「やりたいことがわからない」「自分に合った仕事や趣味が見つからない」――そんな悩みを抱えたことはありませんか?
多くの人が、自分の気持ちをどう表現すればいいのか分からず、立ち止まってしまうものです。
実はその原因の多くは、「自己表現の手段」が定まっていないことにあります。
自分の内面をどんな方法で外(社会に働きかけて価値を提供)に出すか――それが見えてくるだけで、やりたいことの輪郭も明確になっていきます。
本記事では、当ブログが独自に整理した9つの表現方法(9つの各表現スタイル)と、それに関連する職種や趣味のリストを紹介。
さらに、自己診断チャートや比較表を使って、自分に合った表現スタイルを見つけるプロセスを段階的に解説しています。
やりたいことが見つからないときは、まず「どんなかたちで自己表現したいか」から考えてみるのが効果的です。
本記事を通して、「伝える」「形にしたい」といった気持ちを、どんな方法で社会につなげていくか、そのヒントが見つかります。
自分らしい表現が、そのまま「やりたいこと」につながっていく。
そんな第一歩を、このガイドから始めてみてください。
やりたいことがわからない、自分に合った職業や趣味が見つからない――そんな悩みに向き合うために、「9つの表現方法」という視点から、自分自身の内面と向き合い、自己表現を形にしていく過程を紹介します。
本記事の構成
- やりたいこととは?自己表現との関係性
- 自分に合った表現方法(表現スタイル)を見つけるステップ
- 9つの表現方法とは?(一覧&比較表つき)
- 自己診断チャートで表現スタイルを特定
- 「何を表現するか」を明確にする
- やりたいことを3段階に分けて整理
- 3段階は、入門 → 趣味化 → 職業化です
- あわせて、各表現スタイルに関連する職種と趣味の例も紹介します。
- よくある質問
- まとめ:自己表現の手段が見つかった先にやりたいことが見えてくる
やりたいことは「自己表現」から始まる
やりたいことや自己表現の方法や手段を見つけるために、まず「やりたいこととは何か」、そして「それをどう表現するか」について整理していきます。
やりたいこととは何か
「やりたいことは何か」と問われると、多くの場合、自分の希望や願望を社会の中で実現したいと考えるものです。
これは、自分らしさや価値観を表現しながら、世の中に何らかの影響を与えたいという思いです。
それならば、やりたいことの本質とは、「自己表現を通じて社会に働きかけること」だと言えます。
そのため、自分に合った表現方法が見つければ、やりたいことは見つかります。
そして、その表現方法が職種や趣味、そして当ブログで定義している9つの表現方法です。
表現手段を探す
まず取り組むべきことは、職種や趣味を「表現方法」という視点で捉え直し、自分に合った表現手段を見つけることです。
たとえば、プログラマーや調理師といった職種、またはプログラミングや料理といった趣味が、それに該当します。
世の中には無数の職種や趣味がありますが、身近にあるのに気づかなかったり、視野の狭さや知識不足から探すこと自体に限界を感じることもあります。
そのため、就職・転職活動やネット検索をしても、「これだ」と思えるものに出会えないことが少なくありません。
そんなときは視点を切り替え、当ブログで紹介している「9つの表現方法」をヒントに探してみてください。
ここからは、その9つの表現方法を軸に、自分に合った表現手段を見つけるためのステップを順を追って解説していきます。
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表現手段を探すステップ

9つの表現方法から自分に合う表現手段を探していきます。
ここでは4ステップという形式で解説します。
- 9つの表現方法(表現スタイル)の解説:最初に9つの表現スタイルとはどんなものか知ることから始めます
- 自己診断チャート:次に自己診断チャートで自分の表現スタイルを特定します。
