日々のアイデアやタスクを整理するためのノート術に悩んでいませんか?
多くの人が複雑なシステムに手を出し、挫折してしまうことがあります。
でも、シンプルなノート術なら長続きしやすいものです。
さらに、自分に合ったノートを選ぶことで、書く習慣を身につけることも容易になります。
当記事では、長く続けられるノート術の基本と、ノート選びのポイントについて解説します。
この方法を実践すれば、毎日ノートを書き続ける習慣が身につくきっかけになるでしょう。
- シンプルで長続きするノート術の基本
- 効果的なノート術の活用法
- 自分に合ったノートの選び方
ノート術の基本
すべてを「一つのノート」ににまとめるのが最も楽で長続きします。
したがって、「料理レシピノート」「仕事ノート」「日記」などといったカテゴリー別にノートを分けるのは避けましょう。
行うことは、何でも書いていく「一つのノート」を1冊用意して、その1冊を書き終えたら2冊目に書いて、次は3冊目と繰り返していきます。
すべてを一つのノートで管理するとメリットはありますが、デメリットもあります。
メリット
- 整理が容易:すべての情報が一つのノートにまとまっているため、全体の流れや関連性を簡単に把握できます。
複数のノートを行き来する必要がないため、作業効率が向上します。
また、「これ一つ(冊)にすべてを書く、残す」というスタイルをとることで、気持ちが楽になります。
どんな時でも、ノートを変えることもなく、そのまま書き込んでいけます。 - 一貫性の保持:複数のプロジェクトやテーマが相互に関連している場合、一つのノートで管理することで、情報の一貫性を保ちやすくなります。
情報を一冊に集約することで、重要なことも書き逃すことも減らせます。 - 継続的な更新: 一つのノートにすべてをまとめておくことで、情報の追加や更新がスムーズに行えます。
新しい情報やアイデアが発生した際も、その一冊に書き加えるだけで済みます。
デメリット
- 内容確認に時間がかかる:ノートの内容を確認する際、全体を順に見ていかなければならないため、時間がかかることがあります。
このようにランダムにアクセスできないというデメリットがありますが、これを解消するために、パソコンやスマホを利用する方法があります。⇒ランダムにアクセス
一つのノートの使用法
一つのノートに情報をまとめる場合、以下の方法を実践していきます。
技法
1.ノートに番号をつける:ノートには、1から始める番号をつけます。
2.日付、タイトル、詳細情報の明確化:記録したい内容のタイトルと日付を記入し、その内容を表すプロジェクトやテーマを追加します。
これが、タグ・キーワードとして機能します。
これにより、後から見返す際に一瞬で内容を把握しやすくなります。
このタグ・キーワードを使うことで、本文の内容を見なくても情報を把握できるようにします。
3.本文:内容を見やすくするために、余白を活用して自由に書きましょう。
ノートは自分用のものなので、作品のように美しくする必要はありません。
ただ、読み返しやすいように工夫することは重要です。
4.書く内容:自分の頭の中を記述するつもりで、思いついたことや人が言ったことで考えたこと、本やネットの記事のメモなどを何でも書きます。
何も書くことがない場合でも、書く習慣の継続のために、「今日は書くことがない」といった内容や、天気、最近の食事内容なども記入しましょう。
5.重要な情報のマーキング:記録内容の中で特に重要な情報や関連性のある情報は、色分けやシールなどで強調します。
タスクにはチェックボックスを、重要なメモには星印を付けると、後から見返しやすくなります。
タグやマーキングがあると、再読時や確認時に補助的役割を果たします。
6.外部の資料:残しておきたい外部の資料はノートに貼り付けましょう。
レシートから雑誌の一部まで、様々な資料を収集できます。
タイトルと日付、その資料を表現するタグを記入しておきます。
記入後
- 記憶の活用と情報のアクセス:ノートにアクセスする際は、記憶を活用します。
必要な情報を素早く思い出し、思い当たるノートの1ページ目から順にめくって、タイトル、日付、テーマ(タグ・キーワード)、マーキング箇所を確認し、該当する情報を見つけます。
タグ・キーワードやマーキングがあると、内容確認が迅速に行えますが、記憶による検索は不確かであることもあります。
その対策に下記のランダムにアクセスがあります。 - 整理と更新:定期的にノートを見返して整理し直すことも大切です。
過去のノートを見返すことで、自己成長を感じたり、新しいアイデアが浮かんだりします。
その際に同じテーマで書いてある内容が多くあり、整理しておいた方が良いと思った場合は「まとめノート」でまとめて、今後も整理し更新していきます。
以上の方法を組み合わせることで、一つのノートに情報を効果的にまとめ、必要に応じてランダムにアクセスするための環境を整えることができます。
ランダムにアクセス
情報をランダムに検索する必要がある場合は、デジタルファイルを利用するのが効果的です。
