考えたときに感じるような、大きな可能性を与えてくれるものでもあります。

もちろん、現実に過去へ戻ることはできません。しかし、自分の内面を表現する手段を探すことはできます。

そして、その手段が見つかったとき、やりたいことは「悩みの対象」から、「実際に行動することが出来き、実現したい目標」へと変わっていきます。

やりたいことが見つかるまでの過程

その「やりたい!」とやりたいことが見つかるには、運・経験・知識・時間のいずれか、または複数必要となります。
それぞれが果たす役割は異なりますが、繋がっています。

  • 運は、出会いを生みます。
  • 経験は、実感を生みます。
  • 知識は、物事の解釈を広げます。
  • 時間は、それらを一つにつなげます。

まず、運は確かにあります。

たまたま読んだ本、偶然見た動画、知人との会話、仕事で任された作業、何気なく始めた趣味。場合によっては、街を散歩しているときの何気ない出来事が、きっかけになることもあるかもしれません。このような偶然の出会いが、やりたいことが見つかるきっかけになることがあります。

しかし、運だけでは足りない場合があります。たとえ良い情報や機会に出会っても、それを受け止める土台がその時の自分の中になければ、そのまま通り過ぎてしまうことがありえます。

その土台とは、経験や知識です。

そこで必要になるのが、経験です。

実際に書いてみる、描いてみる、人に教えてみる、作ってみる、発信してみる。そうした経験を重ねることで、「これは自分に合っている」「これは違う」という実感が生まれます。こうした経験の積み重ねが物事に対しての判断材料になり、やりたいことを受け止める土台になります。

さらに、知識も必要です。

知識が増えると、今まで言葉にできなかったものを理解できるようになります。

例えば「この方法で自己表現できる」「この方法は自分に合っている」「これとあれの違いがわかる」というに気づくようになります。

また、「小説を書きたい」と思っていても、「それで生活できるのか」「今さら始めても遅いのではないか」という気持ちがあると、行動できなくなることがあります。これは、やりたいことがないのではありません。「書きたい気持ち」と「生活を安定させたい気持ち」「失敗したくない気持ち」がぶつかっている状態です。しかし、知識によって、別に解釈ができるようになり、自分の気持ちも整理しやすくなります。

こうした知識の蓄積も物事に対しての判断材料になり、やりたいことを受け止める土台になります。

そして最後に、時間が必要です。

経験も知識も、すぐに一つの答えにはつながらない場合もあります。しかし、最初はバラバラに見えていた出来事も、時間が経つことで意味を持ち始めます。

たとえば、若い頃に好きだったこと、過去に失敗したこと、仕事で身につけたこと、長く続けてきたこと。そのときは意味が分からなかった経験でも、後になって「これが今の自分につながっていた」と気づくことがあります。


このように、やりたいことが見つかるまでの過程は、難しいようでいて単純でもあります。本記事で紹介する「自己表現の手段を探す」という方法は、この過程を短縮することを狙いとしています。

自己表現の手段を探す

まず、自分の内面を掘り下げることで、「自分はどのような人間なのか」という自己イメージを構築します。そして、その自己イメージと合う表現手段を探し、その見つけた手段で社会に働きかけていきます。

つまり、やりたいことを見つけるとは、自分の内面を表現する手段を見つけることだと考えます。

やりたいことを見つけるために自己表現の手段を探す

やりたいことを見つけるには、自分の内面を社会に表現する手段を探します。その手段として有効なのが、職業や肩書きです。なぜなら、職業や肩書きには、社会に働きかけるための方法が確立されているからです。

自分に合った職業や肩書きを探すときは、さまざまな職業や肩書きを見ながら、自分に「問いかける」、実際に活動している自分を「イメージする」、そこで感じたことをもとに「選択する」という流れで進めます。

基本は、職業から探します。

気になる職業を見つけたら、自分に問いかけ、その職業で働いている姿をイメージしてみます。そして、違和感を感じず、「やってみたい」「自分に合っているかもしれない」と思えた職業を選びます。

次に、その職業への興味が続くかを確かめます。興味が続くのであれば、その職業を自分の選択肢として決め、就職・転職に向けた活動を始めます。

反対に、調べたり考えたりするうちに興味が失せてしまった場合は、再び「問いかける」ところから始め、別の職業を探します。

肩書きについても、同じように「問いかける」「イメージする」「選択する」という流れで探すことができます。

ここからはSTPE形式での解説です。

STEP

💭自身の内面を意識し気になる職業や肩書きに問いかける

自身の内面を基にして構築した自己イメージを意識し、気になる職業や肩書きに「これは、自分のテーマの手段になるだろうか?」と問いかけます。

  • 気になる職業は、下記の表現スタイルの各表現方法の職業・肩書きの例職業探しの記事を参考にしてください
  • 先ずは職業を中心に始めてください。職業と肩書きを交互に探す。職業では本当に見つからないなと判断したら、肩書きを探すに進んでください。計3通りです。
  • このときの内面とは、「自分はどのような人間か」という自己イメージです。自己イメージだけでは探しにくい場合に、「自分のような人間は、何を表現したいのか」というテーマまで具体化してみる。
  • たとえば
    • 自己イメージ:古いものにこだわりがあり、伝統は蔑ろにしてはいけない→「学芸員」という職業を見る→「これは自分を表現する手段になるだろうか?」
    • 自己イメージ:古いものにこだわりがあり、伝統はは蔑ろにしてはいけない→テーマ化:昔の生活道具や技術を調べ、その価値を伝えたい→学芸員、研究者、ライター、動画制作者……
  • 自己イメージは、以下の自問自答各内面の表を参考にして、内面を言語化することで構築していきます。

自問自答

以下のこと自問自答して各内面を言語化していきます。

  • 💖 好きなこと:好きなことは何か
  • 🎨 好みや興味:どんなことを好み・興味関心があるか
  • 😊 感情:どんなことを喜び・悲しみ・怒り・避けたいか
  • ⚖️ 価値観:人生で大切にしている理想・信念・考えていることは何か
  • 🧍 自己評価やアイデンティティ:自分をどう見ているか、どう見られているか
  • 🎯 将来の夢や目標:将来の夢や目標はあるか
  • 🧠 理性:安定的に稼げる仕事を優先するなど、現実的に考えていることはあるか
  • 📜 自分の過去:自分の過去とどう向き合っているか(トラウマ、成功体験、学んだ学問やスキル)
  • 🔥 欲(衝動):報酬、競争、注目、勝負、挑戦、達成感を欲しているか
  • 🌀 モヤモヤする:よくわからない・言語化できないといったモヤモヤしていることはあるか

これらはノートに書いてまとめてみるのがよいでしょう。それを見て「自分とはこういう人間なんだ」tという自己イメージの構築を行ってください。

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内面の要素図
10n0
10の内面図

各内面

内面は社会と関わる中で形づくられます。そのため、内面は非常に複雑になっていき、とらえどころがありません。そこで本記事では、シンプルに内面を10個から捉え直します。これらは、人が日常的に感じている「好き」「価値観」「過去の経験」などを分類したものです。
これで、内面の言語化の手がかりにしてください。

