「やりたいことがわからない」「何かに夢中になりたいけど、見つからない」──そんなモヤモヤを感じていませんか?
「やりたいことを見つけたい」と思っても、すぐに見つかるものではありません。そんなときに注目したいのが、自分の「好きなこと」を表現する手段を探すことです。
なぜなら、好きなことは経験してきたことの中にあるため、他のことより詳しくなっていたり、時間を忘れて没頭できる対象であることが多いからです。だからこそ、好きなことは、やりたいことへとつながりやすいのです。そしてそれを表現手段で具体的な形にするのです。形にするとは、記述言語や静止画、物体や画像、行動や肉体そのもので表現していくことです。
ここでいう「好きなこと」は、必ずしも趣味として完成しているものではありません。まだ形になっておらず、どう表現すればいいかわからないけれど考えていることです。心の中で引っかかり続けている関心や惹かれ続けているものごとを指します。
👉この記事でやることは、
①好きを書き出す→②1つに絞る→③表現手段を決める→④小さく発信する
になります。
本記事を読むことで、やりたいことと好きなこととの曖昧な境界線がはっきりします。そして、「やりたいこと探し」から抜け出し、少しずつ行動を起こすきっかけを得られます。
自分自身のやりたいことは、遠くにある理想ではなく、すでに身近なことの中に眠っています。さっそく一緒に掘り起こしていきましょう。
- 好きなことを掘り下げると「やりたいこと」が見えてくる理由
- 好きなこと書き出すワークを試してみよう
- 本当に好きなことを見極める3つのヒント
- 好きなことを社会に発信するための方法
- 好きなことを仕事や活動に活かすための3ポイント
- 好きなことが無かった場合や、好きなこと と得意なことの違いは?
好きなことを掘り下げると「やりたいこと」が見えてくる
「やりたいことは何か」と問われると、多くの人は、自分の希望や願望を社会の中で実現したいと考えるものです。
それは、自分らしさや価値観を表現しながら、世の中に何らかの影響を与えたいという思いでもあります。そのため、やりたいことの本質とは、自己表現を通じて社会に働きかけることだと言えます。
では、その「やりたいこと」をどう見つけるのか。最も効果的なのは 好きなことに向き合うこと です。好きなことはすでに自分自身が経験した出来事に根づいており、その時の感情や思考と結びついているため、自己表現の源になる内面の一つだからです。
さらに、好きなことはどんな内面より、具体的な形にしやすいという特徴があります。形のなりやすいということは、社会に働きかけやすいということです。
たとえば、プラモデルが好きなら「模型を作る」、サッカーが好きなら「プレイする」「観戦する」といった表現手段で、行動や創作に落とし込みやすいのです。その結果、物を作ったり、行動として発信したり、SNSやブログで表現したりと、社会に働きかける形へと変えていくことができます。
こうした理由から、好きなことを掘り下げることこそ、やりたいことを見つけるための王道と言えます。
ちなみに以下が他の内面です。
他の内面
| 内面 | 特徴 |
|---|---|
| 💖 好きなこと | 好きなことは、自身の内面の中でも最も具体的(物理的)に表現しやすく、やりたいこと探しの王道です。そのため、やりたいことを探す場合は、まずは好きなことを探すことをおすすめします。「好きなこと」は、何でもよく「人物、生物、もの、仕組み、自然」と、全ての「ものごと」が対象になります。ようは本人がな確信していればよいです。 |
| 🎨 好みや興味 | 好奇心が旺盛で感覚的な内面といえます。新しく挑戦するにはよい内面で、「好きなこと」になるきっかけの内面でもあります。例えば「やりたいことリスト100」のなかのやりたいことに該当します。 ただ、一つに絞れるかが問題です。 |
| 😊 感情 | 喜び・悲しみ・怒り・恐怖など。感情を表現できる表現方法を探します。芸術・クリエイティブ系が向いています。 |