デジタルファイル化は、ノート術を始める際に同時に行うと良いでしょう。
デジタルファイルの利用
PCやスマホのノート管理ツールやテキストエディタを活用します。
Googleドキュメントのような、どこでも使えて複数デバイスでアクセス可能なアプリがお勧めです。
タイトル、日付、ノート番号、タグ・キーワードをテキストファイルに記録し、データベース化します。
詳細情報やマーキング内容は、タグ付けやキーワードとして機能します。
ファイルの管理
年単位で一つのファイルにまとめると、月ごとに分けるよりも検索が容易です。
大きなファイルになることがありますが、ファイル管理がシンプルになります。
検索機能を活用して、情報に迅速にアクセスできます。
例えば、Windowsでは「CTRL+F」で検索できます。この方法により、必要な情報へのランダムアクセスがスムーズに行えます。
例
この方法を組み合わせることで、一冊のノートに情報を効果的に管理しつつ、必要に応じて情報をランダムにアクセスする手段を確保することができます。
まとめノート
内容の整理をする場合も、「一つのノート」にまとめていきます。
ただし、それが不便に感じる場合は、別にもう一冊ノートを用意するのも良いでしょう。
このノートを「まとめノート」として扱います。
気に入ったノートを選び、本文のレイアウトにもこだわると愛着が湧きます。
関連記事:詳しくまとめノートについて書いてあります。
ノート選びのポイント
- サイズと携帯性:ノート選びで最も大切なのは、自分のライフスタイルに合ったサイズです。
持ち運びやすさを重視するなら、A6サイズやA5サイズがおすすめです。
使用シーンを考えて適切なサイズを選びましょう。
また、使用するノートのサイズを統一しようとすると決めかねることがあるため、無理にサイズを統一しようとするのは避けた方がよいでしょう。 - 紙質と書き心地:紙質も重要なポイントです。
紙が薄すぎるとインクが裏写りすることがあるので、適度な厚みのある紙を選びましょう。
試し書きをして、ペンの滑り具合や書き心地を確かめるのが良いでしょう。 - 綴じ方と耐久性:ノートの綴じ方にも注意が必要です。
糸綴じ以外に、リング綴じのノートが開きやすく、外部資料も貼りやすいです。
また、耐久性を考慮して、丈夫なカバー付きのノートを選ぶと長く使えます。
楽しみながら続けるコツ
ノート術を続けるためには、楽しさを取り入れることも必要です。
- 自分に合ったスタイルを見つける:ノート術を楽しむためには、自分に合ったスタイルを見つけることが大切です。
視覚的に楽しめるレイアウトにしたり、お気に入りのペンを使うことで、書くこと自体が楽しくなります。
自分が心地よく感じるスタイルを模索してみましょう。 - ノートをアレンジして個性を出す:ノートそのものに自分らしさを加えることで、使うのが楽しくなります。
シールやスタンプ、カラーペンでデコレーションすることで、ノートがより魅力的に変わります。
アレンジを楽しむことで、ノートを手にすることが待ち遠しくなるでしょう。 - 定期的に見直してリフレッシュ:定期的にノートの内容を見直し、整理し直すことも大切です。
過去のノートを振り返ることで、自己成長を実感したり、新しいアイデアが浮かんだりします。
定期的な見直しを行うことで、ノート術がより充実したものになります。
Q&A
Q1:ノート術を続けるコツは?
A1:続けるためには、毎日少しずつでもノートを使う習慣をつけることが大切です。
また、あまり細かくルールを設けず、気楽に書き進めると良いでしょう。
ルールは、最初のノートはA6サイズ一択にして、タイトル・日付・本文だけを書いていきます。
そして、このルールから始めて、自分が使いやすいと思うスタイルにしていくことです。
Q2:どのようなノートが自分に合っているか分かりません。
どう選べば良いですか?
Q2:やはり、A6版タイプから始めるのがよいでしょう。
持ち運びが楽で、直ぐに書き込めるからです。
普通のA6ノートでもよいし、MDノート、A6サイズに近いモレスキンやダイソーノート、測量野帳でもよいです。
その使用体験をもとに次のノートを選んでいきます。
サイズ、紙質、綴じ方など、自分のライフスタイルや好みに合わせて選びましょう。
自分が書きやすいと感じるノートを見つけることが大切です。
まとめ
シンプルなノート術は続けやすく、情報整理を効率化します。
1種類のノートにすべてをまとめることで、情報の一貫性と連携が保ちやすくなり、「このノートにすべて記録してある」とすることで全体の把握も容易です。
ノート選びも重要で、サイズ、紙質、綴じ方を自分に合ったものにすると、書くことが楽しくなり、ノート術の効果を引き出せます。
また、デジタルファイルを併用することで、情報の検索も効率化できます。
まずは、A6タイプから始め、この1冊に書いていくことから始めましょう。
その使用経験をもとに好みのノートを選び、自分のスタイルに合ったノート術を見つけて続けてみてください。
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