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人生の後半になり、「自分はこれがやりたかったのか」というものが偶然見つかりました。「何をいまさら」と思いながらフリーランスを目指します。趣味は、武術の形の鍛錬とやりたいことを含めたライフスタイルを考察することです。
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「やりたいこと」を好きなことから見つける方法|5ステップで解説!

ノートに文字を書いている画像

「やりたいことがわからない」「何かに夢中になりたいけど、見つからない」──そんなモヤモヤを感じていませんか?

「やりたいことを見つけたい」と思っても、すぐに見つかるものではありません。そんなときに注目したいのが、自分の「好きなこと」を表現する手段を探すことです

なぜなら、好きなことは経験してきたことの中にあるため、他のことより詳しくなっていたり、時間を忘れて没頭できる対象であることが多いからです。だからこそ、好きなことは、やりたいことへとつながりやすいのです。そしてそれを表現手段で具体的な形にするのです。形にするとは、記述言語や静止画、物体や画像、行動や肉体そのもので表現していくことです。

ここでいう「好きなこと」は、必ずしも趣味として完成しているものではありません。まだ形になっておらず、どう表現すればいいかわからないけれど考えていることです。心の中で引っかかり続けている関心や惹かれ続けているものごとを指します。

👉この記事でやることは、

①好きを書き出す→②1つに絞る→③表現手段を決める→④小さく発信する

になります。

本記事を読むことで、やりたいことと好きなこととの曖昧な境界線がはっきりします。そして、「やりたいこと探し」から抜け出し、少しずつ行動を起こすきっかけを得られます。

自分自身のやりたいことは、遠くにある理想ではなく、すでに身近なことの中に眠っています。さっそく一緒に掘り起こしていきましょう。

この記事の内容
  • 好きなことを掘り下げると「やりたいこと」が見えてくる理由
  • 好きなこと書き出すワークを試してみよう
  • 本当に好きなことを見極める3つのヒント
  • 好きなことを社会に発信するための方法
  • 好きなことを仕事や活動に活かすための3ポイント
  • 好きなことが無かった場合や、好きなこと と得意なことの違いは?
目次

好きなことを掘り下げると「やりたいこと」が見えてくる

「やりたいことは何か」と問われると、多くの人は、自分の希望や願望を社会の中で実現したいと考えるものです。

それは、自分らしさや価値観を表現しながら、世の中に何らかの影響を与えたいという思いでもあります。そのため、やりたいことの本質とは、自己表現を通じて社会に働きかけることだと言えます。

では、その「やりたいこと」をどう見つけるのか。最も効果的なのは 好きなことに向き合うこと です。好きなことはすでに自分自身が経験した出来事に根づいており、その時の感情や思考と結びついているため、自己表現の源になる内面の一つだからです。

さらに、好きなことはどんな内面より、具体的な形にしやすいという特徴があります。形のなりやすいということは、社会に働きかけやすいということです。
たとえば、プラモデルが好きなら「模型を作る」、サッカーが好きなら「プレイする」「観戦する」といった表現手段で、行動や創作に落とし込みやすいのです。その結果、物を作ったり、行動として発信したり、SNSやブログで表現したりと、社会に働きかける形へと変えていくことができます。