| ⚖️ 価値観 | 人生で大切にしている理想や信念、人生の考え方のことです。それを実現できそうな表現手段を探します。表現手段として見た職種では、教育・医療・法務など、社会的意義のある職種と相性が良いです。 |
| 🧍 自己評価やアイデンティティ | 自分をどう見ているか。どう見られているか。自己評価を上げたり、アイデンティティを強化してくれるような表現手段を探します。他者からの承認や役割を重視する手段を探すことになります。 |
| 🎯 将来の夢や目標 | 自身の夢や目標に合う表現手段を探します。将来こうなりたいという理想像を出発点に、それを実現できそうな手段を選ぶ流れになります。方向性がやや漠然としている点では、「価値観」と似た性質を持っています。 |
| 🧠 理性 | 合理的・論理的な考えを第一にしている内面です。世間の情勢に合わせたり、現実的に考え安定的に稼げる仕事を優先したりします。年収・才能やスキルやコスパ・タイパなどで表現手段を決めることになります。 |
| 📜 自分の過去 | これまでの経験や記憶、そこから得た知識などが蓄積された内面を指します。これらはスキルや価値観の形成に影響を与える一方で、過去の出来事が判断や選択に迷いを生むこともあります。一番のネガティブな例としては、「トラウマ」です。 しかし、この領域は「積み重ねてきたことを活かせる」と感じられる場面や、「特定の表現手段によって過去を整理できる」と捉えられる場合に、強い作用を持ちます。成功体験や過去のつまずきは、その人がどのような職種や役割に向いているかを示すヒントとなり、進む方向性に影響を与える要素となります。 |
| 🔥 欲(衝動) | 本能的な欲求や衝動に基づいて行動を促す内面を指します。このタイプの特徴として、報酬、競争、注目、勝負、挑戦、達成感などに対して強く反応する傾向があります。 この「欲」の領域は、何かを得たい、成し遂げたいという強い動機が行動の原動力となるため、本人がその欲求を満たせると感じられる表現手段を選ぶと良いです。 |
| 🌀 モヤモヤする | 「よくわからない」「言語化できない」という状態も、立派な内面のひとつです。このモヤモヤこそが、初めて自分の内面に触れるきっかけです。たとえ明確でなくても、表現手段を探していく過程の中で、見つかった手段で表現することが「これこそが自分の内面を象徴している」と感じる可能性があります。 |
好きなことで「やりたいこと」を見つけるためのステップ

「好きだと思うこと」を自由に書き出し、その中から本当に惹かれているものを、3つのヒントをもとに見極めていきます。
そこから、やりたいことへとつなげていくプロセスを経て、最後に世の中に一歩踏み出すための3つの実践ポイントも紹介します。
好きなことを書き出すワーク
最初に取り組むのは、好きなことのリストアップです。書き出すことで、頭の中が整理され、無意識に惹かれているものが見えてきます。いきなり答えを求めず、思いつく限り書き出すことが重要です。また、「得意かどうか」や「誰かに誇れるか」なども考えなくてOKです。
- なんとなく楽しいと感じることは
- 小さなころ夢中になったことは
- 他人に話すときつい力説してしまうことは
以上のような自問自答によって、好きを可視化していきます。意外なことが見えてきます。
※このワークをやるまでもなく、「好きなこと=趣味」なら、その趣味でSTEP4に進んでください。
一番好きなことを見極める3つのヒント
好きなことをリストアップしたら、「一番好きなこと」を見極めます。
以下の3つの視点で絞り込むと効果的です。
- 1️⃣ 一番知識量が多い好きなこと:自然と詳しくなっていたり、調べるうちに知識がどんどん増えていくのが面白く感じられる分野は、本当に好きな可能性が高いです。
- 2️⃣ 話していると時間を忘れること:熱中しているうちに時間が経ってしまうものは、心から惹かれている証拠です。