内面特徴
💖 好きなこと好きなことは、自身の内面の中で最も具体的(物理的)に表現しやすく、やりたいこと探しの王道です。そのため、好きなことに関係したことで探すことをおすすめします。「好きなこと」は、「人物、生物、もの、仕組み、自然」と、全ての「ものごと」が対象になります。
🎨 好みや興味好みや興味は、嗜好や好奇心など、自分の心が自然と向く内面といえます。新しいことに挑戦するきっかけになりやすく、そこから「好きなこと」へ発展することもあります。たとえば、「やりたいことリスト100」に書き出した一つ一つも、好みや興味から生まれたものと考えられます。ただし、好みや興味はいくつも生まれやすいため、その中から本当にやりたいことを一つに絞れるかが問題になります。
😊 感情喜び・悲しみ・怒り・恐怖・嫌悪など、自分の中に生まれる気持ちです。感情は、表現したいことだけでなく、「嫌いだからやらない」「怖いから避ける」「腹が立つから変えたい」といった行動や選択の判断にもつながります。こうした感情を手がかりに、自分に合う表現方法や職業を探します。
⚖️ 価値観人生で大切にしている理想や信念、人生の考え方のことです。それを実現できそうな表現方法を探します。職業では、教育・医療・法務など、社会的意義のある職業と相性が良いです。
🧍 自己評価やアイデンティティ自分をどう見ているか。どう見られているか。自己評価を上げたり、アイデンティティを強化してくれるような表現方法を探します。他者からの承認や役割を重視する職業を探すことになります。
🎯 将来の夢や目標将来こうなりたいという理想像を出発点に、それを実現できそうな職業や肩書きを選ぶ流れになります。方向性がやや漠然としている点では、「価値観」と似た性質を持っています。
🧠 理性合理的・論理的な考えを第一にしている内面です。世間の情勢に合わせたり、現実的に考え、安定的に稼げる仕事を優先したりします。年収・才能やスキルやコスパ・タイパなどで、職業や肩書きを決めることになります。
📜 自分の過去経験や記憶から学んだこと。過去を引きずるイメージです。自身が「この職業や肩書きで活動していくなら過去を精算できる」と思えればよいです。トラウマや成功体験の影響で職業や肩書きを決めることになります。また、過去学んで得たことやスキルもここに入り、それを活かすのもよいでしょう。
🔥 欲(衝動)本能的な欲求に動かされるタイプ。報酬、競争、注目、勝負、挑戦、達成感などへの強い反応が特徴です。何かをしたい、手に入れたいという強い気持ちを満足させてくれる職業や肩書きを探します。
🌀 モヤモヤする「よくわからない」「言語化できない」という状態も、立派な内面のひとつです。たとえ内面が言語化されていなくて明確でなくても、職業や肩書きを探していく過程の中で、見つかった職業や肩書きが「これこそが自分の内面を象徴している」と感じる可能性があります。このモヤモヤしていることを自覚して、職業や肩書きを探すことになります。
内面カテゴリー表

内面が完全に分からなくても探し始めてよい

自分の内面を完全に言語化してからでなければ、職業や肩書きを探してはいけないわけではありません。
完全に言語化していなくてモヤモヤした部分があっても、職業や肩書きを見ている途中で、

  • 「この職業は、自分が求めていたものに近い」
  • 「この活動(肩書き)を見て、自分が何をしたかったのか分かった」

と気づくこともあるからです。

したがって、内面の言語化と職業・肩書き探しは、並行して進めても問題ありません。一部でも内面が言語化されていればよいわけです。

内面を言語化する作業と、職業や肩書きを調べることを平行に行うと、上記のように気づく可能性があります。

STEP

🌈職業・肩書きをイメージする

この時に、自己イメージの自分自身がその職業で働いている・肩書きで活動している姿を、具体的にイメージしてみることも大切です。
可能であれば、職場見学をしたり、実際にその業界で働いている人の話を聞いたりするのもイメージする助けになります。

STEP

☑️職業・肩書きを選択する

問いかけと自己イメージを通して違和感を感じ、「これは無いな」「これは何か違うな」と思ってしまった職業は、自分に合っていないと判断し潔く候補から外します。その後も、気になる職業が見つかるまでいくつも見ていきましょう。また、社会にある肩書きを探してみるのも選択の幅が広がります。

職業が見つかる

少しでも「やってみたいかも」「気になるな」と思えたのであれば、その職業は自分に合っている可能性があり、気になる職業が見つかったといえます。
この場合は、STEP4「興味が続くか確かめる」へ進んでください。

また職業とは別に、肩書き調べていくのも、選択の幅が広がります。自分に合う肩書きは、あなたが今後どのように活動していくかを表す自己表現の手段になります。

肩書きを探す

➡️次に、実際に使われている肩書きを調べていきます。

肩書きは、自分が社会に向けて掲げる活動のテーマや名称です。自分の活動、専門性、関心、表現したい内容に合わせて名乗るもので、必ずしも収入や既存の職業分類と一致するとは限りません。

たとえば、次のような肩書きがあります。

  • 〇〇ブロガー
  • エッセイスト
  • ライフスタイル発信者
  • 〇〇クリエイター
  • 〇〇コレクター
  • 〇〇表現者
  • 〇〇研究家

ブロガー、エッセイスト、作家、研究者などは、活動の形によって職業にも肩書きにもなります。また、職業名をそのまま肩書きとして名乗る場合もあります。

収入を得る仕事として社会に認識されている場合は職業に近くなり、自分の活動テーマや社会に向けた看板として名乗る場合は肩書きに近くなります。

➡️気になる肩書きが見つかったら、その肩書きで実際にどのような活動が行われているのかも調べてみましょう。「自分もこのような活動をしてみたい」と思える肩書きが見つかったら、STEP4「興味が続くか確かめる」へ進んでください。

STEP

職業・肩書きへの興味が続くか確かめる

気になる職業や肩書きを見つけても、絶対の確信になるわけではありません。

  • 職業の場合は、仕事内容、必要な技術、働き方、収入、実際に活動している人などを更に調べます
  • 肩書きの場合は、肩書きを名乗っている人たちが、実際にどのような活動をしているのか、必要な技術、職業になるのかを詳しく調べます

その過程で自分自身が、その職業や肩書きへの興味が続くかどうかを確認します。この時に以下のようなことを自分に自問してみましょう。

  • 自分の強い気持ちを表現できるか
  • 大事にしたいと思えるか
  • 不安があっても試してみたいと思えるか
  • その活動を続ける自分に納得できるか

一時的な憧れであれば、自問自答や詳しく調べるうちに興味が薄れることがあります。その場合は、無理に選ばず、別の職業や肩書きを探します。

それでも見つからないと判断した場合は、読書をしたり自分だけの肩書きを作るのもよいでしょう。

STEP

読書を試みる

自分の内面に合う職業や肩書きが見つからない・確信できない場合は、読書をおすすめします。見つからなかった原因は、やりたいことが存在しないからではなく、自分自身の視野が狭かったからかもしれません。

視野が狭いと、物事の捉え方や解釈にも限界があります。しかし、読書によって新しい考え方や生き方を知ると、これまでとは違う視点から物事を見られるようになります。

以前は興味を持てなかった職業や肩書きでも、新しい解釈が加わることで、自分の内面に合うものだと気づく場合があります。満足しなかったことに、様々な解釈が加わり、納得するようにもなります。また、納得のいく肩書き作りにも効果があります。

しかし、それがいつ起こるかは分かりません。気づいたときには、「そうだったのか!」と声に出したくなるほど、はっきり分かることです。よく言われる「点と点がつながる」という生理的につながる感覚がある場合もあります。

ただし、気づくまでには時間がかかり、偶然の要素もあります。だからこそ、読書を習慣にすることが大切です。
どのような本でも構いません。まずは、1日5分読むことから始めましょう。

