「やりたいことが見つからない」と感じていないでしょうか。考えても分からず、探してもはっきりしない状態が続くと、何をすればよいのか分からなくなります。
その原因は、やりたいことがないのではなく、自分の内面が整理されていないことにあるかもしれません。
人の内面には、
- 安定したい
- 認められたい
- 好きなことをしたい
- 社会とつながりたい
といった複数の思いがあります。
たとえば、「小説を書きたい」と思っていても、「それで生活できるのか」「今さら始めても遅いのではないか」と考えると、行動が止まってしまいます。
これは、やりたいことがないのではなく、複数の気持ちがぶつかっている状態です。
だからこそ、まず必要なのは、自分の内面を言葉にして整理することです。
そして、その内面に合う職種や肩書きを探していくことで、やりたいことは少しずつ形になっていきます。
本記事では、やりたいことを「自分の内面を社会に表現すること」と捉え、内面を言語化し、それに合う職種や肩書きを探す方法をシンプルに解説します。
読み終えるころには、「何を探せばよいのか」「まず何を試せばよいのか」が見えやすくなるはずです。
結論として、やりたいことは、内面を整理し、それを表現できる手段を探すことで見えてくるものです。
やりたいことが見つからない理由
やりたいことが見つからない理由の一つは、自分の内面が整理されていないことです。
人は、以下の様に一つの思いだけで動いているわけではありません。
- 好きなことをしたい気持ちがあっても、失敗したくない気持ちがあります。
- 自由に働きたい気持ちがあっても、生活を安定させたい気持ちがあります。
- 社会とつながりたい気持ちがあっても、人から評価されることへの不安もあります。
たとえば、「小説を書きたい」と思っていても、「それで生活できるのか」「今さら始めても遅いのではないか」と考えると、行動が止まってしまいます。
この場合、問題は「小説を書きたい気持ちが弱いこと」ではありません。「書きたい気持ち」と「失敗したくない気持ち」と「生活を安定させたい気持ち」がぶつかっているため、何を優先すればよいのか分からなくなっているのです。
つまり、やりたいことがないのではなく、複数の内面が混ざり合い、見えにくくなっている状態です。そのため、まずは自分の内面を言語化し、整理していく必要があります。
ここからは、その手順をSTEP形式で解説します。
今ある気持ちを書き出す
まずは、頭の中にある気持ちをそのまま書き出します。
きれいにまとめる必要はありません。
思いついたことを、短い言葉で書いていきます。
たとえば、次のような内容です。
- 文章を書きたい
- 人の役に立ちたい
- 失敗したくない
- 安定した収入がほしい
- 自由に働きたい
- 今さら始めても遅い気がする
- 自分の考えを発信したい
- 好きなことを仕事にしたい
ここで大切なのは、前向きな気持ちだけを書き出そうとしないことです。
不安や迷いも、自分の内面の一部です。
むしろ、やりたいことが見えにくくなっているときほど、不安や迷いが大きく影響している場合があります。
そのため、「やりたいこと」だけを探すのではなく、「やりたい気持ちを止めているもの」も一緒に書き出していきます。
そうすることで、自分の中で何がぶつかっているのかが見えやすくなります。
似ている気持ちをまとめる
次に、書き出した気持ちを似ているもの同士でまとめます。
たとえば、次のような気持ちがあったとします。
- 文章を書きたい
- 自分の考えを発信したい
- ブログを続けたい
- 小説を書いてみたい
これらは、「表現したい気持ち」に近いものです。
一方で、次のような気持ちもあるかもしれません。
- 失敗したくない
- 生活を安定させたい
- 収入が不安
- 周囲にどう思われるか気になる
これらは、「安心したい気持ち」に近いものです。
このように分けていくと、自分の中に複数の気持ちがあることが分かります。
「表現したい気持ち」も本音です。
「安心したい気持ち」も本音です。
ここで重要なのは、どちらか一方を否定しないことです。
やりたいことが分からないのは、複数の気持ちが混ざり合い、整理されていないために、方向性が見えにくくなっているだけです。
まずは、気持ちを分けて見える形にすることが大切です。
強い気持ちを見つける
気持ちを整理できたら、次に「今の自分にとって強い気持ちはどれか」を見ていきます。
たとえば、次のように確認します。
- 表現したい気持ちが強い
- 安定したい気持ちが強い
- 人の役に立ちたい気持ちが強い
- 自由に働きたい気持ちが強い
- 自分の経験を誰かに伝えたい気持ちが強い
ここで、無理に一つに決める必要はありません。
「今の自分は、表現したい気持ちが強いかもしれない」
「でも、安定もかなり大切にしている」
「人の役に立つ形なら続けやすいかもしれない」
このように、仮で整理するだけで十分です。
やりたいこと探しでは、最初から正解を出そうとすると止まってしまいます。