- 何を表現するか決める:その特定した表現スタイルで内面のどこ(何)を表現していくかも決めます。
- 表現手段を探す:最後に、どうやってその内面を形にしていくかを考えていきます。
ここでは、「9つの表現方法」と、既存の職種や趣味を参考にしながら、形にするための表現手段を探ります。
9つの表現方法の解説
9つの表現方法を、一貫表、比較表、関連する職種・趣味リストにより把握します。
下記の診断チャートを試す前に見てください。
一覧表
✨自己表現
人は「何かをつくる」「何かを成し遂げる」といった行為を通じて、自己を表現しています。
その表現は、職種や趣味といったかたちで社会に表れ、価値を生み出す手段として機能します。
当ブログでは、こうした自己表現は9つのスタイルがあり、「9つの表現方法」として定義しています。
📌9つの表現
- 「9つの表現方法」は、人が何か価値のあるものをつくるときの考え方やスタイルを9つに分けたものです。
ただし、これらの表現スタイルがそのまま職業や趣味になるわけではありません。
それぞれの表現スタイルは、職種や趣味の土台になる「中身」のようなものです。 - 職種や趣味は、それが実際の活動により形になったものだと考えるとわかりやすくなります。
たとえば職種は、「社会に価値を提供するための仕事」として整えられたものです。
一方、趣味は「表現を楽しむこと」が中心で、そこに技術を高めることや仲間と関わることも含まれています。
9つの表現方法
表現方法(スタイル) | 表現解説 | 主な手段例 |
---|---|---|
💪 身体 | 動作やパフォーマンスを通じて感情やメッセージを伝える表現 | ダンス、パフォーマンス、演技、スポーツ、武道、モデル、手話、ヘアースタイル、etc |
⚙️ 行動 | ・考えていることや感じていることを、実際の行動として外に表すこと ・それ自体が一つの表現になります ・挑戦したり、実行に移すことが、その人らしさを伝える手段になるのです | 観察、研究、読書活動、コレクション、冒険、eスポーツ、ファッション、マインドスポーツ、etc |
🤝 対人 | 対話や支援など他者との交流を通じた表現 | 教育、コーチング、ボランティア、医療、様々なサービス、etc |
🥙飲食物 | 料理や飲料を通じて美味しさやもてなしを伝える | 料理(家庭、伝統、創作、精進、健康、飲料、嗜好品) |
🎵 音 | 楽器や声、音楽の音色を使って感情を直接的に伝える | 楽器演奏、歌唱、スピーチ、ナレーション、etc |
🎥 映像 | 動きのある視覚表現でストーリーや情感を伝える | 映画製作、アニメ、ドキュメンタリー、YouTubeなどの動画、etc |
🛠️ 物づくり | 物体として残る作品によって感性や経験を共有する | 工芸品、建築、プロダクト製作、アクセサリー製作、etc |
🎨 静止画 | 写真やイラストなど動きのない視覚による表現 | 描画、写真、タイポグラフィ、書道、マンガ、etc |
✍️ 記述言語 | 文章や数式を使って内面を深く表現 | 小説、詩、エッセイ、記事、ブログ、数式、日記、etc |
比較表
次に、9つの表現スタイルの違いを比較表を通して見ていきます。
どのように「形にして残るか」「向いている人の特徴」で、自分自身が何のスタイルに向いているか分かります。
※どのスタイルにも共通しているのは、「経験に根ざした感覚」です。
これは、日々の体験や思考の積み重ねによって育まれるものであり、
言い換えれば、「勘」や「培ってきた精神力」のようなものです。
表現方法(スタイル) | 主な感覚 (共通部分:勘、精神力) | 形に残るか | 評価のされ方 | 向いている人の特徴 |
---|---|---|---|---|
💪 身体 | 身体感覚・動き | △映像記録、写真 パフォーマンスが人の記憶に残る | 観客の反応・身体能力 | 動きで感情を表したい人、表舞台に立ちたい人 運動が好きな人 |
⚙️ 行動 | 実践・体験 | △映像や記述で記録に残る 人の記憶に残る | 達成結果・継続性 | 続ける力がある人、挑戦したい人 |