STEP

肩書きを作る

既存の職業にも肩書きにも納得できるものがなければ、自分で肩書きを作ります。既存の肩書きは、すでに活動している人がいるので、社会に働きかけるための方法としてが参考にできます。でも自分で作る場合、方法の確立や社会に認知させるのが大変であることがあります。

まずは、自分が関わりたい対象を決めます。次に、その対象とどのような方法で関わるのかを「9つの表現方法」から考えます。方法の確立や社会に認知させる法としては、在野研究があります。

最後に参考例として、「車のタイヤやホイール」というマニアックな対象を挙げます。

関わりたい対象を決める

まずは、自分が関わりたい対象を決めます。対象は、人、物、動物、自然、科学、技術、方法、仕組み、社会活動など、世の中に存在するものであれば何でも構いません。自分自身が惹かれていればよいのです。

もともと好きだったものを選んでもよいですし、自己イメージが「自然が好きな人」であれば自然、「古いものに惹かれる人」であれば伝統や歴史など、自己イメージから対象を選んでもよいでしょう。

興味対象の表現手段を9つの表現方法から探し決める

次に、その対象をどのような方法で表現するかを考えます。ここで利用するのも「9つの表現方法」です。これは、人が表現する有形・無形の物を9つにカテゴリー化した各表現方法です。各表現方法には、表現手段になる複数の方法があります。これらの中からその対象を表現していくか決めます。

それからその表現で実践していくことで、自分らしい表現の形を少しずつ構築していきます。下記の「各表現方法の詳細」で各方法の解説と関連した職業・肩書きを例として載せているので、表現の形を構築するのに作る肩書きの参考にしてください。

※職業・肩書き探しをせずに、いきなりこの方法を試みることもありです。

内面を形にする9つの表現方法

9つの表現方法とは、人が何かを表現したり、成果を生み出したりする方法を、大きく9つに分けたものです。

各表現スタイル

  • 💪 身体:身体の動きや技能で表現する。たとえば、各動作、演技、ダンス、武術、スポーツ
  • ⚙️ 行動:行動や実践の積み重ねで表現する。たとえば、起業、冒険、実験、収集、農耕、社会活動
  • 💞; 対人:人との関わりを通して表現する。たとえば、対話、教育、支援、医療、営業
  • 🍳 飲食物∶味や香り、盛り付けで表現する。たとえば、料理、菓子、飲料、食品製造
  • 🎵 音:音や声で表現する。たとえば、演奏、歌、声、作曲、音響
  • 🎥 映像:動きのある視覚表現を作る。たとえば、映画、動画、アニメ、記録映像
  • 🛠️ 物づくり:形のあるものを作って表現する。たとえば、工芸、建築、衣類、工業製品
  • 🖼️ 静止画:一枚の視覚表現として伝える。たとえば、絵画、写真、漫画、デザイン
  • ✍️ 記述言語:言葉や記号、論理で表現する。たとえば、文章、数式、コード、論文

※気になる対象の表現手段を、この中の方法から選びます。記述言語は、応用範囲が広く、多くの人が始めやすい方法です。

内面を形にする9つの表現方法

方法に迷ったら在野研究

対象と表現手段が見つかってもどのように活動していくか迷ったなら、具体的な方法としては在野研究があります。この方法で実践していることはそのまま肩書きになります。いろいろなテーマを扱えるので参考になる方法です

参考対象:車のタイヤやホイール

たとえば、車のタイヤやホイールに強い興味があるとします。

物づくりで表現するなら、タイヤやホイールの開発や製作に関わる道があります。記述言語で表現するなら、自動車関連のライターや専門ブロガーとして情報を発信できます。行動で表現するなら、タイヤやホイールに関する事業を始めることも考えられます。

このように、「何に関わりたいのか」と「どのような方法で表現したいのか」を組み合わせることで、自分なりの活動が見えてきます。活動内容が人に説明できる程度まで具体的(趣味といえるレベル)になり、必要な知識や技術も身についてきたら、それに合う肩書きを名乗ります。

肩書きを考え、必要な技術を身につけ、活動内容を充実させていく一連の過程も、やりたいことの一部といえるでしょう。


各表現方法の詳細

各表現方法のより詳しい内容です。興味の対象をどの表現スタイルで表現していくか、以下の表を参考にしてください。

  1. 表現スタイルの特徴
  2. 比較表
  3. 各表現スタイルの表現方法
1. 表現スタイルの特徴

下の表の中から表現するスタイルを決めてください。対象によっては、向き不向きがあるでしょう。

スクロールできます
各表現スタイル特徴
💪身体で表現身体を使った表現は、自身の心理状態や経験(身につけた技術)を伝えるのに非常に適した方法です。メッセージ性も高く、見る人に強い印象を与える表現手段といえます。
その一方で、「身体で特定の好きなことを直接表現する」という用途にはあまり向いていません。しかし、身体で表現するという行為そのものが好きであれば、新たな手段として、独自の運動法・スポーツ・健康法などを考案するという発想も生まれてきます。
⚙️行動で表現「行動によって何かを成し遂げる」という表現方法であるため、行動力が求められ、難易度はやや高めです。しかし、その分、好きなことを直接表現できるという特徴があります。
たとえば、お祭りが好きならイベント活動をする、昭和時代が好きなら昭和の品をコレクションする、新しいことに挑戦したいなら起業するといった形です。
🤝対人表現対人関係は、「興味、感情、価値観」の表現に適した手段ともいえます。特に「価値観」といった、何が大切か、自身の理想や信念、人生の考え方、正義感、使命感と相性がよいです。例えば、ボランティアを含めた社会活動、政治家や公務員、医療関係、教育関係になります。
🥙 飲食物で表現食べ物や飲み物が主に味覚や嗜好の表現に特化しており、文字や写真のように情報量や意味を多層的に伝えるには限界があります。しかし、工夫次第で飲食物も魅力的な自己表現の手段となり得ます。とくに、自身の内面や経験、価値観を込める表現としては十分に活用できます。
たとえば、料理を通して自分の好みや思い出を表現したり、新しいレシピを創作することで創造性を発揮したりできます。また、特別な料理や飲み物を他者と共有することによって、感情や信念を伝えることも可能です。このように、飲食物を使った表現も、視点を変えれば深く有意義な表現方法となるでしょう。
🎵 音で表現(楽器・声=言語)音は、心理状態や経験を表現するのに非常に適しており、メッセージ性の高い表現方法です。旋律やリズム、音色の選び方によって、言葉にできない感情や内面を繊細に伝えることができます。ただし、音は特定の「好きなこと」を表現することには不向きです。
しかし、「音で表現すること」自体が好きであれば、新しい音作りに挑戦することで自己表現をさらに深めることが可能です。たとえば、新しい楽器の開発や、独自の発音・演奏方法を考案し、音を通じた自分だけのスタイルを確立することができます。
このように、音の表現は感情や世界観を伝える強力な手段であり、創造的な工夫によって無限の広がりを持たせることができます。
🎥映像で表現映像は視覚的に伝えるのに有効です。さらに、音、ストーリー性を自然に組み合わせて表現を広げることもできる手段です。映画やネット動画などが手段になります。
例えば、特定の趣味やテーマを映像作品として構築することで、感情やメッセージを視覚化することができます。
「自然の景色を見るのが好きで、ドキュメンタリーや記録映像で表現する」といった感じです。
🛠️物体で表現(物づくり)物体を使った表現は、素材、具体的な形、質感、機能を通じて具体化します。
物理的な存在で手に取れる形でメッセージを伝えるため、視覚的、触覚的なインパクトを持ち、長く記憶に残る表現となります。
「好み・興味」を具体的な形にしたり、「将来の夢や目標」で大きなプロジェクトに参加する。好きな野球を物体で表現する場合は、野球をテーマにしたオブジェや彫刻を制作する。歴史が好きなら、歴史的な建物のミニチュアなどです。
🎨静止画で表現(絵・画)静止画は、写真、イラスト、デザインなどを通じて内面を伝える手段となります。
動きや音がない分、視覚的な構図や色彩、光、質感が特に重要になります。
一瞬を切り取ることで視覚的に表現し、瞬時にメッセージを伝える効果が高いだけでなく、見る人が自分のペースで受け止め、想像を膨らませる余韻を与える表現力があります。
古くからアートは静止画の中心的な手段でした。
また、社会への働きかけにも有効で、ポスターやSNSで発信し、広く共感を集めることができます。
好きな野球を静止画で表現する場合は、試合中のダイナミックな瞬間や、フィールドの美しさ、選手の感情を捉えた写真の作品を制作します。
🎨 記述言語で表現記述言語は、数式、文章、詩、物語などを通じて表現する方法です。全表現方法の中で一番表現力があり、応用範囲が広い表現方法です。好きなこと、抽象的な概念から具体的な描写、さらには現象や宇宙を含む物理世界まで、幅広い表現が可能です。内面の思いや感情、または科学的な事実を詳細かつ深く伝える表現力があり、受け手は記述された内容を通じて自由にイメージを膨らませることができます。そのため記述言語は、ブログやSNS、小説、記事、書物などで、多くの人に共感や議論を引き出しています。表現例は、好きなことを小説やエッセイで表現する。物理世界の現象や理論を数式で記述する。自分が好きなことで発見したパターンや現象を数式で表現する。新しい発見や考察したことを論文やレポート、記事にまとめるなどです。
また、静止画と相性が良いです。
9つの表現方法と各表現手段
2. 比較表

