「やりたいことが見つからない」と感じている方は少なくありません。
このような状況で悩んでいる場合、何かを「見つける」よりも「テーマを作る」というアプローチが有効です。
テーマを自ら設定し、そのテーマに沿って行動することで、自然と自分の興味や目標が明確になってくるかもしれません。
当記事では、やりたいことを作るためのテーマの作り方を解説します。
また、テーマ作りのためのアイデアの見つけ方や具体的なテーマの例も紹介します。
当記事を参考に、自分の価値観や意義に沿ったテーマを作り、行動に移す方法を探ってみてください。
そして、テーマ作りを通じて、自分自身の可能性を広げ、行動力を引き出すヒントにしてください。
- やりたいことが分からないときの対処法。
- テーマを作る意義と方法。
- テーマ作りのための出発点を探す方法。
- 具体的なテーマ例。
やりたいことを作る
やりたいことが見つからないときは、どうすればよいでしょう?
そういう場合は、「好きなこと(趣味)、興味、好み、感情、理想、信念、価値観、欲望、直感、思い込み、恐怖や不安、記憶、願い、期待」などの内面をもとにテーマを作って、それに沿って行動することで、やりたいことが見えてきます。
テーマは探すのではなく、自分で作ります。
身近なこと、社会貢献、自己成長など、自分に合ったテーマを作ります。
自分の価値観や意義に沿ったテーマが良いでしょう。
テーマを作る
テーマ作りで注意することは、自己の価値観や意義を見出すことができる活動になるような内容にすることです。
生きがいであったり、興味や好み、感情、「こうしたい」「ああしたい」という欲や、「こうありたい」という理想・信念などでテーマを作ってもよいでしょう。
仮のテーマでもよいのです。
テーマに沿って行動するのが重要で、柔軟に計画やテーマを修正していきます。
それで、自分が納得し、疑わず、迷いがないテーマになっていき、満足感や達成感を得られるでしょう。
テーマ作りは、以下の手順になります。
- テーマを作るにあたって、テーマの基(出発点)になるものを決めます
「好きなこと(趣味)、興味、好み、感情、理想、信念、価値観、欲望、直感、思い込み、恐怖や不安、記憶、願い、期待」の中から選びます。
- 「好きなこと」: 心から楽しみ続けていること。趣味。
- 「興味」: 知的好奇心や関心を引くこと。
- 「好み」: 特定のものや活動に対する嗜好。
- 「感情」: 喜び、悲しみ、怒りなどのフィーリング。
- 「理想」: 追求するべき理想像やビジョン。
- 「信念」: 強く信じる価値観や主張。
- 「価値観」: 何を重要視するかに関する基本的な信念。
- 「欲望」: 強い願望や希望。
- 「直感」: 感覚的な判断やひらめき。
- 「思い込み」: 無意識に信じていることや前提。
- 「恐怖や不安」: 避けたいと感じることや心配事。
- 「記憶」: 過去の経験や出来事の記憶。
- 「願い」: 実現したいと心から望むこと。
- 「期待」: 未来に対する予測や希望。
- 選んだものを基に「これからどうするか」という形でテーマを作ります。
テーマのもとになることを探す方法
以下の方法で自分のテーマになりそうなことを見つけます。
- 自分について話す:友人や家族と話すことで、新しい気付きを得ることができます。
ただし、何でも話せる相手がいることが必要です。 - 書いて考える:考えを整理するために書き出します。
そして、これからどうしていくか、どうしたいかを考えます。 - 過去の経験を振り返る:過去に楽しんだことや特に意義深かった活動や経験を振り返ります。
日記や写真、昔の物に触れて思い出すのも良い方法です。
「あの時こうしていれば…」という後悔も、それを克服するための行動がテーマになります。 - 読書: 他の人の経験や考え方を知ることで、新しい視点が得られるかもしれません。
その視点がテーマ作りに必要になります。 - ドキュメンタリーや講演を視聴する:他人の経験や見解を知ることで、新しい視点や興味を得ることができます。
- 興味の範囲を広げる:テーマ作りに必要な自分の興味や関心を見つけるために、まずは幅広い分野に触れてみましょう。
興味の範囲を広げることで、テーマ作りに結びつく、意外な分野に魅力を感じるかもしれません。 - 新しい趣味に挑戦する:例えば、絵を描く、楽器を習う、料理に挑戦するなどの、新しい趣味を試してみましょう。
興味の範囲を広げるのと似た方法です。 - イベントやワークショップに参加する: 地域のイベントやワークショップに参加することで、新たな分野や活動に触れる機会が増えます。
これも、興味の範囲を広げるのと似た方法です。
テーマ例
身近なテーマの形として、「社会貢献、自己成長、人間関係の構築、健康と心の安定、環境保護、家庭と生活の質の向上、創造性の発揮、経済的安定と成長」の八つ例として挙げておきます。
- 社会貢献:テーマは、地域社会の問題解決に取り組む。
活動内容は、住民との協力や地域イベントの開催を通じて、地域の結束力を高める。 - 自己成長:テーマは、新しいスキルや知識を習得すること。
活動内容は、学んだスキルを使ってコミュニティでワークショップを開催し、他の人々に知識を共有する。 - 人間関係の構築:テーマは、新しい人とのネットワークを構築すること。
活動内容は、地域のボランティア活動・社会貢献プロジェクト・社交イベントに参加する。 - 健康と心の安定:テーマは、理想の身体づくりと健康管理、心身のバランスを取ること。
活動内容は、定期的な運動や健康的な食事の取り入れ、ストレス管理の技術を学び、ボディメイクの大会に参加すること。
また、自分のノウハウを他の人に伝えるために、オンラインで健康ブログや動画を発信する。 - 環境保護:テーマは、持続可能なライフスタイルの実践。
活動内容は、エコな選択を増やし、環境に優しい生活を実践する。
