読書のススメ

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読書は、知識を広げ、想像力を刺激し、心を豊かにする素晴らしい趣味です。

時折、現実の騒がしさから離れて、本の世界に没入することで、新しい発見や感動が待っています。

本記事では、読書についてをまとめてみました。

目次

読書の楽しみ方

読書の楽しみ方は人それぞれですが、最初は自分の興味に合ったジャンルやテーマの本を見つけることです。
興味を持てる本を見つければ、好きなことにもつながり、読書は自然と楽しいものになります。

また、ふらっと図書館や書店に立ち寄り、そこで楽しむことも、読書をより楽しいものにします。

読書の魅力

読書は、知識の宝庫で新しい世界を見せてくれます。
本を手に取ることで、歴史、文学、科学など様々な分野の知識を得ることができます。

また、小説やエッセイを通じて他者の視点や感情に触れることで、共感の深まりや新たな考え方が生まれます。
それによって、自分自身に新たな視点が生まれます。

なにより、読書は誰にでもできることが魅力です。

読書の効果

読書は、書かれている内容により、今までの自分にはない視点を持つことができます。

知識がさらに増えることによって、視野も広がり、視座も高くなる可能性もあります。

それが気付きにつながり、新しいアイデアや発想を生み出すといったことがあります。

知識と気付き

本を読んでいると、思わず「あっ!そうか!そういうことか!」と心で言ってしまうような瞬間があります。

何故言ってしまうことになるのか。

自分の人生で理解できなかったこと、考えていたこと、思いもしなかったことに対する情報が揃い、
それらが今の自分の知識と結びついて答えが明らかになるからです。

この答えの明確化を「気付き」と呼びます。

よく言われる「点と点がつながる」と似たものです。

この「気付き」は、新しい知識に到達した証拠であり、新たな視点の源でもあります。

ちなみに、衝撃的な「気付き」をもたらしてくれた本は「人生を変えた本」となるかもしれません。

視点・視野・視座

新しい知識や視点を得る過程で、知識が充実し、広い視野が開かれていきます。

そして、ある時点で「以前は理解できなかったが、今は理解できる」という視座を持つことにつながることもあります。

これによって、将来の問題にも対応しやすくなるかもしれません。

また、自分の好きなことや興味・関心に対しても、多様な見方ができるようになります。

その多様な見方は、世間でよく言われる「10年後は飽きるんじゃないか」とか

「好きなことをやって生きていけるほど、世の中甘くない」とか

「趣味が仕事(職業)になると楽しめなくなる」とか

「十年後には飽きてしまわないかこれから何十年も好きな事をやっていくのか」とか

こういったも、取るに足りないことと感じるでしょう。

これらの視点、視野、視座の拡充は、やりたいことに取り組む過程での各問題解決に役立ち、

また後悔することが減るかもしれません。

用語

  • 視点→物事を見たり考えたりする立場。観点。「―を変えて考える」「相手の―に立つ」デジタル大辞泉(小学館)
  • 視野→物事を考えたり判断したりする範囲。「―の狭い人」「国際的な―に立つ」デジタル大辞泉(小学館)
  • 視座→物事を見る姿勢や立場。「人道主義的な―で発言する」デジタル大辞泉(小学館)

コツ

気付きには、上記で説明した通りですが、似ていることに「コツ」というものがあります。

身体が伴う料理やスポーツの「コツ」のことをいいます。
他にも仕事のコツや勉強のコツと言ったりもします。(※)