次は、9つの表現スタイルの違いです。
どのように「形にして残るか」「評価のされ方」「どんな場合によいか」になります。

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表現方法(スタイル)主な感覚
(勘、精神力)
形に残るか評価のされ方どんな場合によいか
💪 身体身体感覚・動き△映像記録、写真
パフォーマンスが人の記憶に残る
観客の反応・身体能力動きで感情を表したい、表舞台に立ちたい、運動が好き
⚙️ 行動実践・体験△映像や記述で記録に残る
人の記憶に残る
達成結果・継続性続ける力に自信がある、挑戦したい
🤝 対人対話・共感△評価・感謝・信頼が、勲章や賞状などで可視化される感謝・信頼・人間関係人の役に立ちたい、対話が好き
🥙 飲食物味覚・嗅覚・視覚◎料理として残る。間接的にレシピや写真で残せる美味しさ・盛り付け・体験食を通じて人に喜ばれたい、食べ物が好き
🎵 音聴覚・リズム◯録音可能。人の記憶に残る聞き手の感動・表現力声や音にこだわりたい、音に敏感
🎥 映像視覚+聴覚+時間◎映像作品として残る完成度・視聴者の反応物語を映像で伝えたい、編集が好き
🛠️ 物づくり手触り・造形◎物理的に残る完成物の品質・デザイン性手を動かすのが好き、形にこだわる、物づくりが好き
🎨 静止画視覚(静的)◎作品として残る美的感覚・色彩センスビジュアルで想いを伝えたい、一瞬の間に想像をかきたてられる
✍️ 記述言語言語・論理・想像◎文章・記録として残る内容の深さ・読者の共感思考を深めたい、静かに伝えたい、考えをまとめたい
9つの表現方法の比較表
3. 表現スタイルの各表現方法

一つの表現スタイルの中にも、さまざまな表現方法があります。下の表では、表現スタイルごとの表現方法の特徴と、それに関連する職業・肩書きの例を紹介しています。

まずは、自分の表現スタイルの中から、「関わりたい対象を、この方法で表現していきたい」と思えるものを選んでみましょう。職業・肩書きの例は、自分に合う表現方法や活動の方向性を考えるための参考として活用してください。

各表現スタイルの表現方法一覧

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各表現スタイル表現方法
💪身体で表現身体言語(表情・姿勢・ジェスチャー)、手話、スポーツ・運動法、武術(武道含む)、伝統芸、ボディメイク、ダンス(舞踏、舞踊、バレエ、ブレイクダンスなど)、曲芸(軽業、手品など)、モデル(外見スタイルを含む)、演技、身体装飾(ピアスやタトゥー)、髪型(ヘアスタイル)
⚙️行動で表現算盤、冒険、旅行、運転操作、推し活動、実験、祈り(手を合わせる、ひざまずく、儀式を行う)、物を集める・保管(コレクション)、ボードゲーム・マインドスポーツ(思考で競い合う競技の事です。囲碁、将棋など)、eスポーツ(プレイ)、ファッション(服装や身だしなみ)、マナー、仮装、スタイル(生き方)、農耕、園芸、動物の世話や飼育(「育てる」という行動)、護身・防災活動
🤝対人表現対話(会話、通訳)、教育・指導・コーチング(人材育成を含む)、カウンセリング・セラピー、ボランティア・支援活動(福祉サービス等)、医療・看護・介護、チームマネジメント(管理・育成)、営業・交渉、地域・社会的活動(福祉的支援・治安活動など)
🥙 飲食物で表現料理(家庭、伝統、創作、精進、健康、飲料、嗜好品、フードアート)、発酵・食品製造
🎵 音楽器演奏、歌、口笛、スピーチ、声演技(吹き替え、アニメの声、ナレーション)、音響技術、口承文学(語り部)、各音楽ジャンル(クラシック、ロック、ジャズなど)
🎥 映像映画、ドラマ、アニメーション(2D、3D、クレイ[PCツールを使用したCG制作含む])、ドキュメンタリー、記録映像、動画配信
🛠️ 物づくり工芸品、人形製作、模型、建築、衣類、アクセサリー、カスタム、改造、工業製品
🎨 静止画絵画、イラスト、タイポグラフィー、グラフィック、写真、版画、漫画、書道、etc
✍️ 記述言語1. 形式・コード系(論理を直接表す手段):数式(数学・物理・化学で用いる記号表現)、言語体系の活用(日本語・外国語)、プログラムコード(ソースコード)、アルゴリズム(問題解決の手順や計算方法)、速記、点字
2. 学術・専門系(知識を体系化する手段):論文、レポート、各種説明書(マニュアル、仕様書、レシピなど)、学術的な解説書・専門書・技術解説書
3. 記録・記述系(日常や個人の表現):メモ、日記、ジャーナル
4. 批評・評価系(対象を分析して伝える):レビュー(評価・批評の文書)、記事(報道・解説)、ブログ(体験や意見を綴る)
5. 文学・芸術系(言葉そのものを作品とする):小説、詩、歌詞、エッセイ、口承文学(語り部含む)
9つの表現方法|各表現スタイルの表現方法一覧
💪 身体表現