- 3️⃣ 苦労しても続けたくなると思えること:一時的な壁や困難に直面しても、「やめたい」とは思わず、むしろ続けずにはいられない。そんな情熱を感じられるものが本物です。あるいは、そう思える予感がするものでも良いでしょう。
1つでも当てはまることが今一番好きなことでしょう。
👉もし、好きなことがなかった場合は、Q&Aを読んでみてください。
表現手段を見つける
次は好きなことをどのように表現していくかです。このステップでは、3つの表現方法の中から、好きなことを表現する手段を決めます。
3つの表現方法
- 職種
- 趣味
- 9つの表現方法
職種
職業としてではなく、世の中の様々な職種を各表現手段としてみてください。自分の好きなことを表現できる職種を見つけます。
趣味
世の中に存在する趣味は表現手段としてイメージしやすいと思います。自分の好きなことを表現できる趣味を見つけます。
9つの表現方法
好きなことが職種や趣味に結びつかないときは、9つの表現方法の中から、自分の「好き」を形にできる手段を探します。
👉 職種や趣味は一般的に知られていることなので、今回は9つの表現方法の中から表現手段を探す解説をします。以下の選択手順に沿ってください。
🔹選択手順
まず、各表現スタイルの特徴や比較を確認し、前知識として理解しておきます。そのうえで、各スタイルに含まれる表現手段の中から、自分の好きなことを最もよく表現できると思うものを選んでください。
📌「これだ!」と感じる表現手段を、以下の表を参考にして探していきます。
🔹各表現スタイルの特徴
各表現スタイルの特徴を見る
| 各表現スタイル | 特徴 |
|---|---|
| 💪身体で表現 | 身体を使った表現は、自身の心理状態や経験(身につけた技術)を伝えるのに非常に適した方法です。メッセージ性も高く、見る人に強い印象を与える表現手段といえます。 その一方で、「身体で特定の好きなことを直接表現する」という用途にはあまり向いていません。しかし、身体で表現するという行為そのものが好きであれば、新たな手段として、独自の運動法・スポーツ・健康法などを考案するという発想も生まれてきます。 |
| ⚙️行動で表現 | 「行動してことを成す」という無形なためか、行動力が必要であり難易度は高めですが、好きなことを直接表現することもできます。お祭りが好きなら、イベント活動をする。自身のアイディアで起業する。昭和時代が好きなら、昭和物のコレクションです。 |
| 🤝対人表現 | 対人関係は、「興味、感情、価値観」の表現に適した手段ともいえます。特に「価値観」といった、何が大切か、自身の理想や信念、人生の考え方、正義感、使命感と相性がよいです。例えば、ボランティアを含めた社会活動、政治家や公務員、医療関係、教育関係になります。 |
| 🥙 飲食物で表現 | 食べ物や飲み物が主に味覚や嗜好の表現に特化しており、文字や写真のように情報量や意味を多層的に伝えるには限界があります。そのため、は特定の「好きなこと」を表現することには不向きです。しかし、工夫次第で飲食物も魅力的な自己表現の手段となり得ます。とくに、自身の内面や経験、価値観を込める表現としては十分に活用できます。 たとえば、料理を通して自分の好みや思い出を表現したり、新しいレシピを創作することで創造性を発揮したりできます。また、特別な料理や飲み物を他者と共有することによって、感情や信念を伝えることも可能です。このように、飲食物を使った表現も、視点を変えれば深く有意義な表現方法となるでしょう。 |
| 🎵 音で表現(楽器・声=言語) | 音は、心理状態や経験を表現するのに非常に適しており、メッセージ性の高い表現方法です。旋律やリズム、音色の選び方によって、言葉にできない感情や内面を繊細に伝えることができます。ただし、音は特定の「好きなこと」を表現することには不向きです。 しかし、「音で表現すること」自体が好きであれば、新しい音作りに挑戦することで自己表現をさらに深めることが可能です。たとえば、新しい楽器の開発や、独自の発音・演奏方法を考案し、音を通じた自分だけのスタイルを確立することができます。 このように、音の表現は感情や世界観を伝える強力な手段であり、創造的な工夫によって無限の広がりを持たせることができます。 |