🤝 対人 | 対話・共感 | △(評価や感謝、信頼、勲章などで可視化される) | 感謝・信頼・人間関係 | 人の役に立ちたい人、対話が好きな人 |
🥙 飲食物 | 味覚・嗅覚・視覚 | ◎(料理として) | 美味しさ・盛り付け・体験 | 食を通じて人に喜ばれたい人、食べ物が好きな人 |
🎵 音 | 聴覚・リズム | ◯(録音可能) | 聞き手の感動・表現力 | 声や音にこだわりたい人、耳で世界を感じる人 |
🎥 映像 | 視覚+聴覚+時間 | ◎(映像作品として) | 完成度・視聴者の反応 | 物語を映像で伝えたい人、編集が好きな人 |
🛠️ 物づくり | 手触り・造形 | ◎(物理的に残る) | 完成物の品質・デザイン性 | 手を動かすのが好きな人、形にこだわる人、物づくりが好きな人 |
🎨 静止画 | 視覚(静的) | ◎(作品として) | 美的感覚・色彩センス | ビジュアルで想いを伝えたい人、一瞬の間に想像をかきたてる人 |
✍️ 記述言語 | 言語・論理・想像 | ◎(文章・記録) | 内容の深さ・読者の共感 | 思考を深めたい人、静かに伝えたい人、自分の考えをまとめたい人 |
📌以上の比較表で自分自身の表現スタイルが見つかったらSTEP3に進みます。
表現スタイルを見つけることができなかった場合は、STEP2の自己診断チャートに進んでください。
自己診断チャート
自己診断チャートを試して、9つの表現の内どの表現スタイルが自分に合うか探します。
下記チャートで自分の「やりたいこと」や「自己表現」の手段を探してみてください。
- 自己診断チャート①
- やりたいことを見つける自己診断チャート②
- やりたいことを見つける自己診断チャート③
- チャートでは決められなかった場合
1から3を試して、ピンとくるようなことがなかった場合は、4の内容を試して自分に合う表現スタイルを探してください。
そして、自分に合う表現スタイルが確定したら、STEP3の「何を表現するか決める」で、何を表現するか決めます。
やりたいことを見つける自己診断チャート①|「YES」「NO」で答える
以下の質問に自分自身に合った表現タイプを「YES」「NO」で答えて探してみましょう。
Q1. 頭の中にあることを言語化するのが好き?
→ YES ▶ Q2 / NO ▶ Q3
Q2. 一人で静かに物事に取り組むのが得意?
→ YES ▶ ✍️ 記述言語タイプ / NO ▶ 🤝 対人タイプ
Q3. 体(肉体)を使った表現やパフォーマンスが好き?
→ YES ▶ 💪 身体タイプ / NO ▶ Q4
Q4. 動いたり表現したりすることでエネルギーが湧いてくる?
→ YES ▶ ⚙️ 行動タイプ / NO ▶ Q5
Q5. 自分の声や音にこだわりがある?
→ YES ▶ 🎵 音タイプ / NO ▶ Q6
Q6. 一瞬の美しさや静止したビジュアルに惹かれる?
→ YES ▶ 🎨 静止画タイプ / NO ▶ Q7
Q7. 動きのある映像やシーンの流れで表現したい?
→ YES ▶ 🎥 映像タイプ / NO ▶ Q9
Q7. 立体的な形や道具を使って、ものとして残したい?
→ YES ▶ 🛠️ 物づくりタイプ / NO ▶ Q8
Q9. 食を通じて人に喜ばれることが嬉しい?
→ YES ▶ 🥙 飲食物タイプ / NO ▶ 終了(気になる質問に戻って、もう一度考えてみてもOK!)
やりたいことを見つける自己診断チャート②|感性で探す
あなたの「こうなりたい」や「こう感じる」といった感性もとに、向いている表現タイプを見つけてみましょう。
🌟「自分の世界観を発信したい」→ 🎥 映像・🎨 静止画・✍️ 記述言語タイプ
🌟「誰かに喜んでもらいたい」→ 🥙 飲食物・🤝 対人タイプ
🌟「とにかく動きたい」→ 💪 身体・⚙️ 行動タイプ
🌟「つくることが楽しい」→ 🛠️ 物づくり・🎨 静止画タイプ
🌟「言葉にならない気持ちを伝えたい」→ 🎵 音・💪 身体・✍️ 記述言語タイプ
やりたいことを見つける自己診断チャート③|あなたはどんなときに輝く?
