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【劇場公開後記念記事】超人気作品!オーバーロードの楽しみ方

丸山くがね氏原作の小説であるオーバーロードは、メディアミックス展開がされている超人気小説です
今年24年9月に劇場で公開され、12月の現在でもどこかで公開されています。

このオーバーロードの面白さは、キャラクター、世界観、ストーリー、そしてそれらによる考察が魅力的なわけです。

さらに別の視点で1点挙げるなら「他人は分からない」というネタで面白くしていることです。

この「他人は分からない」という地獄でしかないことを、小説という形で客観視させることによって、ユーモアたっぷりに描かれています。

これから読む人、再読する人、鑑賞する人は、この視点で読むと楽しいと思います。

目次

未来世界のVRMMORPGの廃人プレイヤーである主人公が、自身のアバターのまま、拠点や各種装備、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)たちとともに異世界に転移します。
かつてのプレイヤー仲間はいなくて、一人で奮闘していくことになります。

一緒に転移してきたNPCたちは、ゲームの頃と違って心を持っていて、主人公のアインズ様を計り知れない存在と思っています。
さらに頭脳明晰な側近のデミウルゴスは、「なるほど、そういうことですか」と言って、アインズ様の考えを超拡大解釈をします。
おまけに、現地人からは畏敬の存在です。

アインズ様の方は、優秀な部下の考えについていけずに辻褄合わせに奔走し、さらに組織の調整に四苦八苦しています。
その上、メンタルは凡人とはいえ、人間だった時の対人スキル(職種は営業)は優秀であり、ゲームの腕は廃人レベルだったので魔法は超優秀です。
転移前のギルド仲間からの入れ知恵もあり、知識欲も旺盛です。
しかも、成果も上げまくっています。
これらによる誤解が重なり、アインズ様はさらに困難な状況に追い込まれていきます。

このように、お互いの内面とその外面とのギャップが面白いわけです。

他人は本当に分からないものです。

確かに態度といった外面を見て分かる可能性はあります。

しかし実際のところは、その人がどう感じ考えているなんて、外面からは分からないのです。

そもそも、本人も分からないことで「何でそうなる」のかと自問することもあるのでなおさらです。

前にYouTubeの多重人格者の動画で、主人格と従人格とのビデオメールでのやり取りの様子を見ました。
その中で従人格が、「あいつがそんなこと思っているとは思いもしなかった」と言っていました。

同じ肉体であり、同じ脳なのに分からなかったのです。

やはり、他人は本当のところ分からないのです。

他人が、その人本人になれば分かることもあるかもしれません。
先のような多重人格者が融合して、一つの人格になりえるならば、そんな可能性もありかもしれません。
しかし、現実はお互いが別の肉体である以上、そんなことは実現することはありません。

したがって、他人のことは本当は分かりません。

それでも、その分からないことを解明しようとしているのが、「心理学」という分野や「認知科学」という体系なのかもしれません。
最近の成果としては「AI」です。

そんな「他人は分からない」ということを話に加えることで、異世界転移ものという王道のストーリーながら、面白おかしくしているのがオーバーロードです。

  • 小説:キャラクター・世界観・ストーリーが描かれており、考察を含め細部まで楽しみたいなら小説です。
  • 漫画:大まかな形でストーリーや、キャラクターが楽しめます。
  • オーディオ:補足的な音声コンテンツとして楽しむことができます。
  • アニメ:デザインと声優によって魅力的になったキャラクターを中心にストーリーが展開します。
    一番入り込みやすいです。

   

他人を気にすることはよくあることです。
そして、そのことについて考えても答えは出ません。

なぜなら、どうやっても他人の心は分からないからです。
でも、「他人が本当のところ、どう考えているかなんて分からない」という達観した気持ちを持てば、心に余裕ができ、答えという出口がない迷路から解放されます。

オーバーロードがそのきっかけになるかもしれません。

最近は、劇場映画も公開されたので、興味を持ってみてはいかがでしょうか。

以上、オーバーロードの魅力をご紹介しました。

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