| 🎥映像で表現 | 映像は視覚的に伝えます。さらに、音、ストーリー性を自然に組み合わせて表現を広げることもできる手段です。映画やネット動画などが手段になります。 例えば、特定の趣味やテーマを映像作品として構築することで、感情やメッセージを視覚化することができます。 「自然の景色を見るのが好きで、ドキュメンタリーや記録映像で表現する」といった感じです。 |
| 🛠️物体で表現(物づくり) | 物体を使った表現は、素材、具体的な形、質感、機能を通じて、内面を具体化します。 物理的な存在で手に取れる形でメッセージを伝えるため、視覚的、触覚的なインパクトを持ち、長く記憶に残る表現となります。 「好み・興味」を具体的な形にしたり、「将来の夢や目標」で大きなプロジェクトに参加する。好きな野球を物体で表現するような場合は、野球をテーマにしたオブジェや彫刻を制作することです。 |
| 🎨静止画で表現(絵・画) | 静止画は、写真、イラスト、デザインなどを通じて内面を伝える手段です。動きや音がない分、視覚的な構図や色彩、光、質感が特に重要になります。一瞬を切り取ることで視覚的に表現し、瞬時にメッセージを伝える効果が高いだけでなく、見る人が自分のペースで受け止め、想像を膨らませる余韻を与える表現力があります。 古くからアートは静止画の中心的な手段でした。また、社会への働きかけにも有効で、ポスターやSNSで発信し、広く共感を集めることができます。 好きな野球を静止画で表現する場合は、試合中のダイナミックな瞬間や、フィールドの美しさ、選手の感情を捉えた写真の作品を制作することなどです。 |
| 🎨 記述言語で表現 | 記述言語は、数式、文章、詩、物語などを通じて表現する方法です。全表現方法の中で一番表現力があり、応用範囲が広い表現方法です。好きなこと、抽象的な概念から具体的な描写、さらには現象や宇宙を含む物理世界まで、幅広い表現が可能です。内面の思いや感情、または科学的な事実を詳細かつ深く伝える表現力があり、受け手は記述された内容を通じて自由にイメージを膨らませることができます。 そのため記述言語は、ブログやSNS、小説、記事、書物などで、多くの人に共感や議論を引き出しています。表現例は、好きなことを小説やエッセイで表現する。自分が好きなことで発見したパターンや現象を数式で表現する。新しい発見や考察したことを論文やレポート、記事にまとめるなどです。 また、静止画と相性が良いです。 |
🔹表現スタイルの比較
表現スタイルの比較を見る
| 表現方法(スタイル) | 主な感覚 (勘、精神力) | 形に残るか | 評価のされ方 | 向いている人の特徴(あてはまる人はその表現に向いています) |
|---|---|---|---|---|
| 💪 身体 | 身体感覚・動き | △映像記録、写真 パフォーマンスが人の記憶に残る | 観客の反応・身体能力 | 動きで感情を表したい人、表舞台に立ちたい人、運動が好きな人 |
| ⚙️ 行動 | 実践・体験 | △映像や記述で記録に残る 人の記憶に残る | 達成結果・継続性 | 続ける力がある人、挑戦したい人 |
| 🤝 対人 | 対話・共感 | △(評価や感謝、信頼、勲章、賞状などで可視化される) | 感謝・信頼・人間関係 | 人の役に立ちたい人、対話が好きな人 |
| 🥙 飲食物 | 味覚・嗅覚・視覚 | ◎(料理として) | 美味しさ・盛り付け・体験 | 食を通じて人に喜ばれたい人、食べ物が好きな人 |
| 🎵 音 | 聴覚・リズム | ◯(録音可能) | 聞き手の感動・表現力 | 声や音にこだわりたい人、耳で世界を感じる人 |