こうした理由から、好きなことを掘り下げることこそ、やりたいことを見つけるための王道と言えます。

ちなみに以下が他の内面です。

他の内面

内面特徴
💖 好きなこと好きなことは、自身の内面の中でも最も具体的(物理的)に表現しやすく、やりたいこと探しの王道です。そのため、やりたいことを探す場合は、まずは好きなことを探すことをおすすめします。「好きなこと」は、何でもよく「人物、生物、もの、仕組み、自然」と、全ての「ものごと」が対象になります。ようは本人がな確信していればよいです。
🎨 好みや興味好奇心が旺盛で感覚的な内面といえます。新しく挑戦するにはよい内面で、「好きなこと」になるきっかけの内面でもあります。例えば「やりたいことリスト100」のなかのやりたいことに該当します。
ただ、一つに絞れるかが問題です。
😊 感情喜び・悲しみ・怒り・恐怖など。感情を表現できる表現方法を探します。芸術・クリエイティブ系が向いています。
⚖️ 価値観人生で大切にしている理想や信念、人生の考え方のことです。それを実現できそうな表現手段を探します。表現手段として見た職種では、教育・医療・法務など、社会的意義のある職種と相性が良いです。
🧍 自己評価やアイデンティティ自分をどう見ているか。どう見られているか。自己評価を上げたり、アイデンティティを強化してくれるような表現手段を探します。他者からの承認や役割を重視する手段を探すことになります。
🎯 将来の夢や目標自身の夢や目標に合う表現手段を探します。将来こうなりたいという理想像を出発点に、それを実現できそうな手段を選ぶ流れになります。方向性がやや漠然としている点では、「価値観」と似た性質を持っています。
🧠 理性合理的・論理的な考えを第一にしている内面です。世間の情勢に合わせたり、現実的に考え安定的に稼げる仕事を優先したりします。年収・才能やスキルやコスパ・タイパなどで表現手段を決めることになります。
📜 自分の過去これまでの経験や記憶、そこから得た知識などが蓄積された内面を指します。これらはスキルや価値観の形成に影響を与える一方で、過去の出来事が判断や選択に迷いを生むこともあります。一番のネガティブな例としては、「トラウマ」です。
しかし、この領域は「積み重ねてきたことを活かせる」と感じられる場面や、「特定の表現手段によって過去を整理できる」と捉えられる場合に、強い作用を持ちます。成功体験や過去のつまずきは、その人がどのような職種や役割に向いているかを示すヒントとなり、進む方向性に影響を与える要素となります。
🔥 欲(衝動)本能的な欲求や衝動に基づいて行動を促す内面を指します。このタイプの特徴として、報酬、競争、注目、勝負、挑戦、達成感などに対して強く反応する傾向があります。
この「欲」の領域は、何かを得たい、成し遂げたいという強い動機が行動の原動力となるため、本人がその欲求を満たせると感じられる表現手段を選ぶと良いです。
🌀 モヤモヤする「よくわからない」「言語化できない」という状態も、立派な内面のひとつです。このモヤモヤこそが、初めて自分の内面に触れるきっかけです。たとえ明確でなくても、表現手段を探していく過程の中で、見つかった手段で表現することが「これこそが自分の内面を象徴している」と感じる可能性があります。
10つの内面

好きなことで「やりたいこと」を見つけるためのステップ

好きなことで「やりたいこと」を見つけるためのステップ画像
好きなことで「やりたいこと」を見つけるためのステップ画像

「好きだと思うこと」を自由に書き出し、その中から本当に惹かれているものを、3つのヒントをもとに見極めていきます。
そこから、やりたいことへとつなげていくプロセスを経て、最後に世の中に一歩踏み出すための3つの実践ポイントも紹介します。

STEP

好きなことを書き出すワーク

最初に取り組むのは、好きなことのリストアップです。書き出すことで、頭の中が整理され、無意識に惹かれているものが見えてきます。いきなり答えを求めず、思いつく限り書き出すことが重要です。また、「得意かどうか」や「誰かに誇れるか」なども考えなくてOKです。

  • なんとなく楽しいと感じることは
  • 小さなころ夢中になったことは
  • 他人に話すときつい力説してしまうことは

以上のような自問自答によって、好きを可視化していきます。意外なことが見えてきます。

※このワークをやるまでもなく、「好きなこと=趣味」なら、その趣味でSTEP4に進んでください。

STEP

一番好きなことを見極める3つのヒント

好きなことをリストアップしたら、「一番好きなこと」を見極めます。
以下の3つの視点で絞り込むと効果的です。

  • 1️⃣ 一番知識量が多い好きなこと:自然と詳しくなっていたり、調べるうちに知識がどんどん増えていくのが面白く感じられる分野は、本当に好きな可能性が高いです。
  • 2️⃣ 話していると時間を忘れること:熱中しているうちに時間が経ってしまうものは、心から惹かれている証拠です。
  • 3️⃣ 苦労しても続けたくなると思えること:一時的な壁や困難に直面しても、「やめたい」とは思わず、むしろ続けずにはいられない。そんな情熱を感じられるものが本物です。あるいは、そう思える予感がするものでも良いでしょう。