才能とは、多くのコツを積み重ねた結果であると思えます。
コツを積み重ねるには、対象に多くの時間を費やすことです。
読書時間と同じです。

※そのコツの積み重ねは他人には見えないです。
見えないとは、視覚から入ってくることが見えないもありますが、自分自身の視点・視野では分からないこともあります。

心のブレ防止

社会生活においては、様々な課題が発生することがあり、これらの課題によって心が揺れ動くことがあります。

心を安定させる方法は多岐にわたりますが、その中でも特に手軽で効果的な手段の一つが読書です。

読書は新たな視点や広範な知識を得ることを通じて、思考や内省を促進し、論理的思考が活性化され、心が静寂な状態に導かれます。

このプロセスにより、前頭葉を刺激し脳が活性化されることで認知能力が向上し、言葉の理解や記憶力が強化されるばかりでなく、心のブレを防ぐ一助となります。

読書は日常のストレスや疲労から解放される手段としても有益です。

ネット情報

読書によって知識が増えることで、ネットの記事や動画を見た際に新たな気付きが生まれることがあります。

本とネット情報は、しばしば対立するように思われるかもしれませんが、実際には両者を適切に組み合わせることで

より豊かな思考や内省が促進されます。

読む技術

素読と多読

読む際は、全体の理解を意識しつつも、内容が完全に理解できない場合でもそのまま受け入れます。

そして、声に出さずに静かに読み進めます。

幅広いジャンルの本に触れる多読を行います。

そうして読んでいくと、ある本のどうしても分からない部分が、分かるときがあります。

例えば、前はA本を読んで理解度は30%だったが、他の本を読んだらA本の理解度が45%になった。

B本を読んでもチンプンカンプンだったが、C本とD本を読んで、B本の内容がほんのちょっとだけ理解できたということです。

このように一冊の本を100%理解できなくても、多読していくことで、前回に読んだ本の理解も上がってくることがあります。

そのため、分からない部分があっても、止まらずに読み進めていきます。

それでも、分からない部分はどうするのか?放っておくのか?イライラしないか?

それは自然に任せます。

何故なら、無理をしても分からないものは分からないからです。

それに読んでいれば程なくして、先述した通り、気付きを得ることで分からなかった部分の「答え」が出るからです

この答えも、次の分からなかった部分を理解するのに必要な知識の一つになります。

これを繰り返します。

本の内容を記憶することも自然まかせです。

自分のペースでやっていきます。

ただ、あまりにも忘れてしまい記憶にないと、理解し、知識にして何かに気付くことが遅くなるかもしれません。

もし記憶に自信がなければ、名称やこんな事が書いてあったと記憶するように勉強するのもよいかもしれません。

再読するとか、書いて覚える、単語帳を活用する、色ペンを使うなどしてやっていくことです。

他にどんな読み方があるか

いろいろな読み方

新たな刺激で「気付き」をおこすために、この中の読み方に挑戦していくのもよいです。

黙読、通読、熟読、精読、音読、速読、適読、多読、乱読、斜め読み、

飛ばし読み、拾い読み、視読、遅読、素読、味読、並列読、再読

一部説明
  • 多読 ・・・ 多くの本を読むことを重視する読書スタイル。
  • 乱読 ・・・ 無計画に本を選んで読むこと。様々なジャンルやテーマの本を読むことを指すこともある。
    ジャンル→フィクション、ノンフィクション、百科事典、グラフィックノベル、漫画、伝記、自伝、教科書など。
  • 再読 ・・・ 同じ本を何度も読むこと。
  • 黙読 ・・・ 声に出さずに読むこと。反対は音読。
  • 通読 ・・・ 始めから終わりまで読み通すこと。また、ひととおり目を通すこと。
速読 

読書によって知識が増えて、結果的に早く読める。

こういった理由により速読は可能であると思います。

しかし、速読術としての術は分からないです。

変に幻想を持たない方がよいのかもしれません。

私もそうだったのですが、本を読まない人の願望であり、一瞬で内容を理解したいという無いものねだりではないかと思っています。

積読

入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態を意味する用語である。(Wikipedia)

この積読は背表紙を読んでいるので頭の中でインデックス化するという効果があります。

そのため、分からない所に出くわした時に「あの本に詳しく書いてあるかも」と判断できるので無駄ではないです。

しかし、お金もかかり、場所もとるといったデメリットがあります。

何を読むか

読書は「何を読むか」で始まります。

冒頭で書いたように、最初は自分の興味に合ったジャンルやテーマを扱った本を読むほうが始めやすいです。

しかし、現代では最も効果的な本を選ぶということもあります。

理由は「人生を変えた本」が存在することからだと思います。

しかしながら、実際に大量の本の中からそのような本を見つけ出すのは難しいです。

なぜなら「人生を変えた本」は後になって初めて分かるものだからです。

そのため選択が難しい場合は、

  • 先ずは自分の興味に合ったジャンルやテーマを扱った本。(先ずは試読してみて興味が出た本)
  • 好きなことややりたいことに関連する本。(趣味で分からない事が書いてある本。かつて読んだ本を読むなど)
  • 現在必要だと感じる本。(自己啓発本・ビジネス本)