| 🎥 映像 | 視覚+聴覚+時間 | ◎(映像作品として) | 完成度・視聴者の反応 | 物語を映像で伝えたい人、編集が好きな人 |
| 🛠️ 物づくり | 手触り・造形 | ◎(物理的に残る) | 完成物の品質・デザイン性 | 手を動かすのが好きな人、形にこだわる人、物づくりが好きな人 |
| 🎨 静止画 | 視覚(静的) | ◎(作品として) | 美的感覚・色彩センス | ビジュアルで想いを伝えたい人、一瞬の間に想像をかきたてる人 |
| ✍️ 記述言語 | 言語・論理・想像 | ◎(文章・記録) | 内容の深さ・読者の共感 | 思考を深めたい人、静かに伝えたい人、自分の考えをまとめたい人 |
🔹9つの表現方法の各スタイルの中の表現手段を選択
| 各表現スタイル | 表現手段 |
|---|---|
| 💪身体で表現 | 身体言語(表情、姿勢、ジェスチャー)、手話、スポーツ・運動法、武術(武道含む)、伝統芸、ボディメイク、ダンス(舞踏、舞踊、バレエ、ブレイクダンスなど)、曲芸(軽業、手品など)、モデル(外見スタイルを含む)、演技、身体装飾(ピアスやタトゥー)、髪型(ヘアースタイル)、etc |
| ⚙️行動で表現 | 算盤、冒険、旅行、運転操作、推し活動、実験、鑑賞、観察、祈り、物を集める・保管(コレクション)、財務活動、ボードゲーム・マインドスポーツ(思考で競い合う競技の事です。囲碁、将棋など[のプレイする行動)、eスポーツ(プレイ)、ファッション(服装や身だしなみ)、マナー、仮装、スタイル(生き方)、農耕、園芸、動物の世話や飼育(「育てる」という行動)、護身・防災活動、etc |
| 🤝対人表現 | 対話、教育・指導・コーチング(人材育成を含む)、カウンセリング・セラピー、ボランティア・支援活動(福祉サービス等)、医療・看護・介護、チームマネジメント(管理・育成)、営業・交渉、地域・社会的活動(福祉的支援・治安活動など)、etc |
| 🥙 飲食物で表現 | 料理(家庭、伝統、創作、精進、健康、飲料、嗜好品、フードアート)、発酵・食品製造 |
| 🎵 音 | 楽器演奏、歌、口笛、会話、スピーチ、声演技(吹き替え、アニメの声、ナレーション)、音響技術、口承文学(語り部)、各音楽ジャンル(クラシック、ロック、ジャズなど)、etc |
| 🎥 映像 | 映画、ドラマ、アニメーション(2D、3D、クレイ[PCツールを使用したCG制作含む])、ドキュメンタリー、記録映像、動画配信、etc |
| 🛠️ 物づくり | 工芸品、人形製作、模型、建築、衣類、アクセサリー、カスタム、改造、工業製品 etc |
| 🎨 静止画 | 絵画、イラスト、タイポグラフィー、グラフィック、写真、版画、漫画、書道、etc |
| ✍️ 記述言語 | 1. 形式・コード系(論理を直接表す手段):数式(数学・物理・化学で用いる記号表現)、言語体系の活用(日本語・外国語)、プログラムコード(ソースコード)、アルゴリズム(問題解決の手順や計算方法)、速記、点字 2. 学術・専門系(知識を体系化する手段):論文、レポート、各種説明書(マニュアル、仕様書、レシピなど)、学術的な解説書・専門書・技術解説書 3. 記録・記述系(日常や個人の表現):メモ、日記、ジャーナル 4. 批評・評価系(対象を分析して伝える):レビュー(評価・批評の文書)、記事(報道・解説)、ブログ(体験や意見を綴る) 5. 文学・芸術系(言葉そのものを作品とする):小説、詩、歌詞、エッセイ、口承文学(語り部含む) |
一歩踏み出すための3つのポイント
好きなことで、やりたいこととして実現していくために、次の3つを意識し活動していきましょう。「まだ発信できるレベルじゃない」と感じるかもしれませんが、完璧を求める必要はありません。
- 📌 小さな行動を起こす
- いきなり大きな目標を立てる必要はありません。まずは小さな一歩を踏み出しましょう。
- 📌 アウトプットを続ける
