ミニマリストの生活スタイルもだいぶ一般化してきており、興味を持っている方も増えてきていると思います。
とはいえ、入門となるとどこからはじめてよいか分かりにくいです。
その様な時は服選びから始めてみるのがよい方法です。
ミニマリストは、シンプルでベーシックな服を選ぶことで、持ち物を最小限に抑えることを目指します。
当記事では、ミニマリストが服を選ぶ際の考え方や実践方法、そしてそのメリットについて探っていきます。
- ミニマリストの服選びの基本的な考え方とポイント。
- 少ない服で様々なスタイルを楽しむための着回しの方法。
- シンプルで機能的な服を選ぶことのメリット。
ミニマリストの服選びの考え方
ミニマリストの服選びの考え方は、シンプルでありながら機能的であることを重視します。
以下にその主なポイントを示します。
クオリティーを重視する
ミニマリストは、品質の高い服を選ぶことを重視します。
長く愛用できる丈夫な素材や縫製が特に好まれます。
質の良い服は、着心地が良いだけでなく、長期間にわたって使えるため、持ち物を減らすミニマリストの考え方に適しています。
ユニセックスで汎用性の高いアイテムを選ぶ
ミニマリストは、性別に関係なく着用できるユニセックスの服や、様々なシーンで活躍する汎用性の高いアイテムも選びます。
これらは、服の数を減らしつつ、コーディネートの幅を広げます。
ベーシックな色やデザインを優先する
シンプルでベーシックな色やデザインの服を優先し、定番といった服や流行に左右されないアイテムを選びます。
長く愛用できることを前提にして、アイテムを選ぶことで、持ち物を減らし浪費を抑制します。
ミニマリストが選ぶ服のアイテム例
シンプルで使い勝手が良く、長く愛用できるものが特徴になります。
以下に、代表的なアイテムをいくつか挙げます。
シンプルなTシャツ
白や黒などのベーシックな色のTシャツは、ミニマリストにとって重要なアイテムです。
季節やコーディネートに関係なく着回せるため、ワードローブの中で重宝されます。
シンプルなジーンズ
ストレートやスキニーなど、シンプルなデザインのジーンズもミニマリストに好まれるアイテムです。
耐久性のある素材やシンプルなデザインで、長く愛用できることから重宝されます。
シンプルなワンピース
女性の場合、シンプルなデザインのワンピースもミニマリストにとって人気のアイテムです。
一枚で着るだけでコーディネートが完成するため、手間をかけずにおしゃれを楽しむことができます。
カジュアルスーツ
カジュアルスーツは、ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも着用できるため、ミニマリストにとっては機能的で実用的な選択肢となります。
ミニマリストの「少数のアイテムで多くの場面に対応できる」という要求に合致します。
ミニマリストの服選びのコツ
ミニマリストの服選びにはいくつかのコツがあります。以下にその一部を紹介します。
ワードローブの構築
ワードローブとは、個々の人が日常的に使用する服やアイテムのコレクションを指し、その中から選んで着用し、日々のスタイルや外見を形作ることです。
ミニマリストは、必要最小限の服やアイテムを異なる組み合わせで、複数のコーディネートを作れるような混用性の高いワードローブを構築します。
制服化を目指す
複数のコーディネートをしていく経験によって、その中で定着したコーディネートは制服になりえます。
制服化は、毎日同じ服を着ることで、意思決定の負担を減らし、ミニマリストのライフスタイルを支援します。
春の制服・夏の制服・秋の制服・冬の制服または、重ね着で変化させるだけの春夏制服・秋冬制服というような型を作っていきます。
アイテム数を決めておく
アイテム数は、個々の好みやライフスタイルに合わせるため異なる場合があります。
また、季節や活動の種類に応じても変化することもあります。
手探り状態であるため、最初に決めた数を決めて、必要に応じて減らしていくことがよいでしょう。
減らしていく判断はシンプルに「着用しなかったから必要ない」でよいのではないでしょうか。
したがって、ミニマリストのアイテム数の平均的な内訳は個人によって異なります。
下記は目安です。
- トップス(シャツ、Tシャツ、ブラウスなど): 約10枚
- ボトムス(パンツ、スカート、ショーツなど): 約5枚
- ワンピース: 約2〜5着
- アウター(ジャケット、コート、セーターなど): 約5着
- 靴(スニーカー、ブーツ、フラットシューズなど): 約3足
- バッグやアクセサリー: 約2〜5点
ワンインワンアウトの原則を実践する
必要最小限化のための服選びで新しい服を購入する際には、古い服と交換する「ワンイン、ワンアウト」の原則を実践します。