「どんな日常の中で自分らしさを感じるか」に注目して、直感的に当てはまるものを選んでみます。
あなたがワクワクする瞬間は? | おすすめの表現タイプ |
---|---|
1.身体を動かしていると心がスッキリする | 💪 身体タイプ |
2.目標に向かって一歩ずつ挑戦しているとき | ⚙️ 行動タイプ |
3.友達の相談にじっくり耳を傾けているとき | 🤝 対人タイプ |
4.手料理やお菓子で誰かを笑顔にしたとき | 🥙 食表現タイプ |
5.音楽を聴いたりハミングしたりして気持ちが高まるとき | 🎵 音タイプ |
6.スマホで動画やVlogを撮っているとき | 🎥 映像タイプ |
7.工作やDIYで夢中になるとき | 🛠️ 物づくりタイプ |
8.写真を撮ったり、絵や図を描いて整理するとき | 🎨 静止画タイプ |
9.ノートやスマホに言葉をメモしてスッキリしたとき | ✍️ 記述言語タイプ |
📌以上の自己診断チャートで表現スタイルが見つかったらSTEP3に進みます。
表現スタイルを見つけることができなかった場合は以下の「チャートでは決められなかった場合」に進んでください。
チャートでは決められなかった場合
自己診断チャートで自分に合う表現スタイルが見つからなかった、あるいは決めきれなかったとしても、焦らなくて大丈夫です。
「まだ気づけていないだけ」「今はピンときていないだけ」といった可能性もあります。
そんなときは、以下の3つの方法を並行して試してみてください。
- 一覧表や比較表をもう一度じっくり見て、自分の感覚と照らし合わせてみる
- ネット上の自己診断ツールをいくつか試して、自分では気づけなかった視点を探る
- 読書によって、新たな価値観や表現方法に触れる(1や2を飛ばして、いきなり読書から始めても構いません)
これらを続けていると、ある日ふと「自分はこういうことがやりたかったんだ」と腑に落ちる瞬間が訪れるはずです。
そのときには、STEP3の「何を表現するか」、STEP4の「やりたいことのステップ」も自然と見えてくるでしょう。
もしかすると、それは比較表を眺めているときかもしれませんし、診断ツールを試しているとき、読書中、あるいは散歩中にふと降ってくるかもしれません。
それはまさに、「点と点がつながる」ような感覚。
今までバラバラだったピースが、自分の中でカチッとはまるような体験です。
📌上記の自然と見えてきたとしても、「言葉にして整理すること」で、より自分の中に定着します。
したがって、ここからはSTEP3として、「何を表現するか」を具体的に探っていきましょう。
今感じていることや、少しでもピンときたことをヒントに、次のステップへ進んでみてください。
何を表現するか決める

チャートで自分に合った表現スタイルが見つかったら、それで「何を表現したいか」を考えてみます。
ここでの「何」とは、自分自身の内面のことです。
たとえば──
- 好きなこと
- 好みや興味
- 価値観や信念
こうした内面的なものが、表現の源になります。
なかでも、もっとも表現しやすく、始めやすいのが「好きなこと」です。
では下記のリストから、自分が今優先したいと感じる「内面の要素」を選んでみてください。
そこから、あなたが本当に表現したいことが、見えてくるはずです。
📌表現手段が定まり、表現したい内面を選んだら、次は社会へと届けていく段階へ進んでいきましょう。
内面世界
自分の心の中にある感情や価値観、考え方などを指します。
とても複雑で、はっきりと形にするのが難しいものです。
自己表現に関わる内面には、たとえば以下のようなものがあります。
内面リスト
- 💖 好きなこと:好きなことは、自身の内面の中でも最も具体的(物理的)に表現しやすいです。
そして、「やりたいことは好きなこと」から探すのが王道です。
そのため、まずは好きなことに合う職種を探すことをおすすめします。
- 🎨 好みや興味:好奇心が旺盛で感覚的な内面といえます。
新しく挑戦するにはよい内面で、「すきなこと」になるきっかけの内面でもあります。
- 😊 感情:喜びや悲しみ、怒り、恐怖や不安などです。
芸術・クリエイティブ系の職種が向いています。
- ⚖️ 価値観:自分の大切なもの、自分の理想や信念、人生の考え方のことです。
責任感を要求される職種が向きます。
- 🪞 自己評価やアイデンティティ:自分自身がどのような存在であるかという感覚や認識です。
自己評価を上げたり、アイデンティティを強化してくれるような職種を探すことになります。
- 🎯 将来の夢や目標:漠然としていますが、自由に夢や目標を設定できて、それに合わせた職種を探せばよいので「好きなこと」並みに融通が利きます。
- 🧠 理性:合理的・論理的な考え方を優先し、世間の情勢に合わせたり、コスパやタイパが良いという理由などで職種を決めます。