残りの大部分を乱読でよいかもしれません。
また選択に迷った時は、ベストセラーを読むという選択肢もあります。
時間がないから、オーディオブックを聴くのもよいです。

ジャンル例

  1. 文学・小説・漫画(一般小説、ミステリー、SF・ファンタジー、ロマンス、歴史小説、サスペンス)
  2. ノンフィクション(自伝・伝記※2、歴史・政治、科学・自然、ビジネス・経済、心理学、自己啓発※1)
  3. 参考図書(辞書・百科事典、マニュアル・ハンドブック、習い事などの教書)
  4. 芸術・美術(絵画・彫刻、音楽、演劇・映画)
  5. 宗教・哲学(宗教書、哲学書)
  6. 子供向け(絵本、幼児向け図書、ヤングアダルト小説)
  7. 学術図書(専門分野の教科書、研究書・論文集)
  8. 新聞・雑誌(日刊紙、週刊誌、専門誌)

※1:自己啓発本・ビジネス本
書かれているやり方が自分には合わないことがあります。
本は個人指導するものでないから当たり前なのかもしれません。
だから「これで自分を変えるぞ」的に読むのではなく、知識が詰まった本として読む。
そして、自分に合うやり方に出会えたら、実践するくらいがよいと思います。
積み重なれば新たな視点を得る切っ掛けになります。

※2;伝記

読む前にネットにある記事やいろいろな動画を見てから選ぶ。
自分のモデルになりそうな人物を発見した時は、その人物の伝記を読む。
例:ダーウィンは世界的な偉人の中でも共感できる。しかも、晩熟大器晩成型で偉業を成し遂げた意志は凄い。
生き方も現代人に通じるものもある。

読書の習慣化

読書はいかに習慣化させるかが重要です。

その習慣化の切っ掛けも個人によって違います。

いつの間にか本を読んでたや、気分がいいからという理想的なことから、切羽詰まってというものもあります。

だらだらした生活に飽きたからというのもあるかもしれません。

したがって、それ以外の人は、切っ掛けを自ら作っていくことになります。

そのためには、少しでも読むという行動力が必要になってきます。
毎日少しずつ読書の時間を確保することで、積み重ね効果が生まれ、多くの本と出会えるでしょう。

切っ掛け例

まずは切っ掛けです。自然を演出し、簡単なことから始めましょう。

  • 薄い本1冊を時間をかけて読む。
  • どこへ行くにも文庫本一冊持って、少しずつ読む。
  • 積読して本を見えるところに置いて、読む気を誘う。
  • 風呂やトイレを読書空間にする。
  • スキマ時間を使う。
  • 上記の時間以外におもいっきり時間がある時に読む。
  • 時間をかけて分厚い500ページの本を読む。
    しかし、これは読書が苦痛になってしまう可能性があります。
    したがって、読書習慣を身に付ける上で、あまり良い方法ではありません。
    特に、自分にとって関係ない内容で興味のない本の場合は、なおさらです。
    でも、「毒薬変じて薬となる 」ということわざがあるように、ためしにやってみる価値はあります。
    なぜなら、これは妙な自信がつくからです。
    この自信が習慣化のきっかけになります。(ブログ管理人体験談)
  • 一番始めやすいジャンルを読む。やはり、自分の事に関係ある内容の本が楽に読めると思います。
  • オーディオブックから始める。読みたい本のオーディオブックを一回聴いておく。そして、同タイトルの本を読んでみると、楽に読めます。

