この2024年に入ってから続く「令和の米騒動」
日本国民全員が「ほんと、お米は高いな…」と感じています。これまで当たり前だった「主食の安心」が、今、大きく揺らいでいます。庶民の私たちは、どう備えるべきなのでしょうか?
本記事では、実際に起きた米不足の要因や構造を整理したうえで、解決のカギとして注目される「日本食」について深掘りしています。食の安全保障という視点から、日常の食事を見直すヒントをお伝えします。
読み進めていただければ、「米を主食にすること」や「魚・豆・野菜を中心とした食生活」が、健康習慣から、社会全体にどう役立つのかが見えてくるはずです。
また食料問題を「誰かが対策すること」ではなく、「自分の選択が未来を変えること」として捉えられるようになり、視点の転換のきっかけになります。
日本食は、「文化」であり、「備え」であり、「力」です。今回の騒動を体験したからこそ、自分たちの足元にある「食の力」に目を向けてみましょう。
- お米が足りなくなってきた:最近、お米が高くて買いにくくなっています。実はこれ、国の政策や気候が関係しています。
- 食べ物が外国まかせ?:日本は小麦や家畜のエサなど、多くを外国に頼っています。それって、けっこう危ないんです。
- 私たちにできること:お米を食べる、日本食を選ぶ、食の自給自足を政策にしている政党に投票する。それが日本の食を守る第一歩です。
- 日本食はすごい:日本食は、米や魚・野菜など、国内でまかなえる食材が中心。だからこそ今、注目されています。
私たちは食が揺らぐ時代に生きている
ここ最近、私たちの食卓に「変化の兆し」が現れています。
2024年から顕著になってきた米の価格高騰・品薄現象──いわゆる「令和の米騒動」です。
一時はスーパーの棚からお米が消え、「まさか、米が買えない日が来るとは…」と驚いた方も多かったのではないでしょうか。中には輸入米を購入した人もいて、「こんなことが現実に起こるのか?」という戸惑いの声もありました。
この米不足の直接的な原因は、政府の減反政策(生産調整)の影響です。そして、そこに異常気象・流通コストの上昇・農家の高齢化・農家減少といった複数の要因が絡み合い、私たちの「食」は脆弱な状態に陥っているのです。
本来、こうした事態を想定して備えるのが政府の役割ですが、今回の事例は「政策調整の失敗」と言わざるを得ません。
そんな中で、今改めて注目されているのが、「日本の風土に根ざした日本食」です。
米不足・輸入依存のリスクとその現実
今回の「米騒動」は、かつての暴動とは異なり静かな混乱ですが、実際に以下のような事態が起きています。
- 2023年夏、猛暑と雨不足により、東北地方を中心に米の作柄が悪化
- 物流費や資材価格の高騰で、生産コストが跳ね上がる
- 一部スーパーでは、安価なブレンド米の品薄・入荷制限が発生
- 小麦・とうもろこしなど、輸入穀物への依存構造が浮き彫りに
これらは一過性の出来事ではなく、「日本の食の基盤が揺らいでいる」サインと捉えるべきです。
日本食回帰が社会を支える
日本食を日常に取り入れることで、突然の輸入ストップや国際情勢の変化が起きても、私たちは冷静に乗り切ることができます。これは一人ひとりにとっての自己防衛であると同時に、社会全体への貢献でもあります。そして今、私たちができる最もシンプルな行動は、日々の食事を見直し、食の安定を本気で考える政党に投票することです。
日本食の見直しで何が実現できるのか?
このような背景から、今あらためて「日本食を見直す」ことが注目されています。
国民の常食が日本食になると、以下のようなことが実現できます。
- 主食を米に戻すことで、小麦依存を軽減
- タンパク源を魚・豆・貝・卵・野菜中心にすることで、食材輸入の削減
- 地元の旬の食材を使えば、物流リスクや海外依存を回避
たとえば、突然の輸入ストップや国際情勢の変化が起きたとしても、日本食を基盤とした生活をしていれば大混乱は回避できるのです。
日本食は「自己防衛」であり「社会貢献」でもある
日本食を日常的に取り入れることは、次のような意義を持ちます。
- 家庭の食費の見直し
- 食品ロスの削減
- 地域農業や水産業の支援
- 災害時にも応用しやすい生活習慣の構築
今後の課題と、私たちにできること
魚や豆・貝・鶏なども現状では輸入に頼っている部分があるため、将来的にはそれらの生産・養殖を国営事業として展開する必要があります。また、食の安定を本気で考える政党に投票することも、私たちにできる「食の安全保障」への具体的な行動です。そして、いつもの食事は、日本食をベースにすることです。
日本食の構成

日本食は、主食の米、たんぱく源、調味料、旬の食材などから成り立つ、非常に理にかなった食文化です。最大の特長は、当たり前のようでいて重要なこと──日本列島の中だけで完結できる構成になっていることです。
つまり、自給可能な食材を活かし、循環的に維持できる「知恵のかたまり」なのです。今で言えば、これはまさに持続可能な社会の実例です。
しかも、その日本食に適応しているのが日本人の体です。だからこそ、日本人にとって自然で、健康にもかなった食事です。
日本食の構成
- 主食の米
国産率は現時点でほぼ100%。ただし、今回の米騒動を受けて、一部では「輸入米をもっと活用すべき」との議論も出始めています。これはもはや、フィクションめいた話ではなくなりつつあります。 - タンパク源
魚、豆腐、納豆、卵、貝類などが中心。貝は縄文時代の貝塚にも見られるほど、昔から食文化に根付いた存在です。畜産に頼らず、これらを国産中心に強化できれば、非常に強い構成となります。 - 調味料
味噌、醤油、酢などの発酵調味料は、保存性が高く、長期備蓄にも向いています。日常的に日本食を取り入れることで、こうした発酵文化の継承にもつながります。 - 各食材
日本食は、旬の野菜や乾物を中心に、地域でまかなえる構成が基本です。そしてもう一歩踏み込めば、身の回りにある「食べられる野草」の知識も活用できます。いざというとき、こうした身近な自然の恵みを活かす術がある。それこそが、「生きる力」につながる日本食の強みです。
主食をお米にすることによって、自然と日本食になります。そして、これらが、外部依存の少ない「健康と食の防衛ライン」となります。
まとめ
「米をもっと食べる」という日常の小さな行為が、国を守ることに通じる。令和の米騒動は、私たちに大きな問いを投げかけました。「食べ物はいつでも手に入る」という幻想が、実はとても脆いものだということです。
だからこそ今、自分たちの土地で育った食べ物を見直し、活かす知恵が求められています。日本食を選ぶことは、健康のためだけでなく、社会を守るための行動でもあるのです。
次のお昼ご飯は、海苔梅おむすびにしてみましょう。
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