大切なのは、「これが絶対に正解だ」と決めることではありません。
今の自分は「これを大切にしているかもしれない」と仮で決めるだけで大丈夫です。
その方向が見えてくると、次に探すべきものも分かりやすくなります。
その気持ちを表現できる形を探す
強い気持ちが見えてきたら、次に考えるのは「その気持ちをどう表現するか」です。
たとえば、
- 考えを伝えたいなら、文章・会話・動画・講座などの表現方法があります
- 人を支えたいなら、教育・福祉・カウンセリング・相談支援などの形があります
- 感性を形にしたいなら、絵・写真・デザイン・ものづくりなどがあります
- 体を使って表現したいなら、スポーツ・演技・ダンス・パフォーマンスなどがあります
このように、自分の内面に合う表現方法を探していきます。
そして、その表現方法に対応する職種や肩書きを見ていきます。
- 職種は、社会の中での役割です。たとえば、ライター、編集者、カウンセラー、講師、デザイナー、研究者、作家などです。
- 肩書きは、自分が社会に向けて掲げるテーマです。たとえば、ブロガー、在野研究者、エッセイスト、発信者、〇〇クリエイター、〇〇表現者などです。
職種や肩書きを見るときは、世間に影響を受けて単純に判断しないことが大切です。
それよりも、次のように確認します。
- 「この職種は、自分の内面に合っているか」
- 「この肩書きなら、自分の関心を表現できそうか」
- 「この形なら、続けながら社会とつながれそうか」
「これだ!」と思える職種や肩書きが見つかったら決定です。
このように見ていくと、やりたいことは少しずつ具体的になります。
活動開始する
自分の内面に合いそうな職種や肩書きが見えてきたら、次は小さく活動を始めます。いきなり大きく始める必要はありません。まずは、気になる方向に近づく行動から始めていきます。
📍職種として気になるものがある場合は、まず情報を集めます。
- 就職・転職の選択肢を調べる
- 関連する仕事を検索する
- 求人情報を見てみる
- 経験者の話を読む
- 必要なスキルを調べて学ぶ
このように、実際にその職種に進むには何が必要なのかを確認していきます。
📍一方で、肩書きとして気になるものがある場合は、まず自分のテーマづくりやスキル習得から始めます。
- 自分のテーマを言葉にしてみる
- 必要なスキルを調べて学ぶ
- 文章や作品を少しずつ作ってみる
- 記録やメモを残してみる
- 発信したくなったら、肩書きを名のって小さく発信してみる
まずは、その肩書きに近い行動を少しずつ積み重ねていくことが大切です。
たとえば、「ブロガー」という肩書きが気になるなら、自分の関心を記事にして発信してみることができます。「作家」という肩書きが気になるなら、短い文章や物語を書いてみることから始められます。大切なのは、その肩書きに近い行動を小さく始めることです。
実際に活動していくと、「これは合いそう」「これは少し違うかもしれない」という感覚が分かってきます。
その感覚をもとに修正していくことで、やりたいことへの確信は少しずつ強くなっていきます。
以上のSTEPでは、内面を書き出し、整理し、それを表現できる形を探し、実際に小さく動いていきます。
この流れをたどることで、「やりたいことが分からない」という状態から、「自分は何を表現したいのか」「どのような形で社会とつながりたいのか」が少しずつ見えてきます。
頭の中だけで、やりたいことを探すのは難しいものです。
でも、内面を言葉にし、表現方法を探し、小さく行動していくことで、自分に合う方向が少しずつ見えてきます。
まとめ
やりたいことが見つからないときは、まず自分の内面を書き出してみてください。
やりたいことが見えないのは、やりたいことがないからではなく、複数の気持ちが整理されていないからかもしれません。
- 好きなことをしたい気持ち
- 失敗したくない気持ち
- 安定したい気持ち
- 自由に働きたい気持ち
- 社会とつながりたい気持ち
それらを言葉にして整理すると、自分がどの方向に進みたいのかが見えやすくなります。
流れは次の通りです。
- STEP1|今ある気持ちを書き出す
- STEP2|似ている気持ちをまとめる
- STEP3|強い気持ちを見つける
- STEP4|その気持ちを表現できる形を探す
- STEP5|小さく活動を始める
この手順で進めると、「やりたいことが分からない」という状態から、「まず何をすればよいか」「何を試せばよいか」が少しずつ見えてきます。
- やりたいことが見つからない原因は、内面が整理されていないことです
- 内面を言語化すると、自分の方向性が見えやすくなる
- やりたいことは自己表現として考えると具体化しやすい
- 内面を表現する手段は、職種や肩書きを探すことで見えてくる
- 職種は社会での役割、肩書きは自分が掲げるテーマ







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