- 📜 自分の過去:経験や記憶から学んだこと。
過去を克服するために職種を決めることになります。
- 🔥 欲(衝動):何かをしたい、手に入れたいという強い気持ちを満足させてくれる職種を探します。
- 🌀 無意識的な内面:この内面は、上の内面に当てはまらない、自分でも気づいていない無意識的な内面や、言語化が難しい抽象的な内面を指します。
こうした内面は、当ブログ管理人の知識不足による分類漏れも含まれるため、分類不可として扱いました。
それでも「優先したい内面が分からない」ということを受け入れて、直感的に職種を探すことは可能です。
それが先ほどでも取り上げた読書です。
前述にあるとり、気が付いてしまうのです。
表現で「形」にする
表現手段で形にしていくには、以下の4ポイントが参考になります。
- 形にしていくには、すでに存在している職種や趣味のリストをヒントにするのが効果的です。
すでに形になっているものから学び、自分の内面にフィットする表現手段を見つけていきましょう。
下の職種・趣味リスト表中のアンダーラインの趣味は、新しい趣味を創る方法例です。 - また、表現を形にしていく過程では、他の表現方法を組み合わせることや、適切なツールやリソースを取り入れることも大切です。
こうした工夫によって、より豊かで個性的な表現手段が可能になります。 - 例:内面の「好きなこと」を形にする場合
たとえば、最も優先している内面が「好きなこと」の場合は、✍️ 記述言語の表現手段である「 小説、詩、エッセイ、記事、ブログ、数式、日記等(※)」などで、好きなことを表現して形にしていきます。
※ここで「等」と付け加えているのは、表に載っていない表現手段もまだまだたくさんあるためです。
自分だけの方法を探してみるのも面白い発見につながります。- 例:自分だけの方法
たとえば、ある動画配信者は、スーツ姿で身なりを整え、ルームランナーを颯爽と歩きながら、さまざまな話題について語る動画を配信――そんなユニークな表現手段をとっています。
この場合、使っている表現スタイルは、「💪 身体」+「⚙️ 行動」+「🎥 映像」。
身体性と視覚的な要素が、表現の核になっています。- 💪 身体:颯爽と歩いている姿(パフォーマンス、モデル)、語る(演技)
- ⚙️ 行動:スーツ姿(ファッション)
- 🎥 映像:動画の雰囲気
このように、定番の枠にとらわれない「自分だけの方法」を見つけることも、立派な自己表現の形です。
ちなみに動画配信者は「💪 身体」+「⚙️ 行動」+「🎥 映像」の組み合わせで動画制作しているパターンが多いです。
表現方法の組み合わせです。
- 例:自分だけの方法
- 👉表現手段が見つかったら、やりたいことを形にしていきます。
入門(試す)→ 趣味化(続ける)→ 職業化(社会に届ける)という3つの段階で進めていきます。
9つの表現方法に関連する職種・趣味リスト
以下は、表現スタイルごとに、それぞれに関連する職種と趣味を分類した一覧です。
これの職種や趣味を参考にそれぞれの表現スタイルで形にしていくことを探っていきます。
表現方法 (表現スタイル) | 関連職種 | 趣味例 |
---|---|---|
💪 身体 | ダンサー、俳優、アスリート、モデル、舞台演出家、アクションコーディネーター、香道家、茶道家 | ヨガ、各ダンス、各武道、香道、茶道、フィットネス、パントマイム、演劇、新しい身体操作・運動・スポーツ |
⚙️ 行動 | 冒険家、トラベル系ブロガー、現場解説者、棋士、ゲーマー、起業家 | 旅行(トラベル)、登山、コレクション、eスポーツ、ボードゲーム、〇〇鑑賞、副業、家庭菜園、誰もやらない活動 |
🤝 対人 | 教師、コーチ、医療従事者、介護職、カウンセラー、接客業、マネージャー | ボランティア活動、読書会、推し活、新しいコミュニティー活動 |
🥙 飲食物 | シェフ、パティシエ、フードコーディネーター、栄養士、バリスタ、飲食店経営者 | 料理、パン作り、スパイス調合、食レポ、グルメブログ、創作料理 |
🎵 音 | 歌手、作曲家、声優、ナレーター、ラジオパーソナリティ、ボイストレーナー | カラオケ、楽器演奏、DTM、アカペラ、朗読、作詞作曲をして演奏(趣味としてシンガーソングライター)、今までにない素材を使った楽器の演奏 |
🎥 映像 | 映像クリエイター、YouTuber、映画監督、動画編集者、アニメーター、撮影ディレクター | 動画制作、シナリオ作成、動画編集、自主映画、自主アニメーション、新しいテクノロジーによる表現(今だったらAI) |
🛠️ 物づくり | 建築士、家具職人、クラフト作家、ファッションデザイナー、エンジニア、3Dモデラー、華道家、盆栽師 | ハンドメイド、DIY、模型作り、フィギュア、編み物、アクセサリー制作、3Dプリント、華道、盆栽、普通とは違う素材で物を作る |