1つでも当てはまることが今一番好きなことでしょう。

👉もし、好きなことがなかった場合は、Q&Aを読んでみてください。

STEP

表現手段を見つける

次は好きなことをどのように表現していくかです。このステップでは、3つの表現方法の中から、好きなことを表現する手段を決めます。

3つの表現方法

  • 職種
  • 趣味
  • 9つの表現方

職種

職業としてではなく、世の中の様々な職種を各表現手段としてみてください。自分の好きなことを表現できる職種を見つけます。

趣味

世の中に存在する趣味は表現手段としてイメージしやすいと思います。自分の好きなことを表現できる趣味を見つけます。

9つの表現方法

好きなことが職種や趣味に結びつかないときは、9つの表現方法の中から、自分の「好き」を形にできる手段を探します。

👉 職種や趣味は一般的に知られていることなので、今回は9つの表現方法の中から表現手段を探す解説をします。以下の選択手順に沿ってください。

🔹選択手順

まず、各表現スタイルの特徴比較を確認し、前知識として理解しておきます。そのうえで、各スタイルに含まれる表現手段の中から、自分の好きなことを最もよく表現できると思うものを選んでください。
📌「これだ!」と感じる表現手段を、以下の表を参考にして探していきます。

🔹各表現スタイルの特徴

各表現スタイルの特徴を見る

各表現スタイル特徴
💪身体で表現身体を使った表現は、自身の心理状態や経験(身につけた技術)を伝えるのに非常に適した方法です。メッセージ性も高く、見る人に強い印象を与える表現手段といえます。
その一方で、「身体で特定の好きなことを直接表現する」という用途にはあまり向いていません。しかし、身体で表現するという行為そのものが好きであれば、新たな手段として、独自の運動法・スポーツ・健康法などを考案するという発想も生まれてきます。
⚙️行動で表現「行動してことを成す」という無形なためか、行動力が必要であり難易度は高めですが、好きなことを直接表現することもできます。お祭りが好きなら、イベント活動をする。自身のアイディアで起業する。昭和時代が好きなら、昭和物のコレクションです。
🤝対人表現対人関係は、「興味、感情、価値観」の表現に適した手段ともいえます。特に「価値観」といった、何が大切か、自身の理想や信念、人生の考え方、正義感、使命感と相性がよいです。例えば、ボランティアを含めた社会活動、政治家や公務員、医療関係、教育関係になります。
🥙 飲食物で表現食べ物や飲み物が主に味覚や嗜好の表現に特化しており、文字や写真のように情報量や意味を多層的に伝えるには限界があります。そのため、は特定の「好きなこと」を表現することには不向きです。しかし、工夫次第で飲食物も魅力的な自己表現の手段となり得ます。とくに、自身の内面や経験、価値観を込める表現としては十分に活用できます。
たとえば、料理を通して自分の好みや思い出を表現したり、新しいレシピを創作することで創造性を発揮したりできます。また、特別な料理や飲み物を他者と共有することによって、感情や信念を伝えることも可能です。このように、飲食物を使った表現も、視点を変えれば深く有意義な表現方法となるでしょう。