体の動きや姿勢で感情や意思を表現したい人向け。

スクロールできます
表現方法特徴職業・肩書き例
身体言語(表情、姿勢、ジェスチャー含む)言葉を使わず、体の動きや姿勢で気持ちや意思を伝える方法。接客や舞台などでよく使われる。俳優(映画や舞台など)、モデル 、パフォーマー
手話耳が聞こえにくい人との会話に使う「手を中心に使う」言葉。手話通訳士、ろう学校教員、手話講師、福祉施設スタッフ、手話アナウンサー
スポーツ・運動法身体を使った運動を通じて表現や感情を表す。競技だけでなく、ヨガや体操なども含まれる。各アスリート、ヨガインストラクター、体操コーチ、パーソナルトレーナー、フィットネスインストラクター
ボディメイク筋肉や体型を整えることで、自分らしさや健康、カッコイイ・美しい体を表現する手段。ボディビルダー、フィットネスモデル、ボディメイク指導者、スポーツトレーナー
ダンス音楽に合わせて体を動かし、感情や物語を表現する動きの芸術。ダンサー、振付師、バレエ講師、舞踏家、ミュージカル俳優
武術(武道含む)・格闘技体と精神を鍛え、合理的な動きを養い、強さや自己防衛を表現する方法。柔道指導者、空手指導者、武術指導者、格闘家、格闘技指導者、護身術インストラクター 、柔道家、空手家、武道家、格闘家
伝統芸日本の伝統文化に根ざした体の所作を重視する芸術。お茶・舞・能など。茶道講師、能楽師、狂言師、歌舞伎役者 、日本舞踊家
曲芸(軽業・手品など)驚きや楽しさを体を使った技術で表すエンタメ系の表現。サーカス団員、マジシャン、曲芸師 etc.
モデルポーズや表情、体そのものものが表現。服や製品の魅力を体全体で魅せる表現でもある。ファッションモデル、広告モデル、ショーモデル、フォトモデル、雑誌モデル
演技他の人物になりきって、感情や状況を体全体で表す。舞台や映画の表現。実生活では、嘘をつく為の技術にもなる。俳優、舞台役者、スタントマン
身体装飾メイク・タトゥー・金属類などで、体にアートを施し、自分自身の感性を形にする方法。タトゥーアーティスト、メイクアップアーティスト、ネイリスト、ボディペイントアーティスト、ピアススタイリスト
9つの表現方法|身体表現スタイルの各表現方法
⚙️ 行動表現

行動や生き方そのもので自分を表現したい人向け。

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表現方法特徴職業・肩書き
冒険・旅行定住以外の場所や知らない場所へ行くこと。特に冒険は、「自分探し」のツールにもなっています。ツアーガイド、アウトドアインストラクター 、探検家、冒険家、バックパッカー系インフルエンサー
推し活動好きな人やグループを応援する行動で、愛や情熱を伝える。イベントスタッフ、ファンクラブ運営、アイドルマネージャー、舞台裏スタッフ
観察・鑑賞モノや現象を深く見ることで、自分の感性や興味を発信する行動。動物学者、天文学者、美術館学芸員、考古学調査員、評論家(映画、音楽など)
eスポーツ/ボードゲームゲームを通じて知力や集中力、今まで培ってきた技術、自分らしいプレイスタイルを表現。プロゲーマー、将棋棋士、囲碁棋士、eスポーツコーチ、ゲーム実況者
園芸・農耕土や植物と関わる行為。自分の価値観や生活を表す。農業従事者、園芸療法士、造園師、都市農園プランナー 、農業研究者
ファッション身に着けるものを通じて、自分の好みや美意識を見せる方法。スタイリスト、パーソナルコーディネーター、ファッションバイヤー、ファッションアドバイザー
マナー礼儀や態度の良さで、人との関わり方や信念を行動で表す。マナー講師、礼法指導者、ホテルコンシェルジュ、接客インストラクター、ビジネス研修講師
仮装特定の人物やキャラになりきることで、自己表現と遊びを融合。イベントパフォーマー、テーマパークキャスト 、コスプレイヤー
スタイル(生き方)仕事・生活・発言すべてを含めて「どう生きているか」で表現。ライフコーチ、自己啓発講師、エッセイスト、思想家、ライフスタイル系YouTuber
動物の世話や飼育動物とのふれあいを通して、気持ちや責任感を体現する。飼育員、獣医師、ペットシッター、ブリーダー、動物トレーナー 、愛犬家
護身・防災活動守る・助ける行動で強さ、社会への貢献を表す。消防士、警察官、自衛官、危機管理アドバイザー 、防災士
9つの表現方法|行動表現スタイルの各表現方法
🤝 対人表現

人との関わりを通じて価値や想いを伝えたい人向け。

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表現方法特徴職業と肩書き
対話会話や通訳などを通して、人との理解やつながりを深める。接客業(CAなど)、秘書、通訳者、インタビュアー、ファシリテーター、司会者、外交官
教育・指導・コーチング教える・導くこと。教育・指導・コーチング内容が自身の価値観を表現する。学校教員、各種コーチ、各講師、人材育成コンサルタント
カウンセリング・セラピー相手の心に寄り添うこと。自身の人間性や共感力を活かす表現。公認心理師、スクールカウンセラー、臨床心理士、セラピスト、産業カウンセラー
医療・看護・介護ケアや治療という形で、他者への思いやりを実行する方法。自身の使命感を行動で示すことができる。看護師、医師、介護士、理学療法士、作業療法士、歯科医師、歯科衛生士、訪問看護師
支援活動(福祉サービス等)困っている人の力になる行動。他者への思いやりを実行する方法。自身の使命感を行動で示すことができる。ソーシャルワーカー、生活支援員、保育士、障害者支援スタッフ、ボランティアコーディネーター
チームマネジメント(管理・育成)組織や人をまとめること。リーダーシップを体現する。プロジェクトマネージャー、部長・課長職、スポーツチーム監督、人事マネージャー、リーダーシップコーチ
営業・交渉人と関係を築きながら、提案力や熱意を伝える役割。営業職、広報担当、広告代理店スタッフ、商社マン、コンサルタント
地域・社会的活動地域や社会の中で、役割を果たし貢献すること。活動内容が自身の表現になる。NPO職員、福祉施設職員、消防団員 、地域活動リーダー、防災士
9つの表現方法|対人表現スタイルの各表現方法
🥙 飲食物で表現

料理や飲食を通じて感性や価値観を表現したい人向け。

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表現方法特徴職業・肩書き
家庭料理家庭的な料理で、愛情やぬくもりを伝える表現。料理教室講師、フードライター(家庭料理分野)、給食調理員、家庭料理研究家、家庭料理系インフルエンサー
伝統料理文化や歴史を受け継ぐ料理で、自国の誇りを示す方法。板前、精進料理僧、伝統菓子職人、郷土料理店の料理人、郷土料理研究家
創作料理アイデアを活かして自由に作る料理で、感性を形にします。創作料理シェフ、レストランオーナー、フュージョン料理研究家、料理系YouTuber
精進料理仏教の戒律に基づいて、肉や魚を使わず植物性の食材で作られる料理。精進料理講師、精進レストラン経営者、寺院の料理人、精進料理研究家
健康料理体を整えるための料理で、気遣いや知識を活かす。栄養指導員、健康食開発者、ヘルシー飲食店経営者
飲料コーヒーや酒などで風味や文化を楽しませる。バリスタ、酒蔵職人、バーテンダー、ソムリエ
嗜好品スイーツなど、美味しさ以外にも、美しさや幸福感を表現。パティシエ、和菓子職人、ショコラティエ、製菓学校講師、ケーキデザイナー
フードアート見た目の美しさにこだわる料理で、芸術的な感性を表す。フードスタイリスト、飾り切り職人、シュガーアーティスト
9つの表現方法|飲食物で表現スタイルの各表現方法
🎵 音