🎨 静止画 | イラストレーター、漫画家、グラフィックデザイナー、フォトグラファー、書道家 | スケッチ、絵日記、塗り絵、写真撮影、ZINE制作、デジタルアート、書道、昔の忘れられた表現方法で創作、新しいテクノロジーで創作 |
✍️ 記述言語 | 作家、エッセイスト、コピーライター、ジャーナリスト、編集者、研究者 | ブログ執筆、日記、ポエム、読書感想文、創作、メール・文通、在野研究 |
表現方法の組み合わせ
多くの表現方法は単独で使うだけでなく、組み合わせて使用することでさらに深いメッセージを伝えることができます。
例えば、多くの映像は音楽を組み合わせることで、視覚と聴覚の両方に訴える表現が可能になります。
身体表現に音楽や対話を組み合わせることで、感情を直接的に伝えながら、音や言葉でも補足することができます。
ツールとリソース
自己表現を深めるためには、適切なツールやリソースを活用することが重要です。
例えば、写真や映像の編集ソフトウェア、楽器の練習教材、創作活動のためのハンドブックなどがあります。
各表現に存在するツールを活用することで、表現方法の幅を広げることができます。
やりたいことを形にしていく
入門し、趣味化を行い、職業化していくことで、やりたいことを形にしていきます。
したがって、すべての過程が自分自身の「やりたいこと」になります。
第一段階は、表現手段を見つけて始める段階です。
出発点は、「やってみたい」「面白そう」「試してみよう」といった素朴な好奇心で十分です。
情報を集めたり、実際に体験してみたり、誰かの真似から始めても問題ありません。
表中のアンダーラインの趣味のように、新しい方法で形にしていくことも有りです。
最初は、記述言語を表現の手段として選択したのなら、必要な文章力を学ぶ、数学を学ぶことになります。
そして必要なスキルを少しずつ習得しながら、初心者として表現に取り組んでいきます。
この段階では、「うまくできるかどうか」よりも、「まず表現してみること」自体が目的となります。
たとえば
- SNSで作品を発信し始める
- 仲間とグループ活動を始める
- 同じテーマで表現を深めていくなど
「楽しい」「もっとやっていたい」と感じられたら、それは趣味化の段階に入ったサインです。
自分のペースで継続的に表現することが、趣味として根づいていく鍵となります。
そして、自分の表現方法をもとに、継続できる活動としての趣味を確立します。
目安は「何をしているのか」を他人に説明できるレベルを目指すと良いでしょう。
新しい趣味として確立させていきます。
記述言語の場合は在野研究になります。
さらに、表現の幅を広げたい場合のポイント
- 他のスタイルやツールとの組み合わせる
- あるいは一つの表現手段を突き詰めることも効果的です
- たとえば:SNSで作品を発信し始める、仲間とグループ活動を始める、同じテーマで表現を深めていく
この段階では、趣味として続けてきた表現活動を、社会に価値として届けていくことがテーマになります。
単に既存の職業に当てはめるだけでなく、自分ならではの形で新しい仕事をつくるようなプロセスです。
副業としてスタートしたり、ライフワークとして深めていくことも可能です。
職業化のポイント
- 他者にとっての価値に転換する段階:自分の表現が、誰かにとっての役に立つものとして機能しはじめます
- 社会的な還元が始まる:お金・信頼・影響力など、社会的な価値として返ってくるようになります。
- 働き方の選択肢が広がる:既存の職業に近づけるのもよし、自分らしい働き方を新たに創るのも一つの道です
- 自分に合ったペースで進められる:副業として始める/本業化を目指す/ライフワークとして長期的に育てるなど、柔軟な進め方が可能です
📌以上をもって、自分に合った表現手段でやりたいことを形にしていきます。
質問
まとめ
「やりたいことがわからない」「自分の内面を表現したいけど方法がわからない」――そんなときは、職種や趣味という既にある表現手段の中から、自分の気持ちや関心が動くものを探してみましょう。
それでもピンとくるものが見つからなかった場合は、「何(=自分自身の内面)を表現したいか?という軸で、自分の表現スタイルを「9つの表現方法」から探ってみてください。
そのために本記事では、そのための一覧表・比較・関連職種や趣味リスト・診断チャートを用意しました。
それらをヒントにして、自分に合った表現手段を探しましょう。
そして、見つけた表現手段を実践することで、さらに具体的な「やりたいこと」や「伝えたいテーマ」が見えてくるはずです。
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