- 完璧を目指さず、表現を続けていきましょう。活動を続けるうちに、自分に合った表現方法や環境が自然と見えてきます。
- 📌 振り返りと軌道修正をしていく
- 好きなことに取り組んだら、「何が楽しかったか」「どこが続けにくかったか」を意識しながら、次の行動を少しずつ調整していきましょう。楽しい部分は増やし、負担になる部分は減らす、あるいは「どうしても必要な作業」は工夫して取り入れます。こうした小さな調整を重ねることで、自分に合った続け方が自然と見え始め、「やりたいこと」はより具体的になっていきます。
好きなことからやりたいことへ|肩書き化
好きなことを続けていく中で、「それについて人に話したい」「教えたい」と感じるようになったら、その気持ちを社会に向けて表現する段階に進みましょう。まずは、小さなステップで行動に移してみることが大切です。
小さな挑戦を重ねるうちに、自分の進みたい方向性が自然と見えてくることがあります。それが「やりたいこと」へとつながっていきます。そして、そのやりたいことを肩書きとして名乗れる形へと整えていくことを目標にします。
たとえば、次のような方法があります。
- ブログ・SNS発信:好きなことについて発信することで、共感する仲間が集まります。
- 趣味コミュニティへの参加:オンライン・オフラインを問わず、興味を共有できる場や、ボランティア・イベントなどに参加してみる。
- 副業やクラウドソーシング:好きなことに関連する小さな仕事に挑戦してみる。
- スモールビジネスをつくる:好きなことをベースに起業する。以下のリンク先では、インスピレーションが得られるかもしれません。(リンク)
- 関連する職業に就く:好きなことに関係する職種を探し、仕事として関わってみる。
このように、好きなことを社会に向けて表現する方法はいくつもあります。最初はどんなに小さな行動でも構いません。一歩踏み出し、挑戦を積み重ねていくことで知識や経験が蓄積され、「これを続けたい」という確信が強まっていきます。
こうして、やりたいことの輪郭がはっきりし、肩書きを名乗れる段階へと近づいていきます。
STEP5までのおさらい
- 書き出す:まずは惹かれること・気になることをすべて書き出す
- 選ぶ:その中から「一番情熱を感じる好きなこと」を探す
- 表現する:好きなことをどう表現できるか考える(職種・趣味・9つの表現方法などから探す)
- 小さく発信する:活動を開始しても完璧を求めず、小さな行動から外に向けて表現してみる
- 微調整する:表現活動を続けながら、時折振り返り、自分に合う形に整えていく
- 気づく:このプロセスの中で「これが自分のやりたいことだ」と感じる瞬間が訪れる
Q&A
まとめ
やりたいことを実現していくには、「好きなこと」を起点にするのが、最も現実的で効果的な方法です。すでに自分が経験してきたことから「生まれた」ものだからこそ、親しみがあり、理解も深く、スムーズに行動に移しやすくなります。
手順は以下になります。
まずは、自分の好きなことをリストアップして可視化してみましょう。最初から「これが好きだ!」と確信できなくても構いません。「なんとなく気になる」「ちょっと惹かれる」といった感覚で十分です。
書き出した中から、もっとも好きなことを表現する手段を探します。そして、見つかった手段で活動を開始します。
次のステップは、表現したことを社会に向けて発信していくことです。ブログやSNSなどを通じて発信したり、コミュティーを通じて誰かと共有します。
発信を続けていくうちに、それが自然と「やりたいこと」として形になっていくはずです。
記事を読み終えた今、まずは気になったことをメモしてみてください。そして、その中から「少しだけ続けてみたい」と思えるものを書き出してみてください。
それが、自分自身の「やりたいこと」への第一歩になります。






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