🎵 音で表現(楽器・声=言語)音は、心理状態や経験を表現するのに非常に適しており、メッセージ性の高い表現方法です。旋律やリズム、音色の選び方によって、言葉にできない感情や内面を繊細に伝えることができます。ただし、音は特定の「好きなこと」を表現することには不向きです。
しかし、「音で表現すること」自体が好きであれば、新しい音作りに挑戦することで自己表現をさらに深めることが可能です。たとえば、新しい楽器の開発や、独自の発音・演奏方法を考案し、音を通じた自分だけのスタイルを確立することができます。
このように、音の表現は感情や世界観を伝える強力な手段であり、創造的な工夫によって無限の広がりを持たせることができます。
🎥映像で表現映像は視覚的に伝えます。さらに、音、ストーリー性を自然に組み合わせて表現を広げることもできる手段です。映画やネット動画などが手段になります。
例えば、特定の趣味やテーマを映像作品として構築することで、感情やメッセージを視覚化することができます。
「自然の景色を見るのが好きで、ドキュメンタリーや記録映像で表現する」といった感じです。
🛠️物体で表現(物づくり)物体を使った表現は、素材、具体的な形、質感、機能を通じて、内面を具体化します。
物理的な存在で手に取れる形でメッセージを伝えるため、視覚的、触覚的なインパクトを持ち、長く記憶に残る表現となります。
「好み・興味」を具体的な形にしたり、「将来の夢や目標」で大きなプロジェクトに参加する。好きな野球を物体で表現するような場合は、野球をテーマにしたオブジェや彫刻を制作することです。
🎨静止画で表現(絵・画)静止画は、写真、イラスト、デザインなどを通じて内面を伝える手段です。動きや音がない分、視覚的な構図や色彩、光、質感が特に重要になります。一瞬を切り取ることで視覚的に表現し、瞬時にメッセージを伝える効果が高いだけでなく、見る人が自分のペースで受け止め、想像を膨らませる余韻を与える表現力があります。
古くからアートは静止画の中心的な手段でした。また、社会への働きかけにも有効で、ポスターやSNSで発信し、広く共感を集めることができます。
好きな野球を静止画で表現する場合は、試合中のダイナミックな瞬間や、フィールドの美しさ、選手の感情を捉えた写真の作品を制作することなどです。
🎨 記述言語で表現記述言語は、数式、文章、詩、物語などを通じて表現する方法です。全表現方法の中で一番表現力があり、応用範囲が広い表現方法です。好きなこと、抽象的な概念から具体的な描写、さらには現象や宇宙を含む物理世界まで、幅広い表現が可能です。内面の思いや感情、または科学的な事実を詳細かつ深く伝える表現力があり、受け手は記述された内容を通じて自由にイメージを膨らませることができます。
そのため記述言語は、ブログやSNS、小説、記事、書物などで、多くの人に共感や議論を引き出しています。表現例は、好きなことを小説やエッセイで表現する。自分が好きなことで発見したパターンや現象を数式で表現する。新しい発見や考察したことを論文やレポート、記事にまとめるなどです。
また、静止画と相性が良いです。
9つの表現方法
🔹表現スタイルの比較