音や声で感情やメッセージを伝えたい人向け。

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表現方法特徴職業・肩書き
楽器演奏楽器を操作して音を奏でる。ピアニスト、バイオリニスト、ドラマー、ギタリスト、オーケストラ団員
声そのものを使って、メッセージなどを届ける。歌手、合唱団員、声楽家、ボーカルトレーナー
声演技・スピーチ声のトーンや話し方などで、物語やキャラクターや自分自身の内面を伝える。声優、ナレーター、アナウンサー、落語家、司会者、講演者
作曲・編曲音を組み合わせて、自分の感性を作品にする。作曲家、編曲家、DTMクリエイター、映画音楽作家、ゲーム音楽クリエイター
音響技術音の調整や環境づくりで、作品全体(曲)を支える裏方表現。サウンドエンジニア、レコーディングエンジニア、PAエンジニア、音響デザイナー、舞台音響スタッフ
口笛口だけで音やメロディーを表現するユニークな手法。口笛奏者、パフォーマー、効果音アーティスト.
会話人との話し方を工夫して、魅力や考え方を伝える。ラジオパーソナリティ、ポッドキャスター、司会者、漫才師、語学講師
口承文学(語り部)昔話などを語り継ぐことで、文化やストーリーを音(声)で伝える。伝承語り部、朗読家、ストーリーテラー、講談師、民話研究者
各音楽ジャンルロックやクラシックなど、音楽ジャンルごとに異なる表現。クラシック音楽家、ロックバンドメンバー、ジャズミュージシャン、民族音楽演奏家、DJ
9つの表現方法|音表現表現スタイルの各表現方法
🎥 映像

映像やストーリーで視覚的に表現したい人向け。

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表現方法特徴職業・肩書き
映画・ドラマ物語やメッセージを、映像ならではの演出によって視覚的に伝える表現映画・ドラマ監督、助監督、ディレクター、プロデューサー、脚本家、撮影監督、映像編集者、照明スタッフ
アニメーション動く絵で物語やメッセージをを伝える創造的表現。アニメーター、キャラクターデザイナー、CGクリエイター、絵コンテマン、アニメーション監督、助監督、ディレクター、プロデューサー、脚本家、背景美術スタッフ
動画YouTubeなどで、日常や企画を映像にする今流行りの表現YouTuber、動画編集者、映像配信ディレクター、配信プラットフォーム運営者、動画マーケター
ドキュメンタリー・記録映像実際の出来事を記録し、事実や思いを残す映像表現ジャーナリスト、〇〇カメラマン、報道ディレクター
9つの表現方法|映像表現スタイルの各表現方法
🛠️ 物づくり

形あるものを作ることで自分を表現したい人向け

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表現方法特徴職業・肩書き
工芸品伝統や技術、自身の気持ちを込めた手仕事で物づくり陶芸家、漆器職人、伝統工芸士、染織作家、木工職人、家具職人
模型小さなスケールでリアルさや創造性を表現するフィギュア原型師、ドール作家、モデラー、ジオラマ作家
建築空間や建物をデザインして、機能と美を表現建築家、大工、インテリアデザイナー、リフォーム職人、CAD設計士
衣類・アクセサリー個性を演出するための着るもの身に着けるものの製作ファッションデザイナー、縫製職人、帽子職人、ジュエリーデザイナー、靴職人
カスタム・改造既製品を自分好みに変えることで、こだわりを表現カスタムバイクビルダー、カスタマイズエンジニア、楽器リペアマン
工業製品機能美と実用性を兼ねた製品を社会に提供するプロダクトデザイナー、インダストリアルデザイナー、機械設計技術者、製品開発エンジニア、品質管理技術者
9つの表現方法|物づくり表現スタイルの各表現方法
🎨 静止画

絵や写真など視覚作品で感性を表現したい人向け

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表現方法特徴職業・肩書き
絵画絵の具や筆で、自分のイメージを一枚の絵に込める。画家、水彩画家、現代アーティスト、日本画家、抽象画家
イラスト絵で情報を伝える手軽な視覚表現。イラストレーター、キャラクターデザイナー、ゲームイラストレーター、絵本作家、漫画家
写真一瞬の美しさや感情を切り取って残す方法。カメラマン、〇〇カメラマン、写真家、フォトグラファー
グラフィックデザインで情報を整理し、美しく伝える表現。グラフィックデザイナー、パッケージデザイナー、広告デザイナー、UI/UXデザイナー、DTPオペレーター
タイポグラフィー文字の形や配置でメッセージや雰囲気を表す技術。タイポグラファー、フォントデザイナー、レタリングアーティスト、サインペインター、書体研究者
書道筆と墨で文字に魂を込めて表現する日本の芸術。書道家、カリグラファー、篆書家、水墨画家、ペン字講師
版画彫って刷ることで、力強さやリズムを絵にする技法。版画家、木版画家、リトグラフ作家、シルクスクリーン作家、エッチング作家
漫画コマ割りとキャラで物語を視覚的に伝える日本独自の文化。漫画家、同人作家、Webtoon作家、マンガ編集者、マンガアシスタント
9つの表現方法|静止画表現スタイルの各表現方法
✍️ 記述言語

言葉や文章、論理で思考や世界観を表現したい人向け
※記述言語の表現媒体は、主に紙、PC・タブレット・スマホ、黒板などです。

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系統特徴職業・肩書き
形式・コード系(論理を直接表す手段)数式・プログラム・アルゴリズム → 論理的思考や仕組みを文字で表す専門的な方法。
速記・点字 → 特別なニーズに対応した文字の形。
数式(数学・物理・化学で用いる記号表現):数学者、物理学者、化学者、統計学者、経済学者
プログラムコード(ソースコード):ソフトウェアエンジニア、システム開発者、アプリ開発者、ゲームプログラマー、Webエンジニア
アルゴリズム(問題解決の手順や計算方法):データサイエンティスト、AI研究者、アルゴリズムエンジニア、計算機科学者、暗号技術者
速記:速記者、議事録作成者、裁判速記官、国会速記官、会議録ライター
点字:点字翻訳者、点字出版編集者、特別支援学校教員、福祉団体スタッフ、触読教材開発者
学術・専門系(知識を体系化する手段)論文・レポート → 調査や研究の結果をまとめる表現。
マニュアル類 → 手順や説明を分かりやすく記述。
論文:科学者、研究者、研究所職員、学術ジャーナル編集者
レポート:調査員、シンクタンク研究員、企業リサーチャー、マーケットアナリスト、政策アナリスト
各種説明書(マニュアル・仕様書・レシピなど):テクニカルライター、製品マニュアル作成者、調理レシピ開発者、取扱説明書編集者、ドキュメントライター
学術的な解説書・専門書・技術解説書:
専門書著者、大学教授、技術評論家、教育出版社編集者、専門ジャーナリスト
記録・記述系(日常や個人の表現)メモ・日記・ジャーナル → 自分の考えや体験を日々記録する表現。メモ:各アシスタント etc.
日記・ジャーナル:エッセイスト、ブロガー
批評・評価系(対象を分析して伝える)レビュー・記事・ブログ → 世の中の物事に意見や情報を発信する。レビュー(評価・批評の文書):評論家、書評家、音楽評論家、商品レビュアー、美術(アート)評論家
記事(報道・解説):新聞記者、雑誌記者、 ,ライター職、ニュースサイト編集者、経済記者、ジャーナリスト、ノンフィクション作家
ブログ:ブロガー、Webライター、インフルエンサー、コンテンツマーケター、エッセイスト
文学・芸術系(言葉そのものを作品とする)小説・詩・歌詞・エッセイ → 言葉そのものを使って作品を作る文学的表現。小説:小説家、ライトノベル作家、シナリオライター、文学賞作家、児童文学作家
詩:詩人、コピーライター
歌詞:作詞家、シンガーソングライター
エッセイ:エッセイスト、コラムニスト、随筆家、旅行記作家
9つの表現方法|記述言語表現スタイルの各表現方法
STEP

