「やりたいことがわからない」
試しに「やりたいことリスト100」を書いてみたものの、なぜかスッキリしない──
そんな悩みを抱えていませんか?
本記事では、人生のライフワークとしての「やりたいこと」と、「やりたいことリスト100」との違いを整理しながら、やりたいことへ近づくための考え方を解説します。
まずは、人生のライフワークとしての「やりたいこと」を明確にし、それを背景にしながら、「やりたいことリスト100」の意味や活かし方を掘り下げていきます。
そうして両者の違いを見直していくことで、これまで見えなかった方向性が、静かに浮かび上がってくるはずです。
では、いっしょに「やりたいことの正体」を整理していきましょう。
人生のテーマやライフワークとしての「やりたいこと」
人生のテーマやライフワークとしての「やりたいこと」とは何か
「やりたいことは何か」と問われると、多くの人は、人生をかけて取り組むテーマや、ライフワークとして社会の中で実現したい願いを思い浮かべます。
それは単純な願望や憧れではなく、
- 自分らしさ
- 好きなこと
- 大切にしている価値観
- これまでの人生経験
といった自分自身が優先している内面を表現しながら、社会に何らかの影響を与えたいという欲求です。
つまり、やりたいこととは、
「自己表現を通じて、社会に働きかける行為」
だと言い換えることができます。
そして、自身の内面を、どのように外へ表現するかを考えることが、やりたいこと探しの本質です。
やりたいことが見つかる人・見つからない人の違い
やりたいことは、
- 探さなくても自然と見つかる人
- 探しても見つからず、苦しくなってしまう人
に分かれます。
この差は才能ではなく、自分の内面をどれだけ認識できているか、その内面の表現手段の有無にあります。
内面を外に出す「表現スタイル」という考え方
とはいえ自身の内面を理解しても、このまま頭の中にあるだけで、社会と接点がありません。
そこで重要になるのが、表現スタイルです。
代表的な表現スタイルには、次のようなものがあります。
- 身体表現:スポーツ、芸能、パフォーマンスなど、etc
- 行動表現:収集、冒険、起業、応援など、行動そのものによる表現、etc
- 飲食物:伝統料理、創作料理、コーヒーや酒、お菓子などの嗜好品、etc
- 対人関係での表現:人との関わりや支援、教育、ケア、etc
- 物体表現:モノづくり、工芸、プロダクト、etc
- 音表現:音楽、声、話すこと、etc
- 映像表現:映画、動画、映像制作、etc
- 静止画表現:写真、絵画、イラスト、etc
- 記述言語表現:数式、日本語、英語などの言語による記述、etc
この中から、「これだ!」と心底思える表現を自身の内面の表現手段とします。
そして、これらのスタイルを通して内面を表現し、社会と関わっていくことで、やりたいことは次第に輪郭を持ちはじめます。
社会との接点が「やりたいこと」を明確にしていく
表現活動は、社会との接点を持つことで、少しずつ輪郭がはっきりしていきます。
たとえば、
- 趣味として確立させる
(どのような趣味なのかを、他者に説明できる内容にする) - 職業にする
- 「肩書き」を名乗って活動する
といった形で活動していくことで、社会とつながることができます。
社会と関わるようになると、他者からの反応や評価といったフィードバックが、幾度となく返ってきます。その一つひとつが、自分の表現を見直す材料となり、やりたいことをより具体的なものへと導く「きっかけ」になっていくのです。
やりたいことリスト100とは何か
やりたいことリスト100はツールとしての面があり、活用することでやりたいことを探すことができます。
ツールとしてのやりたいことリスト100
自分の興味・好み・欲求・スケジュールを可視化するためのツールです。
各内容は以下のようなことです。※試しに書いてみてください。
- 行ってみたい場所
- やってみたいこと
- 気になっていること
- これからの予定
このように、人生のテーマやライフワークとは必ずしも一致しないです。
このように「やりたいことリスト100」は、得てして「テーマやライフワーク」そのものではありません。しかし、以下のような意味があります。
- 頭の中のモヤモヤが整理される
- 興味の傾向が見えてくる
- 長く続くもの・続かないものが可視化されます
そこで、この中で長くつづけられることに注目します。
リスト100からテーマやライフワークとしての「やりたいこと」を探す
リスト100の中で、「続けられる」ものが見つかったら、次は実際に動いてみましょう。
小さなステップを踏んで、行動に移してみることが大切です。
難しく考える必要はありません。
たとえば、
- 自分の考えや体験、学んだことを、短くてもよいので外に向けて発信してみる
- 興味のある分野のセミナーやイベントに、一度参加してみる
- 同じ関心を持つ人と話してみる
- 小さな依頼や役割を引き受けてみる
といったように、他者や社会と接点を持つ行動が「挑戦」になります。
こうした小さな挑戦を積み重ねることで、何か手応えを感じ、自分がどの方向に進みたいのか、次第に明確になっていきます。
テーマ・ライフワークとリスト100の違い
両者の違いを整理すると、次のようになります。
| 観点 | やりたいことリスト100 | テーマ・ライフワークとしてのやりたいこと |
|---|---|---|
| 中心となる要素 | 興味・好み・やってみたいことなど | 好きなこと、価値観、信念、経験してきたことなど |
| 時間軸 | 一時的でも問題ない | 長期的・継続的 |
| 性質 | 消費的・体験的 | 表現・創造・貢献 |
| 役割 | 自己理解 | 自己表現 ※ テーマ・ライフワークとして取り組む中でも、自己理解は自然と深まっていきます |
| 社会との関係 | 必須ではない | 社会との関係が重要 |
| 位置づけ | 入口・きっかけ | 人生のテーマ |
まとめ|違いを知ることで、やりたいことは静かに見えてくる
人生のテーマやライフワークとしての「やりたいこと」と、「やりたいことリスト100」は、目的も役割も異なります。
やりたいことリスト100は、自分の興味や好み、気になっていることを可視化し、自己理解を深めるためのツールです。思いつくまま書き出すことで、頭の中のモヤモヤが整理され、関心の傾向が見えてきます。
一方で、人生のテーマやライフワークとしての「やりたいこと」は、自分の内面を表現し、社会と関わり続けていくためのものです。好きなことや価値観、これまでの経験を、表現という形で外に出し、社会との接点を持つことで、少しずつ明確になっていきます。
リスト100を書いてもスッキリしないのは、両者の役割が大きく異なるからです。
それでも、リスト100で見えてきた「続けられるもの」をもとに小さな行動を重ね、社会と関わっていくことで、やりたいことはテーマとして形を持ちはじめます。
やりたいことは、最初から答えとして見つかるものではありません。理解し、表現し、続ける中で、後から振り返って分かるものなのです。







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