いま、日本の食生活で話題になっているものがあります。
それが、いわゆる「四毒」と呼ばれる4つの食材です。
- 小麦(パン、麺類)
- 砂糖・甘いもの(お菓子、ジュース)
- 植物油(サラダ油、揚げ物)
- 乳製品(チーズ、牛乳)
これらは一見、日常的で当たり前の食材ですが、日本人の体質と相性が悪い場合があり、慢性的な不調を感じることもあります。なぜなら、これらは第二次世界大戦前の日本人の食卓にはほとんど登場していなかった食材だからです。たかが80年程度で生物としての人間が適応できるとは思えません。
贅沢品と見てよいです。
さらに、これらの四つの食材を常食すると、次のような現代的な問題――①食べすぎ ②偏食化 ③過剰な添加物 ④時間とお金の浪費 もついてきます。
つまり、「四毒」を食生活の中心にしていると、それに伴う4つのデメリットも避けられなくなってしまうのです。ですが、日本食を日常のベースにすれば、これらの問題は自然と改善されていきます。
私自身、日本食中心の食生活にしてから、心身ともに楽になったことを実感しています。
もし、本記事を読めば日本食へのシフトの第一歩になるでしょう。
日本食を常食にすることによって、今話題の四毒とされる「小麦・砂糖や甘いもの・植物油・乳製品」を抜きが可能となり、①食べすぎ ②偏食化 ③過剰な添加物 ④時間とお金の浪費の現代の問題を、まとめて解決する可能性について解説します。
こうした背景を理解し納得することで、無理なく日本食中心の生活へと移行しやすくなります。
日本食を考える──「質素なのに健康」だった昔の暮らし
昔の日本人は、現代ほど輸入物が出回っていなかったので、現代ほど食べ物のバリエーションに恵まれていたわけではありません。特に地方では、季節の野菜や海藻、米、漬物、味噌汁、魚、大豆製品、時には獣の肉や貝類など、日本の風土に根ざした食材で毎日の献立を考えていました。
現在の感覚では「物足りない」と感じるかもしれませんが、実はこれらの食事は栄養バランスが良く、胃腸への負担も少なく、免疫力の維持にも役立ちます。なぜなら、それが日本人が長く食べてきたものだからです。
そして、食材が日本に限定されていることで、私たち現代人にとっても意外なほどの効果を発揮するのです。ただし、当時の唯一の欠点は「食べる量が少なかった」こと。
これはどこの国でも共通の事情ですが、現代の私たちは栄養を十分に摂れる時代に生きています。つまり、「質はそのままに、量を足す」ことができるのです。
日本食によって解決!
日本食によって、「食べすぎが減る・食材の選択数を減り時間も奪われず脳も疲れない・時間とお金の浪費がなくなる」の3つのことが可能になり、四毒を抑えデメリットも解決します。
1:食べすぎが減る
現代はコンビニや冷凍食品が豊富で、空腹でなくてもつい食べてしまう「食べすぎ社会」です。これにより偏食化する可能性もあります。しかし、日本食のように適切な量と質の食事であれば、満足感は十分に得られます。しかも、食品添加物の摂取も減らせます。
戦前の食事の欠点だった「量の少なさ」も、現代では自由に調整できます。「質の高い日本食+現代で可能となった適切な量」を組み合わせれば、最もバランスの良い食生活が可能になります。
2:食材の選択数が減り時間も奪われず脳も疲れない
レシピを探してはスーパーで迷い、余った食材の処理に頭を悩ませる──。
私たちは「食べる前から疲れている」ことも少なくありません。しかし、食材の数を絞ることで、買い物や調理の手間も大きく減ります。これは脳科学的にも効果があります。
医療法人社団ベスリ会によると、「決断疲れ(decision fatigue)」は、日常的な選択の積み重ねによって脳が疲労し、注意力や判断力が落ちてしまう状態を指します。選択の数を減らすことで、決断疲れを防ぎ、日々の大切な判断に注意力を温存できるのです。
食材選びや献立の迷いもその一因になりうる可能性があります。食生活の「選択肢を減らす」ことは、ライフスタイル全体の質を高めるヒントになるかもしれません。
※決断疲れとは? → 詳細は下記の参考サイトを参照
更に現代では避けては通れない「食品添加物、農薬、化学肥料、除草剤、遺伝子組換え食品」とどう付き合っていくか、考える余裕が生まれます。
3:時間とお金の浪費がなくなる
食材の種類が増えるほど、買いすぎ・使い残し・外食の増加など、お金が無駄に出ていきやすくなります。でも、「定番の食材で飽きずに食べる工夫」があれば、節約しつつ、栄養価の高い食事を継続できます。
特別な食材でなくても、「白米+味噌汁+季節の野菜+たんぱく源(魚・卵・豆類・獣肉・貝類)」で、日々の食事は十分成り立ちます。
まとめ ―日本食で「シンプルな食」を取り戻す―
日本食は、当たり前ですが日本人の体質に合い、無理なく「シンプルなライフスタイル」へと導いてくれる食文化です。
このスタイルには、小麦・砂糖・甘いもの・植物油・乳製品の摂取を抑えるという特徴があり、
次のような現代の食の課題――
- 食べすぎ
- 偏食化
- 過剰な添加物
- 時間とお金の浪費
を、まとめて改善できる可能性があります。
そして、
- 「時間がない」
- 「節約したい」
- 「手の込んだ料理をしないと健康になれない」と思い込んでいる
そんな方こそ、昔ながらの日本の食生活を、今の暮らしに合うかたちで取り入れてみることをおすすめします。
【参考サイト】
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