やりたいことを職業にしたい場合、当てはまりそうな業界に飛び込むのが王道です。しかし、自身のやりたいことと一致したものがその業界に無い場合は、個人で仕事をしていくしかありません。
それは大変なことなのですが、今はネット全盛の時代です。個人でも低リスクで挑戦できるビジネス環境が整っています。行動力のある人はネットを活用し、「やりたいこと」で仕事をして、収入を得る道を切り開いています。
そこで本記事では、「やりたいことを仕事に変える」ための4つのネットビジネスモデルを紹介します。またネット以外に、国の「事業再構築補助金」という、挑戦を後押しする制度についても触れておきます。
本記事を読むことで、やりたいことを収入につなげる知識を得ることができ、自分に合った働き方の方向性が見えてきます。
やりたいことが既存の職業にないのなら、自分で切り開いていくことです。本記事が、そんな挑戦するあなたの「やりたいこと」を形に変えるための確かなヒントになるはずです。
4つのネットビジネスモデル
ネットビジネスは、個人でも始めやすく、比較的リスクの低い働き方です。
ここで紹介する「4つのネットビジネスモデル」は、オンラインで収益を得るための基本形となるものです。それぞれ単独でも成り立ちますが、組み合わせることでより安定した収益化も可能です。
いずれも個人で取り組みやすく、しっかりと収益につなげられるビジネスモデルです。
4つのネットビジネスモデル
- ECモデル(電子商取引)
- 広告モデル
- 課金モデル
- 仲介モデル
組み合わせ例
- オンラインマガジン
- メールマガジン
- ネット出版
これらの中から、自分自身が「社会に提供したいもの」や「得意分野」に合うモデルを選び、そこから展開していくのがよいでしょう。
ECモデル(電子商取引)
物販プラットホームを活用して報酬を得るモデルです。
- 単店舗型:自分でECサイトを構築し、独自の機能とシステムとカスタマイズが可能。
- ASPサービス型:自分がECサイトを構築するのに支援してもらえる。機能とシステムはサービス会社によって違う。
- カラーミーショップ
- Shopifyなどです
- モール型:運営をサポートしてくれるネット版ショッピングモールで集客に期待できる。
- アマゾン(出品するタイプ)
- 楽天市場やYahoo!ショッピング(出店するタイプ)
広告モデル
自分のコンテンツにアフィリエイト広告・バナー広告・動画内広告などを設置し、広告がクリックされたり、成果が発生したりすることで報酬を得るビジネスモデルです。
ここでいう「自分のコンテンツ」とは、ブログ・ニュースサイト・YouTubeチャンネル・SNSなど、自分自身が運営・発信するメディア全般を指します。
また、メールマガジンやオンラインマガジンなどにも広告機能が搭載されている場合があり、それらもこの広告モデルに含まれます。
課金モデル
自身の提供するコンテンツに課金してもらい報酬が得られるモデルです。
コンテンツ
- オンラインサロン:自分自身が月額会員制のコミュニティのサロンオーナーになって、会員にコンテンツを提供する。
- スーパーチャット:youtubeなどの動画に投げ銭してもらう。
- ゲーム:制作したゲームで利用者向けの有料機能での支払いで利用される。
仲介モデル
無形・有形を問わず、サービスや商品を提供したい場合に、仲介してくれるプラットフォームを活用して収益を得るビジネスモデルです。ユーザーは、サービスや商品の購入者と自分をつなぐプラットフォームを利用し、その手数料を支払う仕組みになっています。
この仲介モデルには、主に以下の5つのタイプがあります。
- フリーマーケット:代表的なサービスには メルカリ、ラクマ、ヤフオク(オークション形式) などがあります。自分の「好き」や「得意」を活かして作った作品を販売できます。またコレクターや目利きの人にとっては、知識や感覚を生かして価値ある商品を見極め、販売に活用することができます。
- クラウドファンディングサービス:起案者が自分のアイデアやプロジェクトのために資金を調達する仕組みです。支援者は寄付・購入・ふるさと納税などの形で支援し、リターン(報酬)を受け取ります。基本的に返済義務がないため、「やりたいことを事業化する」のに向いています。
- 仕事依頼サービス:ウェブデザインやライティング、翻訳、プログラミングなど、自分のスキルや知識を活かして、クライアントからの仕事依頼を受け、成果に応じた報酬を得ます。自由な時間・場所で仕事を受注できます。
- スキル販売型サービス:得意分野を活かし、価格を設定してスキルを販売できるタイプです。自分のペースで仕事を受けられる反面、営業やマーケティングも自分で行う必要があるため、自己管理とセルフブランディングが重要になります。
- オンライン学習サービス:自分の得意とする分野や知識をもとに、学習コンテンツをオンラインで販売するタイプです。テキスト・動画・音声などの形式で教材を作成し、受講者がそれを購入して学びます。どのように自分のサービスをアピールするかが、収益アップの鍵になります。
オンラインマガジン・メールマガジン・ネット出版
これらはすべて、デジタルコンテンツを通じて収益を得る仕組みですが、モデルとしては複数の要素をそれぞれに持っています。
- ネット出版:ネット出版は課金モデルに分類され、読者がコンテンツを購入することでコンテンツ提供者は収益を得ます。
主な販売先は Amazon・楽天ブックス・note などです。そのため仕組み上、ECモデルとしての側面もあります。また、広告付きの無料コンテンツを提供する場合は、広告モデルとして機能します。 - オンラインマガジン・メールマガジン:オンラインマガジンやメールマガジンは、課金モデルとして分類されます。メルマガ購読料、サブスクリプション(月額課金)、単品販売など、読者が直接お金を支払うことで、コンテンツ提供者とプラットフォーム運営者の双方が収益を得る仕組みです。
代表的なプラットフォームには、noteプレミアムマガジンや有料メルマガ(例:まぐまぐプレミアム)などがあります。
また、無料のメルマガやオンラインマガジンでは、スポンサー広告やアフィリエイト広告を掲載して収益を得るケースもあり、広告モデルともいえます。
ネットビジネス|Q & A
やりたいことを仕事にする|まとめ
やりたいことを仕事にするには、既存の業界に注目するだけでなく、自分の手で仕事をしていく発想も必要です。
ネットビジネスの4つのモデル(EC・広告・課金・仲介)は、そのための「現実的な入口」として機能します。
これらで、自分の「表現」を仕事に変え、自身に合った働き方を実現していきましょう。
本記事では紹介しきれませんでしたが、ネット以外にも「事業再構築補助金」など、公的な支援制度や地域の創業サポートを参考にする方法もあります。
こうした制度の事例を調べてみると、アイデアのヒントになることも多く、自分自身のやりたい事業の方向性を見つめ直すきっかけにもなります。
まずは、自分の「やりたいこと」がどのモデルと親和性が高いのかを考えてみましょう。そして、1円でも収益を出すことを体感するのを目標にします。そして1円でも収益を上げると、「自分自身で稼ぐとは、こういうものか」といった、実体験で何かが見えてくるものです。これが、次のステップのヒントになります。
ネット上には無料で始められるサービスも多く、初期費用をかけずに動ける時代です。当記事が、読者の「自分の表現を仕事にしていく」のきっかけになれば幸いです。







コメント