コミュニティガーデンの設立や、地元のリサイクルプログラムの推進活動を行う。 - 家庭と生活の質の向上:テーマは、住まいの環境改善と家族の絆を深めること。
活動内容は、家庭の整理整頓やインテリアの見直しを行い、家族と一緒に過ごす時間を増やすためにフリーランスの仕事を模索する。 - 創造性の発揮: テーマは、イノベーションを追求すること。
活動内容は、社会問題解決や新しいアイデアによって、先進的なビジネスを展開する。
企業家としての活動を通して、新たな価値を創造し、社会にポジティブな影響を与えることになります。 - 経済的安定と成長:テーマは、お金に縛られない人生にする。
活動内容は、財務計画を立て、収支を見直し、投資や貯蓄の方法を学ぶ。
活動開始

活動の中心となる技法はPDCAになります。
これにより、継続的な改善が可能となり、計画をより効果的に進めることができます。
- 入門:手順1で小さな目標を設定し行動を開始します。
- Plan(計画):手順1の結果により、手順2で具体的な行動計画を立てます。
- Do(実行):手順3で計画に基づいて行動を実行します。
- Check(チェック):手順3で記録し改善点を見つける
- Act(アクト): 手順4で必要に応じて修正します。
用語
活動(Activities) :目標達成のために必要な大きなカテゴリーやフェーズを指します。
行動(Actions) :活動の中で具体的に行うタスクやステップです。
手順1:小さな目標を設定し行動する
概要
テーマに沿った活動の第一歩として、小さな目標を設定し、その行動から始めましょう。
このアプローチで始める理由は、大きな目標はイメージしづらく、実現も難しいことが多いためです。
短期的な目標を設定し、何かを始める「入門」として取り組みます。
内容
作ったテーマの活動内容の中で、小さなことから取り組んでみることです。
この小さい目標をクリアすることで、次の大きな目標が見えることを期待します。
例
以下のような短期間で達成できる目標を設定し、行動していきます。
- 社会貢献: 住民との協力。
- 自己成長: 難易度の低いスキルの習得。
- 人間関係の構築: 地域のボランティア活動。
- 健康と心の安定: 初級の運動の継続。
- 環境保護: 地域の清掃活動。
- 家庭と生活の質の向上: 不要な物の片付け。
- 創造性の発揮: 知識を得るために読書の習慣を身につける。
- 経済的安定と成長: 貯蓄の方法を学ぶ。
手順2:具体的な行動計画
概要
手順1で小さな目標を設定し行動し始めて、その結果により大きな目標が見えてきたら、それに向けての具体的な計画を立てます。
いつまでに何をするか、必要なリソース(時間、スキル、資金など)を確認し、計画に組み込みます。
そして、必要なステップを細分化し、優先順位をつけて計画表を設定し、それに従って行動します。
内容
具体的な行動計画を立てる段階は、PDCAでいうとPlan(計画)に相当します。
- 目標設定: 大きな目標を見据えながら、小さな目標を設定します。
- リソース確認: 必要なリソース(時間、スキル、資金など)を確認し、計画に組み込みます。
- 行動ステップの細分化: 必要なステップを細分化し、優先順位をつけます。
- スケジュール作成: 「いつまでに何をするか」を明確にした計画表を設定します。
この手順では、具体的な行動のプランを作成することで、目標達成に向けた準備が整います。
手順3:行動し記録し改善点を見つける
概要
計画に基づいて行動し、その進捗や感想を記録し、改善点を見つける。
内容
手順2の計画に基づいて行動を実行することはDo(実行)に相当します。
その間に、自分の進捗や感想を記録し、それをもとに改善点を見つけるこの過程は、Check(チェック)に相当します。
- 行動:優先順位の高い行動を行っていきます。
- 進捗の記録:進捗状況や感想を記録します。
- 問題の特定: 記録をもとに、計画通りに進んでいない部分や問題点を特定します。
- フィードバック:自分自身や他人からのフィードバックを収集し、改善点を見つけます。
- 補足:月に一度など、定期的に振り返りの時間を設けて、計画の進捗や自分の気持ちを確認することが重要です。
手順4:必要に応じて活動内容を修正
概要
計画がうまく進まない場合や、テーマに対する気持ちが変わった場合は、活動内容、計画、またはテーマを柔軟に修正します。
内容
この段階は、Act(アクト)に相当します。
計画や行動、場合によっては全体の活動内容を見直し、必要に応じて新たな活動内容も含めたアプローチを採用します。
次のサイクルに進みます。
- 改善策の実施: 手順3で見つけた改善点に基づいて、具体的な行動を計画・実行します。
- 調整と適応: 計画や目標を調整し、必要に応じて新たな活動内容も含めたアプローチを採用します。
- 次のサイクルへの準備: 改善策を実施した後、次の「Plan(計画)」に進みます。
小さいことから始め、それをもとに新たな計画を立て、サイクルを繰り返していきます。(回していきます)
まとめ
やりたいことが見つからないときは、テーマを設定することで、自分の進むべき方向が見えてきます。
テーマを設定することで、自分の価値観や理想に沿った活動ができ、充実感や達成感を得ることが可能になります。
テーマを見つけるための具体的なステップや行動計画を通じて、自分の新たな可能性を発見し、やりたいことを少しずつ明確にしていきましょう。
テーマ作りは最初から完璧にいくわけではありませんが、試行錯誤の中で自分に合った新しいテーマや方向性が見えてきます。
テーマは一度決めたら固定するものではなく、柔軟に見直していくことが重要です。
テーマを設定し、それに基づいて行動していくことが重要です。
テーマを通じて、少しずつ自分の方向性を見つけ、前進していきましょう。