表現スタイルの比較を見る

表現方法(スタイル)主な感覚
(勘、精神力)
形に残るか評価のされ方向いている人の特徴(あてはまる人はその表現に向いています)
💪 身体身体感覚・動き△映像記録、写真
パフォーマンスが人の記憶に残る
観客の反応・身体能力動きで感情を表したい人、表舞台に立ちたい人、運動が好きな人
⚙️ 行動実践・体験△映像や記述で記録に残る
人の記憶に残る
達成結果・継続性続ける力がある人、挑戦したい人
🤝 対人対話・共感△(評価や感謝、信頼、勲章、賞状などで可視化される)感謝・信頼・人間関係人の役に立ちたい人、対話が好きな人
🥙 飲食物味覚・嗅覚・視覚◎(料理として)美味しさ・盛り付け・体験食を通じて人に喜ばれたい人、食べ物が好きな人
🎵 音聴覚・リズム◯(録音可能)聞き手の感動・表現力声や音にこだわりたい人、耳で世界を感じる人
🎥 映像視覚+聴覚+時間◎(映像作品として)完成度・視聴者の反応物語を映像で伝えたい人、編集が好きな人
🛠️ 物づくり手触り・造形◎(物理的に残る)完成物の品質・デザイン性手を動かすのが好きな人、形にこだわる人、物づくりが好きな人
🎨 静止画視覚(静的)◎(作品として)美的感覚・色彩センスビジュアルで想いを伝えたい人、一瞬の間に想像をかきたてる人
✍️ 記述言語言語・論理・想像◎(文章・記録)内容の深さ・読者の共感思考を深めたい人、静かに伝えたい人、自分の考えをまとめたい人
9つの表現方法の比較表
🔹9つの表現方法の各スタイルの中の表現手段を選択
各表現スタイル表現手段
💪身体で表現身体言語(表情、姿勢、ジェスチャー)、手話、スポーツ・運動法、武術(武道含む)、伝統芸、ボディメイク、ダンス(舞踏、舞踊、バレエ、ブレイクダンスなど)、曲芸(軽業、手品など)、モデル(外見スタイルを含む)、演技、身体装飾(ピアスやタトゥー)、髪型(ヘアースタイル)、etc
⚙️行動で表現算盤、冒険、旅行、運転操作、推し活動、実験、鑑賞、観察、祈り、物を集める・保管(コレクション)、財務活動、ボードゲーム・マインドスポーツ(思考で競い合う競技の事です。囲碁、将棋など[のプレイする行動)、eスポーツ(プレイ)、ファッション(服装や身だしなみ)、マナー、仮装、スタイル(生き方)、農耕、園芸、動物の世話や飼育(「育てる」という行動)、護身・防災活動、etc
🤝対人表現対話、教育・指導・コーチング(人材育成を含む)、カウンセリング・セラピー、ボランティア・支援活動(福祉サービス等)、医療・看護・介護、チームマネジメント(管理・育成)、営業・交渉、地域・社会的活動(福祉的支援・治安活動など)、etc
🥙 飲食物で表現料理(家庭、伝統、創作、精進、健康、飲料、嗜好品、フードアート)、発酵・食品製造
🎵 音楽器演奏、歌、口笛、会話、スピーチ、声演技(吹き替え、アニメの声、ナレーション)、音響技術、口承文学(語り部)、各音楽ジャンル(クラシック、ロック、ジャズなど)、etc
🎥 映像映画、ドラマ、アニメーション(2D、3D、クレイ[PCツールを使用したCG制作含む])、ドキュメンタリー、記録映像、動画配信、etc
🛠️ 物づくり工芸品、人形製作、模型、建築、衣類、アクセサリー、カスタム、改造、工業製品 etc
🎨 静止画絵画、イラスト、タイポグラフィー、グラフィック、写真、版画、漫画、書道、etc
✍️ 記述言語1. 形式・コード系(論理を直接表す手段):数式(数学・物理・化学で用いる記号表現)、言語体系の活用(日本語・外国語)、プログラムコード(ソースコード)、アルゴリズム(問題解決の手順や計算方法)、速記、点字
2. 学術・専門系(知識を体系化する手段):論文、レポート、各種説明書(マニュアル、仕様書、レシピなど)、学術的な解説書・専門書・技術解説書
3. 記録・記述系(日常や個人の表現):メモ、日記、ジャーナル
4. 批評・評価系(対象を分析して伝える):レビュー(評価・批評の文書)、記事(報道・解説)、ブログ(体験や意見を綴る)
5. 文学・芸術系(言葉そのものを作品とする):小説、詩、歌詞、エッセイ、口承文学(語り部含む)
各表現手段
STEP

一歩踏み出すための3つのポイント

好きなことで、やりたいこととして実現していくために、次の3つを意識し活動していきましょう。「まだ発信できるレベルじゃない」と感じるかもしれませんが、完璧を求める必要はありません。