小さく一歩を踏み出す

表現方法としての職業または肩書きが見つかったら、やりたいことが一歩具体的な形になったといえます。次は、その職業や肩書きで小さく活動を始めていきましょう。重要なのは始めることです。

以下は、その活動内容の参考例です。

職業の場合

選んだ職業に必要な資格、技術、経験を調べます。そのうえで、次のような方法から始めます。

  • 必要な知識や技術を学ぶ
  • 就職・転職サイトで求人を見る
  • 可能ならアルバイトや副業で経験する
  • 講座や職業訓練を利用する
  • 経験者の話を聞く
  • 応募に必要な準備をする

最初から就職や転職を決断する必要はありません。仕事内容を詳しく調べ、体験できる方法から始めてもよいでしょう。

下記の職業探しの記事を参考にしてください。

肩書きの場合

肩書きを名乗ることを前提に、少しずつ活動を形にしていきます。

  • 自分の活動テーマを言葉にする
  • 必要な知識や技術を調べる
  • 記録やメモを残す
  • 文章や作品を少しずつ作る
  • 活動内容を人に説明できる形にする
  • 発信したくなったら肩書きを名乗って発信する

たとえば、「ブロガー」という肩書きが気になるなら、自分の関心をテーマに記事を書いてみます。「作家」が気になるなら、短い文章や物語を書くところから始めます。

最後に

やりたいことは行動しながら確信を深める

実際に活動を始めると、「やっぱり自分に合っている」「もっと続けてみたい」といった思いが少しずつ生まれてきます。それを重ねることで、やりたいことへの確信も強くなっていきます。

僕の場合は、活動を続ける中で「10年後もこれをやっているなら、幸せだよな」と思うようになりました。将来も続けている自分を想像して、それを幸せだと思えることが、やりたいことへの確信につながっています。

反対に、実際にやってみて「思っていたものとは違う」と気づくこともあるでしょう。それも、行動したからこそ得られた答えです。その経験を活かし、もう一度自分の内面と向き合い、別の表現方法を探せばよいのです。

やりたいことを見つけるとは、自分の内面を表現できる手段を探し、実際にその手段で活動する中で「これだ!」と確信していくことなのです。

Q&A

やりたいことが見つからない、年齢、悩み、才能への不安などをまとめたQ&Aの図解
やりたいことを探すときに生まれやすい疑問と、その考え方をまとめたQ&A

やりたいことに関して、よくありそうな疑問をQ&A形式でまとめておきます。

  1. 職業・肩書きが見つからなかった場合は?|答え:一度この活動から少し距離を置く。
  2. 好きなこと(テーマ)をやりたいが歳を取りすぎたと感じるがどうすべきか?|答え:好きなこと(テーマ)の一部(特定の分野)に焦点を当てて、それで活動してみる。
  3. やりたいことがあるのに、悩みで進めない時がある。悩みをどう扱えばよいか?|答え:自分の行動で変えられる部分に目を向ける。
  4. やりたいことは見つかりました。でも、自分には才能がないと思います。どうすればよいですか?|答え:「才能がない」という大きく曖昧な悩みを、そのまま抱え続けないこと。
  5. 「才能がないならやめたほうがいい」と言われて心がブレます。どうすればよいですか?|答え:その人の言葉に、自分の進路を変えるだけの根拠があるのかを考えること。

職業・肩書きが見つからなかった場合は?

当記事の方法でも進展しない場合、その原因として「内面を言語化する難しさ」や「表現方法を探し続けることによる疲れ」が考えられます。このようなときは、無理に続けるのではなく、一度この活動から少し距離を置いてみることです。

ただし、読書だけは無理のない範囲で続けていきます。新しい視点に触れることで、気づかなかった考え方や価値観が少しずつ整理され、内面の言語化や、自分に合った表現方法がどこかのタイミングで見えてくることがあります。それが「自分のやりたいことは、これだったんだ」と気づくかもしれません。

また、この休んでいる期間に、「別のやりたいことの探し方」を試してみるのもよいでしょう。新たな気づきもあるかもしれません。そして、気持ちに余裕が戻ってきたら、改めて内面の言語化や表現方法探しに取り組んでいきます。

別のやりたいことの探し方

好きなこと(人生のテーマ)をやりたいことにしていきたいが、歳を取りすぎたと感じるがどうすべきか?

好きなこと(テーマ)の一部(特定の分野)に焦点を当てて、それをやりたいことにするとよいでしょう。特化によるブルーオーシャン戦略とも言えます。

特化させて自分だけが活動しているので、「何を今更」といった心の声も出てきません。前例がないので、比較しようがなく、そのため他人の意見に左右されにくくなります。年齢のことも思い悩んでいた時よりかは、気になりにくくなります。
気持ちでは、「やらずにはいられない」と感じればよいかもしれません。

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やりたいことがあるのに悩みで進めない時がある|対策は?

やりたいことがあるのに、なぜか前に進めない。そんなときは、多くの場合「悩み」がブレーキになっています。

ただ、この悩みを無理に消そうとしたり、考えないようにしたりしても、うまくいかないことが多いものです。むしろ大切なのは、悩みをどう扱うかを少しだけ変えてみることです。

悩みには、大きく分けて二つの種類があります。

  • ひとつは、考え続けても変えることが難しいもの
  • もうひとつは、自分の行動によって少しずつ変えていけるもの

です。
たとえば、

  • エンタメの流行や評価
  • 他の国や文化の価値観
  • 企業の経営判断や方針
  • 法律や制度
  • 世界情勢の変化や社会の構造
  • 自然災害のような出来ごと
  • 他者との比較

などは、自分一人の力で動かすこと、変えることはできません。また、ネットで話題になるような成功者と自分を比べてしまうことも、考え続けても何がどうなるものではない領域です。こうしたことに意識が向き続けると、時間だけが過ぎてしまい、動き出すきっかけを失いやすくなります。

一方で、日々の習慣や人との関わり方、時間配分やスキルの積み重ねといった身近な部分は、自分の選択と行動によって変えていくことができます。このように自分の行動で変えられる部分に目を向けると、小さくても「できること」が見えてきます。

悩みを減らすとは、すべてを解決することではなく、「自分が関われる部分」に意識を戻していくことです。そして悩みは、それを「やる」という行動だけで、悩む時間もなくなり減っていきます。

その一歩が出せたとき、止まっていた感覚は、少しずつ動きだします。

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やりたいことは見つかりました。でも、自分には才能がないと思います。どうすればよいですか?