習慣のマジックナンバー4

巷には100日英語のような100日○○や3か月○○のような本があります。

基礎を学ぶのに必要な日数が100日前後という意味があるのかもしれません。

他にも、習慣化は100日前後だから、このようなタイトルにしているとこともあります。

現にそれに近いエビデンスもあります。

習慣のマジックナンバー4」という概念です。

これはやりたいことを「週4回以上のペースで8週間続ける」と習慣化しやすいというものです。

週4回以上のペースとは、120分の筋トレを60分×2日より、30分×4日の方が効果ありということです。

ロンドン大学では96人ので学生に様々な行動を設定して、調査したところ、50~60日で習慣化しやすいと分かったそうです。

したがって、読書も「習慣のマジックナンバー4」に倣って、56日以上続けば習慣化する可能性があります。

例えば、週20分×4日とか、空いた時間を利用して毎日10分間ちょっとを8週間続けるわけです。

読書1日1時間はやりたいという気持ちはあります。

しかし、それはある程度習慣化してからのほうがよいのかもしれません

先ずは短くても週4回はやるを実行するのがよいでしょう。

下記の習慣化のテクニックを使う

習慣化には、習慣のマジックナンバー4以外に、王道ともいえる2つの方法あります。

一つは、スモールステップです。

スモールステップ→大きな目標を小さなタスクに分割し、そのタスクを順番にこなしていくことで、目標を実現していきます。

小さなタスクから始めることで、達成感を得ることもできて、次に進む勇気や自信も生まれる効果もあります。

この効果が、大きな目標に直面した時の不安や恐れを和らげることができます。

やる気を起こさせることによって、習慣化も期待できます。

例:読書では210ページの本を一日15ページ読んで2週間で完読するで始め、
次は210ページの本を一日30ページ読んで1週間で完読。ステップアップしていきます。

もう一つは、f-then プランニングです。

自動的に習慣化させるといえます。

if-then プランニング→自分自身に「もし〜ならば、私は〜をする」というルールを作り、自分自身を動機付ける方法です。

目標達成のための具体的な行動を明確にすることで、自己効力感を高め、行動の意思決定を支援します。

読書時間を確保するには有効なテクニックではないでしょうか。

例1:用事が済んで車の座席に座って、一息つく5分間読書をする。(一日に何回かやることになる)
例2:朝、昼。夕、就寝前など、決まった時間に読む。

何冊読めば効果があるか

習慣化の実感は「読書しない自分はありえない」と思えてしまうことです。

読んだ本のアウトプット

感想や気づきを読書の合間にメモに残すことで、読んだ本の理解が深まります。
このアウトプットを続けていくことは、読書習慣を確立し、読書量の増加につながるでしょう。

同じ内容を知人に感想を話して共有したり、ブログやSNSなどのオンラインでアウトプットすることも検討していくのもよいでしょう。このような他者との交流は、新たな視点や広がった視野の獲得に期待できます。

このアウトプットが他者にとって有益な情報となれば、それが励みとなり、更なる読書につながるかもしれません。

その他

読書について

「読書よりも体を使って経験を積むべきだ」という意見を聞くことがあります。

しかし、読書自体も「読書という一つの経験」であり、仮想の経験ではないのです。

また、何かに秀でた人が「読書は必要ない」とか「本は読まない」と言っていても、それに影響されずに自分の信念に従って読書をすることも大切です。

自分には関係ないと思うことが大事です。
最終的には自分のペースで進むことが重要です。

書籍

書籍・本は表紙、背表紙、帯などで形になっています。

そのため、見て、触って、匂い、本を持って読むのは身体の体験となるのでよいです。

書き込みの自由度も高いです。

それが本の利点です。

だから気に入った本は持っていた方がよいと思います。

電子書籍は補佐的に利用するのがよいのかもしれません。

持ち運び、置き場所に困った時です。

図書館

読書を薦めている以上、図書館は外せません。

その場で読めるし、借りることもできます。

自宅にはない本や、知らなかった著者やテーマの本に出合うことができます。

何といっても、絶版になった本もあることです。

だから思いもよらなかった本を見つけるのにもよい所です。

あと、館内の雰囲気がストレス解消にもなります。

現実との接点

著者に会う。

講演会に行ってみる。

著者の動画を見る。

これらは読書とは違う経験です。

何かが分かったり、理解できたり、気付いたりする切っ掛けになるかもしれません。

読書のススメ

読書は分からなかったことを理解する手段の一つです。
ただし、その効果は目に見えず、いつ実感できるかはわかりません。

しかし、読書を通じて、分からなかったことが理解できた瞬間は、非常にリアルな感覚です。

「点と点が繋がる」という表現が使われますが、実際にそのような感覚を味わうことがあります。

それは、「自分はこれが好きだったんだ」「こんなことをやりたかったんだ」と分かることです。

何かの物語を読んで天地がひっくり返るほど感動することも同じような感覚かもしれません。

ただし、そのような出会いがあるまでに具体的に何冊読むべきかはわかりません。
この点は自然に任せます。

したがって、シンプルに読書を楽しむ姿勢が良いのかもしれません。

読書のススメまとめ

読書は、知的な成長や感性の向上、ストレスの軽減、やりたいことが見つかるなど多くのメリットをもたらす活動です。
自分のペースで楽しむことができ、誰にでもできます。

新しい本との出会いを大切にし、読書の時間を大切にすることで、より充実した日々を送ることができ、人生に深みを加える要素と言えるでしょう。

当記事は読書の楽しみ方・魅力・効果・技術と順にまとめてみました。是非、読書という行為を味わいながら、自分自身の世界を広げていってください。

読むの次に書く事(絵も含む)については、下記にあります。

参考

書籍:短期間で“よい習慣”が身につき、人生が思い通りになる! 超習慣術 メンタリストDaiGo著

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