  • 📌 小さな行動を起こす
  • いきなり大きな目標を立てる必要はありません。まずは小さな一歩を踏み出しましょう。
  • 📌 アウトプットを続ける
  • 完璧を目指さず、表現を続けていきましょう。活動を続けるうちに、自分に合った表現方法や環境が自然と見えてきます。
  • 📌 振り返りと軌道修正をしていく
  • 好きなことに取り組んだら、「何が楽しかったか」「どこが続けにくかったか」を意識しながら、次の行動を少しずつ調整していきましょう。楽しい部分は増やし、負担になる部分は減らす、あるいは「どうしても必要な作業」は工夫して取り入れます。こうした小さな調整を重ねることで、自分に合った続け方が自然と見え始め、「やりたいこと」はより具体的になっていきます。
STEP

好きなことからやりたいことへ|肩書き化

好きなことを続けていく中で、「それについて人に話したい」「教えたい」と感じるようになったら、その気持ちを社会に向けて表現する段階に進みましょう。まずは、小さなステップで行動に移してみることが大切です。

小さな挑戦を重ねるうちに、自分の進みたい方向性が自然と見えてくることがあります。それが「やりたいこと」へとつながっていきます。そして、そのやりたいことを肩書きとして名乗れる形へと整えていくことを目標にします。

たとえば、次のような方法があります。

  • ブログ・SNS発信:好きなことについて発信することで、共感する仲間が集まります。
  • 趣味コミュニティへの参加:オンライン・オフラインを問わず、興味を共有できる場や、ボランティア・イベントなどに参加してみる。
  • 副業やクラウドソーシング:好きなことに関連する小さな仕事に挑戦してみる。
  • スモールビジネスをつくる:好きなことをベースに起業する。以下のリンク先では、インスピレーションが得られるかもしれません。(リンク)
  • 関連する職業に就く:好きなことに関係する職種を探し、仕事として関わってみる。

このように、好きなことを社会に向けて表現する方法はいくつもあります。最初はどんなに小さな行動でも構いません。一歩踏み出し、挑戦を積み重ねていくことで知識や経験が蓄積され、「これを続けたい」という確信が強まっていきます。
こうして、やりたいことの輪郭がはっきりし、肩書きを名乗れる段階へと近づいていきます。

STEP5までのおさらい

  • 書き出す:まずは惹かれること・気になることをすべて書き出す
  • 選ぶ:その中から「一番情熱を感じる好きなこと」を探す
  • 表現する:好きなことをどう表現できるか考える(職種・趣味・9つの表現方法などから探す)
  • 小さく発信する:活動を開始しても完璧を求めず、小さな行動から外に向けて表現してみる
  • 微調整する:表現活動を続けながら、時折振り返り、自分に合う形に整えていく
  • 気づく:このプロセスの中で「これが自分のやりたいことだ」と感じる瞬間が訪れる

  

Q&A

好きなことが無かった場合はどうすればいい?

「好きなことが見つからない」「特別に熱中できるものがない」──そんなときは、「好み」や「興味」をヒントにして行動してみることが効果的です。

「ちょっと気になる」「面白そう」と感じるものは、好きになる可能性があります。実際に体験し、繰り返し取り組むことで理解が深まり、知識や経験が増えていくと、自然と愛着が湧いて好きなことへと変わっていきます。

「好み」や「興味」は、好きなことの前段階ともいえる状態です。まずは気になったものに関わることから、あなたの好きなことは始まります。
まずは、小さな行動を積み重ねていきましょう。また、好きなこと以外の内面の表現を試みるのもよいでしょう。

例として3つの方法を挙げておきます。

  • 単純な方法(興味対象から探す)
  • 小さな行動を積み重ねる
  • 好きなこと以外の内面の表現を試みる

 

🔁単純な方法(興味対象から探す)

もし好きなことが見つからない場合は、単純な方法として、興味対象から探す方法があります。これは、興味のある物・人・動物・自然・構造や仕組みなどを趣味にすることです。