やりたいことが見つかり、実際に取り組み始めると、今度は「自分には才能がないのではないか」と悩むことがあります。

自分よりはるかに上手な人がいる。努力しているのになかなか上達しない。思い描いていたような結果が出ない。

しかし、才能について本気で悩めるということは、「自分はこれをやりたい」という対象がすでに見つかっているともいえます。

「何をやりたいのか分からない」という段階から、「やりたいことは分かっている。でも、それを実現する能力が足りない」という段階まで進んだわけです。

僕は漫画『左ききのエレン』を読んだとき、才能のある者と持たざる者が、自分の進みたい道の中で苦悩する姿を見て、これを「幸福な苦悩」だと感じました。

もちろん、才能がないと感じる苦しみそのものが楽しいという意味ではありません。

それでも、才能の有無に本気で悩めるほど「これをやりたい」と思えるものがあることは、一つの幸福ではないでしょうか。

そして、ここから大切なのは、「才能がない」という大きく曖昧な悩みを、そのまま抱え続けないことです。

たとえば、小説を書きたいのであれば、

  • 文章表現がうまくできない
  • 物語の構成を作るのが苦手
  • 登場人物を魅力的に描けない
  • 会話を自然に書けない
  • 最後まで書き切れない

というように、現在足りないものを具体的にしていきます。

「才能がない」と考えているだけでは、何をすればよいのか分かりません。しかし、「構成力が足りない」と分かれば、構成について学び、練習することができます。

「才能がない」という漠然とした悩みを、「何が足りないのか」という具体的な問題に分解できれば、それは悩みではなく課題になります。

課題になれば、必要な知識を学ぶ、技術を練習する、経験を積むなど、次に何をすればよいのかを考えられます。

つまり、やりたいことが見つかった後は、「才能があるか、ないか」だけで考えるのではなく、「今の自分には何が足りないのか」を考える段階に入ったともいえます。

やりたいことが分からず悩んでいたときとは、悩みの種類が変わったのです。

才能不足に悩めるほどやりたいことがある。それは苦しいことですが、僕はある意味、「幸福な苦悩」なのだと思います。

「才能がないならやめたほうがいい」と言われて心がブレます

やりたいことに取り組んでいると、

「才能がないならやめたほうがいい」

「才能なんて生まれつきだから、努力してもどうしようもない」

「苦しいなら向いていないんじゃないか」

といったことを言われる場合があります。

こうした言葉を聞くと、それまで続けようと思っていたことでも、「やっぱり自分には無理なのではないか」と心がブレることがあります。

しかし、ここでは二つの問題を分けて考える必要があります。

「自分にどの程度の才能があるのか」という問題と、「それをやめるべきか」という問題は別です。

仮に自分より才能のある人が大勢いたとしても、それだけで「だからやめるべき」という結論にはなりません。

どこまで上達できるのか、仕事にできるのか、第一線まで行けるのかは分からなくても、自分がそれをやりたいのであれば、続けながら確かめることができます。

また、「才能がない」という言葉は非常に曖昧です。

たとえば小説を書いていて思うような作品を作れないのであれば、「才能がない」で終わらせるのではなく、

  • 文章表現が足りない
  • 構成力が足りない
  • 登場人物を描く力が足りない
  • 経験が足りない
  • 必要な知識が足りない

というように分解できます。

「才能がない」という漠然とした悩みを、「何が足りないのか」という具体的な問題に分解できれば、それは悩みではなく課題になります。

課題になれば、学ぶ、練習する、経験を積むなど、次に何をすればよいのかを考えられます。

では、なぜ周囲の人は「才能がないならやめろ」と言うのでしょうか。

その理由は人によって違います。

本当に心配して現実的な助言をしている人もいるでしょう。自分自身の経験から「難しい」と考えている人もいるでしょう。自分が諦めた経験を基準にしている場合もあれば、単純に否定的なことを言いたいだけの場合もあります。

そのため、相手の言葉に悪意があるのか、嫉妬なのか、自分が諦めたからなのかを考え続けても、答えはなかなか出ません。

それよりも重要なのは、その人の言葉に、自分の進路を変えるだけの根拠があるのかを考えることです。

「才能がないからやめろ」と言われたら、

「具体的に何が足りないのか」

「それは練習や経験によって改善できないのか」

「改善できなかったとしても、自分はどこまでやりたいのか」

と考えます。

具体的な根拠がなく、単に「才能がない」「向いていない」「やめたほうがいい」と言われただけなら、他人の判断をそのまま自分の判断にする必要はありません。

やりたいことが見つかった後には、技術不足だけでなく、こうした周囲からの言葉に心がブレることもあります。

だからこそ、自分の中にあらかじめ回答を用意しておくことも必要です。

「才能があるかどうかは、今すぐ結論を出さなくていい。足りないものがあるなら課題に変えて取り組む。それでも続けたいかどうかは、自分で決める」

このくらいの回答を持っておけば、「才能がないならやめろ」という言葉を聞くたびに、ゼロから悩み直す必要はなくなります。

まとめ

やりたいことが見つからないときは、漠然と好きなことや世の中にある仕事だけを考え続けるのではなく、まず自分の内面を言語化してみてください。

人の内面には、好きなこと、興味、感情、価値観、過去の経験、将来への希望、不安など、複数の気持ちがあります。それらを言葉にすることで、自分が何を求めているのかが分かりやすくなります。

次の順番で探します。

  1. 内面を言語化する
  2. 内面を表現できる職業を探す
  3. 職業で見つからなければ肩書きを探す
  4. 既存の肩書きにもなければ自分で作る
  5. 興味が続くかを確認する
  6. 小さく活動を始める
  7. 実感をもとに軌道修正する

やりたいこととは、初めから完成した形(答え)として心の中に存在するものではありません。自分の内面を言葉にし、それを表現できる職業や肩書きを探し、実際に行動することで形になっていくものです。

言語化した内面は、職業や肩書きを探す手がかりになるだけでなく、選択に迷ったときの判断基準にもなります。

まずは、今考えていることをノートに書き出してみてください。そして、自分の内面を表現(自己表現)できそうな職業や肩書きを、一つずつ調べるところから始めましょう。

要点
  • やりたいことが見つからない原因は、内面が整理されていないこと、内面を表現(自己表現)する方法がないことです
  • 内面には、好きなこと以外にも、安定、承認、過去、感情、欲、不安などがある
  • 相反する気持ちがあるから、やりたいことを決められない場合がある
  • 内面を表現(自己表現)する方法は、職業・肩書きから探してもよい
  • 既存の仕事に納得できなければ、自分で活動の形を考えてもよい
  • 「何に関わるか」と「どう表現するか」を分けると、活動を考えやすい
  • やりたいことを見つけるには、自分自身の内面を表現(自己表現)する方法を探すこと

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就職・転職サイト

やりたいことは、悩んでいると余計に見つかりにくいものです。まずは世の中にある職業を知り、その中から自分の内面を表現できそうなものを探してみてください。就職・転職サイトは、そのための具体的な入口になります。今すぐ就職や転職するつもりがなくても、職業を知るだけで「自分はこういう役割に興味があったのか」と気づけることがあります。

やりたいことが見つからない人は、まず「職業を知ること」から始めるのがおすすめです

悩んでいるのは、知っている仕事の範囲が狭いからかもしれません。しかし、就職・転職サイトを見ると、社会にある職業を幅広く知ることができます。
就職・転職サイトは求人に応募するためだけではなく、「どんな職業があるのか」を知り、「自分のテーマをどの職業で表現できるのか」を考えるためにも使えます。また、どんな肩書きで活動していくかを考えるうえでも参考になります。

詳しくは、
「就職・転職求人サイトは図鑑になる|やりたいことがわからない人の仕事さがし」
で解説しています。

やりたいことを探すイメージ画

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