このルールによって、服の数を一定に保ちながら新しい服を取り入れることができます。
どうしても増やしたい場合は、少し間をおいてから改めて考えるのがよいと思います。
また、一時レンタルを活用するのも良い解決法です。
レンタルを活用する
必要な場面や季節に合わせて服をレンタルすることによって、新たな服を購入することなく、持ち物を増やさずに済みます。
古着の購入
古着で購入することも積極的に行います。
気に入った服が見つかる可能性もあり、出費も減ります。
一生ものになるような服やアイテムに出会って、不要な物を購入しなくなる切っ掛けになるかもしれません。
ミニマリストの服選びがもたらす効果
ミニマリストとして服選びをしていくと、さまざまな効果をもたらします。
クローゼットの整理とスペースの節約
必要最小限の服になると、クローゼットの整理がしやすくなり、「今何が有るか」という服の把握に有効です。
また、不要な服を手放すことで空いたスペースを有効活用し、快適な環境を作ることができます。
シンプルな生活スタイルの確立
シンプルな服を選ぶことで、生活スタイルもシンプルになっていきます。
服の選択肢が限られることで、意思決定の負担が軽減され、ストレスを減らすことができます。
持続可能なファッションへ
必要最小限の服を選ぶことで無駄な消費を抑制し、持続可能なファッションを目指します。
持続可能なファッションとは、質の良い服を選ぶことで、長く愛用することができ、快適な環境を維持した生活を送ることです。
ミニマリストにあうファッションスタイル例
ノームコアスタイル
ノームコアは、シンプルで普遍的なファッションスタイルで、派手さやトレンドを追求せずに、日常的な服装を重視します。
以下は、ノームコアに特徴的なファッションスタイルの例です。
地味な印象を与えるかもしれませんが、ミニマリズムと相性がよくミニマリストが実践しやすいです。
- シンプルなトップス:白や黒、グレーなどのベーシックなカラーのTシャツやシャツを重視します。
無地やシンプルなデザインが特徴です。 - ユニセックスなアイテム:性別に関係なく着用できるユニセックスなアイテムを選びます。
男女共通のジーンズやスニーカーが代表的です。 - ノンブランド志向:ブランドロゴや装飾が少なく、無駄のないデザインのアイテムを好みます。
ブランドにこだわらず、質の良い素材を重視します。 - 自然な色:地味な色合いや自然なトーンのアイテムを好みます。
カーキやベージュ、ネイビーなどがよく選ばれます。
ノームコアな有名人
- ノームコアのアイコン的存在としては、元アップル社創業者CEO スティーブ・ジョブズ氏が挙げられます。
彼は、黒のタートルネックにジーンズやニューバランスのスニーカーという定番の組み合わせで知られています。そのスタイルはノームコアの理念と非常によく合致しています。
ジョブズのファッションスタイルは、シンプルで普遍的な魅力を持ち、多くの人々に影響を与えています。 - Meta(旧Facebook)のCEO マーク・ザッカーバーグ氏も、Tシャツやパーカーにジーンズというシンプルな組み合わせをよく着用しています。
そのスタイルはノームコアの理念と非常によく合致しています。 - ノームコアのスタイルを身に着ける有名人のもう一人は、元アメリカ大統領のバラク・オバマ氏です。
彼は公の場でよく、シンプルで普遍的なファッションスタイルを取り入れており、ノームコアの理念に近い服装を披露しています。
モノトーンスタイル
ミニマリストにとって人気のあるスタイルの1つで、白、黒、グレーなどのモノトーンのカラーを主に使用します。
モノトーンのカラーパレットを取り入れることで、清潔感や落ち着きを演出し、無駄を削ぎ落としたデザインが強調され、全身に統一感をもたせることができます。
部屋作りにも応用でき、壁や床・インテリアをモノトーンにすることによって、空間全体に統一感をもたせることができます。
エレガントなミニマルスタイル
シンプルなデザインやモノトーンのカラーパレットをベースにしつつも、質の高い素材や洗練されたディテールを持つアイテムを一点取り入れることで、上品さや洗練された雰囲気を表現するミニマリストのファッションスタイルです。
まとめ
ミニマリストが選ぶ服は、シンプルで使い勝手の良いアイテムが中心です。
クオリティーを重視し、ユニセックスで汎用性の高い服を選ぶことで、持ち物を最小限に抑えながらも充実した生活を送ることができます。
また、着回しやレンタル、古着を活用することで、ファッションにおける持続可能な選択を実践することも可能です。このようなミニマリストの服選びの考え方や実践方法を参考にし、自分に合った服を選んでみてください。
それが、より快適な生活スタイルへの第一歩となるでしょう。