たとえば、車のタイヤやホイールに妙に惹かれるなら、それを趣味として調べたり触れてみたりして、とことん追求してみることです。そうした経験や知識が積み重なるほど、「ただの興味」だったものは「好きなこと」へと変わっていきます。
なぜなら、好きなこととは、深く関わり、より多く知っていることだからです。さらに他の人よりも多く知識や経験を持てるようになれば、それは「特技」となり、人に教えたり、役立てたり、成果を出しやすくなるため、「もっとやりたい」という気持ちが生まれます。
こうして特技は、自然と「やりたいこと」へとつながっていきます。

🔁小さな行動を積み重ねる

何となく興味を持ったことや、やりたいことがぼんやりと浮かんだら、小さなステップを踏んで、行動に移してみましょう。大きな決断をする必要はありません。小さな挑戦を積み重ねることで、自分の方向性が自然と見えてくることもあります。

  • たとえば、社会活動(ボランティアなど)に参加してみたり、スキルアップのために学習を始めてみたりするのも一つの方法です。
  • また、この考え方を、就職や転職活動の動機として取り入れるのもよいでしょう。
    思い切って、何となく興味のある業界や職種に飛び込んでみるのも、一つの選択肢です。

✅たとえ期待した結果にならなくても、そこに自分の意志があれば後悔することはなく、貴重な経験となるはずです。
それが、新たなやりたいことを見つけるきっかけになるかもしれません。

🔁好きなこと以外の内面の表現を試みる

人の内面には、好きなこと以外に複数あります。それらが絡み合って自分自身を作っていると言えます。それらの中で、好きなこと以外に優先している内面を特定して、その表現手段を探すことが、やりたいことにつながっていきます。

では、以下の内面スコアリング法を使って自分自身が優先している内面を特定して、その内面を表現する手段を上記のSTEP3の各表現手段から見つけてください。

手順

手順
内面スコアリング法|自己理解ワークシート

これは、他の内面の特定に時間がかかり、一歩も先に進めなくなるので、暫定的に行う方法です。

上記の他の内面を参考に、以下の10項目に点数をつけていきます。
👉「今の自分にどれくらい当てはまるか?」 を直感で点数化してください。

各内面質問
💖 好きなこと「これはやっていて楽しい」と思える対象(もの・人・仕組みなど)がはっきりある。
🎨 好みや興味好奇心が強く、気になることにはすぐ手を出したくなる。
😊 感情喜び・怒り・悲しみなど、自分の感情を強く表現したい。
⚖️ 価値観「こうあるべき」という信念や理想を持ち、それを大切にしている。
🧍 自己評価・アイデンティティ「自分はこういう人だ」という自己像や、他人からの承認を重視している。
🎯 将来の夢や目標「将来こうなりたい」という理想像がある。
🧠 理性現実的・合理的に考え、安定や効率を優先したい。
📜 過去の経験過去の成功や失敗が強く影響していて、それを乗り越えたい/活かしたい。
🔥 欲(衝動)報酬・競争・注目・勝負・挑戦などに突き動かされる。
🌀 モヤモヤ「よくわからないけど気になる」「言葉にできない気持ち」が強くある。
内面質問票


👉各項目 0~5点で採点します。

  • 0点:まったく当てはまらない
  • 1点:あまり当てはまらない
  • 2点:どちらかといえば当てはまらない
  • 3点:どちらかといえば当てはまる
  • 4点:かなり当てはまる
  • 5点:とても強く当てはまる
手順
集計方法

点数を付けます。

手順

  1. 10項目すべてに 0~5点をつける
  2. 点数の確認
  3. 上位3つの内面が「あなたが今、特に優先している内面」になります
  4. 1位が 核となる内面、2~3位が 補助的に働く内面です
手順
集計結果の読み取り

以下を参考にしてください。
点数が高い内面を中心に表現手段を探していきます。

  • 例①:「好みや興味=4点」「理性=4点」「価値観=4点」
    → 好みや興味の対象を、論理性と効率性の両面で評価し、さらに自身の価値観も表現できるのかを考えて表現手段を探します。
  • 例②:「過去=5点」「モヤモヤ=4点」「感情=4点」
    → 過去の体験やトラウマを整理しながら、自身が「これだと思える」表現手段を探します。
  • 例③:「欲=5点」「夢=5点」「好み=4点」
    → 強いエネルギーで挑戦し、夢を追いかけられる手段を探します。

好きなことと得意なことの違いは?

「好きなこと」と「得意なこと」は、一見似ています。どちらも人生を豊かにする大切な要素ですが、その役割は違います。

スクロールできます
         好きなこと       得意なこと
感情的に惹かれるものスキルや知識があるもの
夢中になれる、やっていて楽しいと感じる他人から評価されやすい
上手い・下手に関係なく、自分がやりたいと思えるもの自分が努力した自覚もなくても自然とできる場合がある。または上達が早いもの
好きなことと得意なことの比較

この2つが重なれば理想ですが、必ずしも一致するとは限りません。
たとえば「料理が得意だけど、そこまで好きではない」と感じる人もいれば、「イラストを描くのが好きだけど、まだ上手とは言えない」と感じる人もいます。

では、やりたいことを見つけるときは、どちらで判断すればよいのか。そのような場合は、好きなことに目を向けるのが基本です。なぜなら、好きなことは継続の原動力になるからです。そして、その先に自然と得意なことへと成長していくこともあるのです。「好きなこと」と「得意なこと」は違うものではありますが、互いに影響し合う密接な関係にあります。

「好きなことだけでは生きてはいけない」という現実がありますが、どうすべきか?

たしかに「好きなことだけで生計を立てていく」ことは、夢があり挑戦したいことです。しかし、実現するのは簡単ではありません。現実には収入や生活の安定といった課題があり、多くの人がそこで立ち止まってしまいます。

けれども、要は考え方や視点の持ち方なのです。「好きなことを仕事にしなければ意味がない」と極端に考える必要はありません。たとえば、次のような柔軟な捉え方があります。

  • 🏠 生活基盤は別に持ちつつ、好きなことは副業や趣味として続けていく
  • 🌱 好きなことを通じて得た知識や人脈が、将来的に思わぬチャンスを生むこともある
  • 💖 好きなこと自体が「生きがい」となって人生の土台を支えてくれる

つまり、「好きなこと=生活の糧」ではなく、「好きなこと=生きる力」として捉えることで、無理なく両立が可能になります。
好きなことを完全に職業化しなくても、暮らしの中で活かしたり、発信したり、小さな収入に変えていくことは十分にできます。

現実を見ることと、夢を大切にすることは、違った形で両立できます。
重要なのは、どうやって続けるか、どうやって取り入れるかという視点を持つことです。

まとめ

やりたいことを実現していくには、「好きなこと」を起点にするのが、最も現実的で効果的な方法です。すでに自分が経験してきたことから「生まれた」ものだからこそ、親しみがあり、理解も深く、スムーズに行動に移しやすくなります。

手順は以下になります。

STEP
好きを書き出す

まずは、自分の好きなことをリストアップして可視化してみましょう。最初から「これが好きだ!」と確信できなくても構いません。「なんとなく気になる」「ちょっと惹かれる」といった感覚で十分です。

STEP
選択と活動

書き出した中から、もっとも好きなことを表現する手段を探します。そして、見つかった手段で活動を開始します。

STEP
発信

次のステップは、表現したことを社会に向けて発信していくことです。ブログやSNSなどを通じて発信したり、コミュティーを通じて誰かと共有します。

STEP
やりたいことの顕在化

発信を続けていくうちに、それが自然と「やりたいこと」として形になっていくはずです。


記事を読み終えた今、まずは気になったことをメモしてみてください。そして、その中から「少しだけ続けてみたい」と思えるものを書き出してみてください。
それが、自分自身の「やりたいこと」への第一歩になります。

  

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